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■6月の問い
街的ってなんですか?
いい店ってなんですか?
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ミーツ2003年6月号 60ページ「街遊びの入り口」 より引用しています。
俺たちは、
求めすぎている。
それは情けない話や。
外見や扉を開けた時の印象でその店がある程度わかると思っていた時期もあったけれど、今から思えば非常に横着な考えをしていたなあと思う。特に料理屋、しかも京都であれば外観からいい店かどうかなんてわからない。店がどんなところに神経を配っているかや狙っておられる客層などによって自分に合うかどうかを知ることはできてもその店の価値や良さなどというものはわからない。わかると思える人とは飲み仲間になれない。
だいたい店に俺たちは何かを求めすぎている。店の内装や趣向などにもう振り回されることはないが、料理や酒のおいしさやうまさや値段やらなど、俺たちは店に求めすぎている。それは情けない話だと思う。自分にとって価値のある店を作っていく努力もしないで、いい店にめぐりあいたいなどという了見は情けない。
料理も酒も客がうまく食えばいいのではないかと最近はそう思えてならない。食べ方飲み方ということではなく、今宵の動機と行きたいと思う店がわりと合っていればほぼゴキゲンになれるはずだし、店に目くじらを立てるのは滑稽なことだと思う。
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【プロフィール】
バッキー・イノウエ
錦にある漬物屋、[錦・高倉屋]の店主でありつつも、「日本一の酒場馬鹿」を自称する酒場ライター。彼が伝えるのは、酒の話ではなくあくまで酒場の空気であったり酒場という劇場で演じられる人間の姿である。酔った拍子にひらめき、すぐさまコースターの裏に走り書きされるという名フレーズに心を撃ち抜かれる者多数。訪れた店で「イノウエさん、よく来られますよ」と言われることがなんと多いことか。
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