 |
 |
|
ビルの屋上や高い所にある高層カフェの魅力とは、一体何だろうか。もちろん窓から広がる鴨川や大文字山などの景色が、楽しみの一つであることは言うまでもない。でも、ここに来る人はみんな景色だけを楽しむためにきているのだろうか? もちろん京都市外を一望できる窓際を特等席にしている人は多いだろう。でも、私は景色が良いから高層カフェに足を運んでいる訳ではない。
入口が表道と面してしているカフェは、いつも人で賑わっている。お気に入りの一席に座れるかどうかも、混み具合による所が多い。どんなに素敵なインテリアでも、ぎゅうぎゅうに人で詰まったカフェには魅力を感じない。例え、席が空いていても、誰でも入れるカフェには、自分の居場所を感じることができないのだ。
けれど、階段を一つ二つと上がらなければいけない高層カフェは、少し違う。まず、カフェを探すという手間が必要だ。ビルの足元に置いてある控え目な看板を見つけ、そしてビルの階段を登る。そんな、ちょっとした苦労をすることで、やっと得られる絶妙の空間がある。簡単に得られる場所には、人間は愛着を感じない。ほんの少しでもいいから苦労をすることで、得られる居場所がある。
きっと、高層カフェからの風景が普段と違って感じるのは、決して高い所から見ているだけが理由ではないはずだ。 |
|
|
| |
|

|
|
 |