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いきいきしている大人は素敵だと思う。疲れた表情で仕方ないという風に働いている人よりは、笑顔で生活している人の方が当然輝いて見える。だから私も、毎日の繰り返しの中にでも楽しみを見つけられる大人に憧れるし、そうなりたいと思う。 一番好きだというモーツアルトのことや、3ヶ月に1度のペースでこの店で行われる、指揮者フルトヴェングラーを偲ぶ会合のこと。音楽の話をする[ムジーク]のマスター渡辺さんは、無邪気な程にいきいきとしていた。 ムジーク、ドイツ語で“音楽”。18年間使われ続けている大きなスピーカーと、そこから流れてくる名曲たちが出迎えてくれるこの店は、クラシックに魅せられた渡辺さんがその良さをより多くの人に知って欲しいという思いから始めた店だ。「クラシックは何べん聴いても飽きない、不思議な音楽です」そう言った渡辺さんの視線の先には、その魅力に取り付かれてから少しずつ買い集めたという、CDのコレクションの数々。店内だけでも、ざっと1000枚はあると言う。「同じ曲でも、演奏する人によって全然違いますから。クラシックは奥が深いです」と、取材時もベートーベンの『運命』を何パターンか聴かせてくれた。リズムやテンポ、間の取り方や音の雰囲気、確かにどれも少しずつ表情が違って面白い。 |
しかし、今やクラシックを楽しむ人は音楽を楽しむ人の全体の5%しかいないという。ロック好きであったがある日クラシックを聴いて感動。「こういう店を探していたんです」とわざわざ探し当てて来てくれたお客さんも過去にはいたと言うが、この店をよく使う立命館の職員の中でも、クラシックをたしなむ人はほんの少数だと言う。「昔はよう学生さんも来てはったけど……」と呟く渡辺さんの表情は、やはり寂しげだった。多くの立命館の学生は、東門から出入りをするし、南門近くの住宅街の中にこぢんまりと存在するこの店に気付いていない人も多い。しかし、知らないと言うには、あまりにも勿体ない。 喫茶店というのは、お茶を飲むだけの場所ではないと思う。「うちにはほっとしに来てくれる人が多いですね。長居してくれはっても全然構わないですし」そう言う渡辺さんと、私も色々な話をして帰ってきた。音楽の話は勿論、それ以外の話も沢山。大人と子供の関わりあいが減っていると言われる昨今だけれど、楽しく色々話し合える大人もいる。活き活きと自分の喜びや楽しみを語る大人から、学んだり得たりするものは大きい。クラシックの興味は後からでも良い。ぜひ一度[ムジーク]を訪れて、日常を楽しんでいる大人の姿に触れて欲しい。
 これぞおふくろの味。このスープがあれば、ホームシックも怖くない。是非食べてみて欲しい一品。 | |  練込ココアは、あたかもチョコレートドリンクのような濃さで美味。 | |
 | ・練込ココア 450円 ・スープセット 700円 ・ブレンドコーヒー 300円 ・カフェオレ 400円 | |
 | ムジーク 京都市北区小松原北町30-5 075-464-9931 11:00から18:00 土日祝休 駐車場:なし カード:不可 | | |