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ブルースの歴史は古い。ジャズやロックの元はブルースということからも、そのことがわかる。ブルースを知らなかった私はこのお店に入って、かかっている音楽がブルースだとは気付かなかった。それはそれはゆるい感じの音楽で、私のイメージするブルースとはかけ離れていたからだ。
抱いていたイメージはどこか暗く、陰を落としているといったものだった。でも違った。確かにブルースはアフリカに住んでいた黒人が、奴隷として働いたことから生まれた労働音楽だ。楽器なんてない。壁に2本の釘を打ちつけ、その間に糸を張り、音を奏でた。それが今で言うギターだった。働かず、ふらふらしていると、浮浪罪で牢屋に入れられる。でもそんな過酷な労働条件の中で奏でた音楽は、そこで働いていた者たちに生きる希望を与えていたのかもしれない。だから決して暗いだけじゃない、生きるために奏でた音楽には希望というパワーが込められている。
このお店を仕切っているゆうさんもブルースにパワーをもらっている1人だ。今も木屋町でバーをやっているオーナーが、バーに常連客として出入りしていたゆうさんに声をかけた。「多くの人にもっと気軽にブルースを聞けるお店を開きたい。そのお店を仕切ってくれないか?」当時喫茶店で働いていたゆうさんは「はい」と返事をしたと言う。オーナーは若い頃からブルースを奏でてきたミュージシャンだ。ブルースの話をするオーナーは優しくて、厳しい人。怒られることもあるそうだが、その度にゆうさんを勇気づけたのはブルースだったのではないかと思う。だから私はいつもブルースが流れているこのお店が、ゆうさんの居場所のように思えた。
このお店が開店して4年。開店当時は白かった壁も、今ではタバコですっかり茶色くなった。おじさんや近くのお母さんが子どもを連れてやってきたり、今では色んな人に利用されている。ブルースを知っていても知らなくてもいい。詳しい人や好きな人とはブルースの話をすることもある。でも、基本的にはこのお店は客を選んだりしない。どんな人でも受け入れる。希望に満ちたブルースは、時に人に寛大さまで教えてくれるものなのかもしれない。
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ケーキはすべてアルバイトの店員さんが作っている。この日の日替わりケーキはレアチーズタルトの苺ジャムがけ。素朴で美味しい。チャイは、飲んでいるとだんだん落ち着いてくる。 |
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・ケーキセット 620円
(14:00から17:00までは500円)
・チャイ 360円
・あげたてドーナツ 310円 |
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ボールアンドチェイン
京都市左京区田中大堰町89-3
075-721-4863
10:00から0:00
月曜休
駐車場:なし
カード:不可 |
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