おのぞみドットコム  
おのぞみドットコム京都みやげを買う前に>コラム>「いけずいけずと言いなさんな」
京都みやげを買う前に
購入したい!
コラムの話
「京都ショップカード文化の昨今」
「いけずいけずと言いなさんな」
「一見さんお断り」の裏側
はじめに
コラム
寺町の話
豆腐の話
おやつの話
ごはんのともの話
寿司の話
酒の話
目次へ戻る


「いけずいけずと言いなさんな」

京都の人や店がイケズだという声は多いが、そういうことを言う人は過去にきっと京都の人や店に何かを期待しすぎて、裏切られた経験のある人だろうと思う。知っておかないといけないのは、ある程度年齢のいった京都の人や店は、会長だからとか近所の人であるとか老舗であるとか金持ちであるとか観光客であるとかいったような、何らかの記号だけで相手を判断しない人が多いことだ。

京都人からしてみれば、首からカメラをぶらさげていたりガイドブックを丸めて持っていれば、あるいは「すいません」のイントネーションを聞いただけで地元の人間でないことはすぐにわかる。だからといって特別やさしい対応をするわけでもないし、店の場合であればメニューに載ってる「鹿ヶ谷かぼちゃ」や「ぐじ」というのが何なのか、「きずしは寿司じゃないよ」とか「かぶら蒸しってもんはね」なんて解説するというようなこともない。きっとそういう、甘えや期待と違うことが起きた場合に、「イケズされた」と感じることが多いのであろう。あるいは、東京のお偉いさんだと、肩書きのついた名刺を渡したのに「そうどすか、社長さんどすか。毎度おおきに。」とあっさりした対応をされると肩透かしを食らったような気分になり「京都の人間は冷たいなぁ」となるのだろう。

申し訳ないが、これは京都の人間が長い間培ってきたコミュニケーションの方法なのである。将軍が悪だくみをしていたり、老舗の呉服屋の旦那でもウソつきで有名だったり、お寺の坊主たちが祇園で女遊びにふけっていたりといった歴史的経験や噂から、人を地位や身分で単純に判断するのは意味のないことだという知恵を身につけているのだ。京都を旅する、あるいは京都に暮らすとなった時には、店や人に期待しすぎない方がいい。何かをしてもらおうと考えないほうがいい。その方が確実にコミュニケーションは上手くいくだろう。
 


・2・



お問い合わせ会社概要ポリシーサイトマップこのサイトについてスタッフ募集!
Copyright (c) Nozomi,inc All Rights Reserved.