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四条大橋を渡った角にあるレストラン菊水。祇園へ続くその道は、昔ながらの店が多く残っている場所でもある。「祇園のもう一つの呼び方って知ってるか?」私はそう、店主である奥村さんに聞かれた。意味など今まで考えたことはない。祇園(ぎおん)は別名(かみぞの)と読むらしい。

「かみぞの」とは神の園。言わば、天国の世界ということだ。すると、四条大橋の下を流れる鴨川。これは禊の川となる。祇園にいるたくさんの舞妓さん。この舞妓さんの顔が白いのは、天国だから、だという。

祇園、それは特別な街なのだ。だからこそ伝統が今まで失われず、ずっと長い間守られてきた。祇園のお茶屋で重要な商談が行われたりするのも、外部に漏れてはいけないような秘密事も、ここなら守られるという安心感があるからに違いない。

この土地で約90年。レストラン菊水もまた、新しいものを取り入れつつ、その伝統を守ってきた。夏に屋上にて開かれるビアホール、これも京都で始めたのはこのお店が初めてだ。お客さんが何を望んでいるのか、それを読み取り、形にする。それが新しいものを取り入れるということなのだろう。
逆に、今も昔もこのお店の雰囲気、空気は変わらない。取材に訪れた日、店内はおばさんやおじさん、おばあさんや子供まで、あらゆる年齢層のお客さんでいっぱいだった。奥村さんは「何世代にも渡って、ご来店いただいてます」そう語った。場所柄、南座の俳優さんもよく通う。記者会見や時にはファンの集いもここで行われたりする。そんな付き合いも、長い間この場所、神の国の入り口で菊水が受け入れられてきた証拠だろう。



ミニパフェはちょっとレトロな色使い。今はそれが逆に、ちょっと新鮮だったりする。
 

・コーヒー 400円
・ミニパフェ ティー又はコーヒー750円
・洋風ババロアと抹茶 750円

レストラン菊水
京都市東山区四条大橋費東詰(南座前)
075-561-1001
11:00から22:00
年中無休
駐車場:なし
カード:可

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