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[いづ重]の店内に高く掲げられた舟形の木看板。その中には大きく「業平寿司」という文字が書かれている。これは暖簾分けの源流である[いづう]から引き継いだ寿司で、ネーミングは平安初期の歌人・在原業平に由来する。この「業平寿司」こそ、祇園のお茶屋の食卓を彩る寿司なのだ。いわば、とっておき上等な寿司といったところ。
上箱寿司、上巻き寿司、鯖寿司が大きな鉢に盛り合わせられた姿はまさに壮観。器は出前先の机の形式に合わせて用意するといい、寿司はピラミッド状に高く積まれ、360度いずれの方向から見ても完璧な姿だ。この盛り方には、見た目はもちろんのこと、出前中に寿司が崩れないための工夫も隠されているそうだ。この美しい姿形こそ、まさに華美な街を象徴していると言える。
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| [いづ重]は明治末年に初代重吉が、奉公先の[いづう]から暖簾分けを許され八坂神社の東で創業した。その後、何度か移転し、昭和に入ってからは主に東山界隈の料理屋のコースの1品で、「中皿」と呼ばれる一口ほどの寿司をこしらえるようになった。戦後は祇園石段下に店を構え50余年、鯖寿司や鱧寿司など四季折々、行事に応じた寿司を供し続けている。「寿司飯にこそ力を注いでいる」というだけあって、毎朝おくどさんで丹誠こめて炊かれる。「業平寿司」の中でも、直径10センチほどもある立派な太巻きが一際目をひく。 |
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[いづ重]
京都市東山区祇園町北側292-1
■ TEL : 075-561-0019
■ 営業時間: 11:00AM〜8:30PM
■ 定休日 : 不定休
※「業平寿司」(2〜3人前)4.000円
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| 天明元年(1781)に祇園で創業し、初代「いづみや卯兵衛」の名をとって屋号を[いづう]とした。若狭湾から洛中に運ばれてくる一塩鯖を用いた鯖寿司を初めて商品化した老舗としても知られる。必ず聞かれる「いつ頃召しあがられますか?」という質問には食べ頃を大切にし、鯖寿司をはじめ寿司を最高の状態で味わって欲しいという店の姿勢を表すものだ。酢飯の間にアクセントとして海苔を挟み込んだ箱寿司は、箸で持つとずっしりとした重みを感じるほど。葉の蘭で細工して作られたという仕切りも鉢を彩る。 |
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[いづう]
京都市東山区市場切通一筋上ル東側
■ TEL : 075-561-0751
■ 営業時間 : 11:00AM〜11:00PM
■ 定休日 : 火曜休(祝日は営業)
※「京風ずし盛合せ」(3人前・鉢盛)9,600円(税別)
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