日頃、風呂敷を使っている人をあまり見かけることがないため、実際はどのような状況だろうかと取材に行った。そして驚いた。全国各地へと送り出されるのを待つ風呂敷たちが、段ボールに入って山積みになっているのである。「皆驚かれますけど、風呂敷の需要は相当なもんですよ」とご主人は余裕のセリフ。時には二十枚にも及ぶ友禅の型を使って染められる風呂敷は、とても細かい図柄が描かれ芸術品とも呼べる逸品だ。さらに包んだ時でも絵になるように柄の配置や余白の取り方を考えたデザインになっているから驚きだ。これこそ歴史のなせる技か。
創業以来約百年、暮らしに必要な多くの布を提供してきたこのお店。中でも風呂敷は「包むという行為は相手に対する細やかな心遣いを表現できるものである」という気持ちで作り続けて来たという。便利なカバンや袋がたくさんある今の時代だからこそ、正式な訪問だけでなく、ちょっとしたお土産でも、風呂敷で包めば喜ばれるのだろう。
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京都市中京区室町六角下ル鯉山町510番地
075-221-1476
9:30AM〜6:00PM
土・日曜休
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