この店の豆餅は、富良野産の赤エンドウ豆がトッピングされた江州羽二重餅米の生地でコシ餡を包んでいる。柔らかい生地の食感に、エンドウ豆のかすかな塩味が餡の甘さを引き立てる逸品だ。この店を開いた初代は元々、四条大宮にある[ふたば総本舗]で修行をしていたそうだ。そして明治三十二年に暖簾分けを受け、本家から離れた出町柳に店を構えた(だからこの店の名前は「『出町』ふたば」なのである)。その後初代が故郷の石川県に伝わるお餅を参考にして、この豆餅を考案したのだそうで、発売直後から行列を生む人気だったのだとか。人気の理由は、「赤ちゃんのほっぺた」と表現される生地の柔らかさ。当初は田んぼの位置にまでこだわって、滋賀県から餅米を仕入れていたという。またかつては大原から市内にしば漬けを売りに来た女性達が決まって買って帰ったという。多くのエピソードを生みつつ、今や京都の名物ともなった一品である。普段の行列の主は、仕事の合間にぬけだしたサラリーマンや買い物帰りの主婦、鴨川沿いでのんびりしたい大学生など本当に様々。みんなおやつにパクッと一口、幸せを感じながら食べている。
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京都市上京区河原町今出川上ル
075-231-1658
8:30AM〜5:30PM
火・第4水曜休
※『豆餅』160円
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