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おのぞみドットコムきょうはカフェ日和アートと会話する。>prinz(プリンツ)


豊かな生活って何だろう?たくさんのお金を稼ぐことだろうか?高級車を何台も乗り回すことだろうか?身の丈にあわない芸術作品やブランド物を身につけることだろうか?多分どれも違うような気がする。きっと、答えを見つけるのは、とても難しいのだろう。
そんなことを考えた時に立ち寄りたくなるカフェがある。京都造形芸術大学のレンガ造りの建物、上品な一軒家が並び、その間を単線の叡山電鉄がのんびり走る北白川に、[プリンツ]はある。


単にコーヒーを飲めるカフェスペースがあるだけではない。ギャラリー、アパートテル、庭、屋上庭園、ライブラリー、本屋、CDショップが併設されている。ギャラリーは、カフェスペースを囲むようにあって、特別意識しなくてもコーヒーを飲んでいると作品が目に入る。取材の日は、フランス人写真家が撮った、アフリカの人々のポートレートが展示されていた。赤ん坊から老人まで、リラックスした顔から引き締まった顔まで、色々な顔が並んでいる。
ライブラリーにもアート関連の本やデザイン古書が並び、本屋、CDショップにもセレクトの効いたものが置かれている。


けれど、気取った雰囲気はない。ライブラリーやギャラリーの間に特別な区切りはなく、それらが前面に押し出しているわけでもないからだ。アートやデザイン古書は展示というより、まるで友人の家に飾られている絵画や、同じく友人の本棚に並べられている本のような感覚で置かれている。気が向いた時にギャラリーの作品の前に足を運べばいいし、ライブラリーの本に手を伸ばせばいいのだ。もちろん、気が向かなければ、コーヒーだけ飲んで帰ればいい。



私自身、ランチやコーヒーだけを楽しんで帰る時もある。しかし、たとえそんな時でも、どこかに作品の面影が頭の中に残る。単なるギャラリーや美術館で、作品だけを見ていたなら、こんなことにはならないだろう。いつも過ごすカフェの日常の中に、何気なくアートがある。意識してなくても、自分の中に作品の情緒が沁みこんでいくから不思議だ。

きっと豊かな生活というのは、[プリンツ]のように、滞在するだけで少し心と体が豊かになる、そんな空気感を持った場所を幾つ知っているかで決まるんだと思う。


文:木下昌輝

・コーヒー 525円
・いちじくとくるみのタルト 525円
・カフェラテ 577円

prinz(プリンツ) prinz(プリンツ)
京都市左京区田中高原町5
075-712-3900
8:00AM〜2:00AM(LO フード11:00PM ドリンク1:00AM)
無休
カード:不可
駐車場:6台

etw(エトワ) [etw(エトワ)]
川端丸太町
本当のあなたを、見せてください
prinz(プリンツ) [prinz(プリンツ)]
北白川
心を豊かにする空気感
ルゴール [ルゴール]
新町御池
無駄なものが、人生にとって必要な時もある
   
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