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Q 福三田さんにとって、納豆作りとは何ですか?
(福) 私は、ロマンある納豆作りをしたいと思っています。健康に良い納豆を、ひとりでも多くの方に食べていただく契機を作りたい。納豆を食べたことで、その方が健康でいてくだされば、こんなに嬉しいことはありません。納豆で人々の健康維持に貢献していくことこそが、私の人生最大のロマンです。
Q 紫竹納豆の特徴を教えてください。
(福) 紫竹納豆は匂いません。匂いが苦手で納豆を食べられない方には、是非1度、うちの紫竹納豆を食べて欲しい。紫竹納豆のこだわりは2つ。大豆と、人の手です。大豆は、国内産の大粒のものを主に使っています。納豆をご飯にかけてズズズとかきこむのが最高に旨いとおっしゃる方もいらっしゃいますが、うちの納豆はご飯と一緒にかき込んでしまってはもったいない。豆の一品料理だと思って味わって食べて欲しいのです。大粒の大豆を使用した紫竹納豆は、豆本来のやさしい甘みが生きています。タレで味をごまかすようなことはしません。豆の1粒1粒にコクがあり、まろやかで味わい深い。それがこの納豆の特徴です。
2つ目のこだわり「人の手」ですが、紫竹納豆はほぼ100%人の手で作っています。機械処理を行うのは、パックに一定量の納豆を詰める、充填の作業だけです。大豆や納豆菌などデリケートな素材を100%活かすためには、人の目で見て、鼻で匂いを嗅いで、浸漬の水温や発酵状態をチェックしてやることが何よりも大切です。普段は私もラインに入って、パートさんと一緒に充填補助をしています。自分の目で見ていないと気が済まない。もう職業病ですね。
Q 創業130年の老舗である納豆メーカーを継がれたお気持ちをお聞かせ下さい。
(福) 僕は小学生の頃からこの森口加工食品に来て、わら納豆のレッテル巻きを手伝っていました。工場は小さい頃からの遊び場でなじみ深いところです。高校を卒業した後は京都を離れ、大阪で働いていました。勤め始めてから3年目に、先代の母親から「工場を手伝ってくれ」と頼まれたんです。その当時の会社は多額の負債を抱えていて、社員に払う給料もないひどい状態、潰れる寸前でした。それでも、頼りにしてもらった先代の母親の期待に応えたい、昔からの恩を返したいという思いが、自分の中に芽生えたのです。
経営を挽回するのは途方もなくしんどいことだけれど、京都の名産物であり、全国にファンを持つ紫竹納豆の伝統の火を消してはアカンと、心底思いました。最初のうちは、死んだのと一緒でしたよ。給料はもらっていませんでしたし、会社のために自分の名前で借金もしました。それも銀行の窓口の前で頭を床にこすりつけて必死でお願いして、やっと借りることができたお金です。人の温かいところも冷たいところも嫌というほど見て、何とか会社をもたすことができました。借金はまだまだ残っています。この先どうなるか分からないけれど、とにかく一生懸命やるしかありません。長くかかってもいいんです。美味しい納豆を作って、お客さまの健康に貢献し、社員に給料を払うことができれば、それ以上の幸せはありません。 |
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[(株)森口加工食品]
京都市北区紫竹牛若町22
■TEL : 075-494-3485
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