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帽子が広めた洋品文化。
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帽子が広めた洋品文化。 帽子が広めた洋品文化。
イワデ帽子
帽子は、京都にスーツが定着する前から、既に一部のハイカラな人たちの間でトレンドアイテとして用いられていたことを、100年以上続く[イワデ帽子]のご主人に聞きました。京都ではまだ和装文化が主流だった明治初期、洋物の帽子は和服に合わせてかぶられていたということに、私はとても驚きました。当時かぶられていたのは「中折れ帽」といって、てっぺんの部分がへこんだもので、現在では「ソフト帽」と呼ばれているものです。「着物と帽子の組み合わせなんて…」と思っていましたが、この当時、何か1ついいものを身に着けることが流行だったのです。
明治中期になると京都でも洋服文化が浸透し、寺町通では紳士服専門店が立ち並び、それに追随するように靴屋の数も増え、通りは多くの男性の姿で賑わったと言います。この頃から一気に帽子の需要が増え、ここ寺町通でも何軒かの帽子屋が軒を連ねたそうです。「いいスーツを着て、いい帽子をかぶって、タバコを吸って珈琲を飲む」というのが、男の憧れ像だったのです。
やがて大正時代になると、人力車を引く人や郵便の配達人がハンチング帽をかぶったり、学生が角帽をかぶったり、という場面が見られるようになりました。帽子は主に制服に合わせられるようになったことで、次第にその役割が確立していったのです。


イワデ帽子
帽子の需要は年によって様々で、帽子を作って売る仕事は、とても難しい商売だと言います。

けれど、「1つ1つを丁寧にきっちり作ることが大切」と言うご主人は、「人の1番大事な頭のにおくものを作る」という帽子屋の仕事に誇りを持っていた先代である父の姿を見て、20歳の頃から帽子作りを始めました。
注文した帽子はサイズを測って型紙を作り、出来上がってからも何度もかぶる人に合わせて整えます。そうして時間をかけて作った帽子は、自分に合うものとなります。手で作れる帽子の数や形は決まっているけれど、だからこそ職人はお客さんをよく見るし、お客さんもまた職人を見ることができます。1つ1つに手のぬくもりが込められた帽子は、買う人と作る人との距離を縮めてくれるのだと思います。


[イワデ帽子]
京都市中京区二条通寺町西入ル山本町442
■ TEL : 075-231-3524
■ 営業時間: 8:00AM〜7:00PM
■ 定休日:不定休 
※「オーダー帽子」5,775円〜 
通販可能




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