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Tranqroom
Tranqroom

Tranqroom
こちらのカフェには、オーナーの好きなものが一杯に詰まっているようだ。
もともとは、木屋町御池にあるインド料理店[ムガール]の系列店。あちらは、薄いカーテンが垂れ下がる宮廷を思わせるハイソな空間と、インド人シェフの作る本格インド料理で、20年近く京都の人達に愛されてきた。

一転してこちらのカフェには、インドらしさはない。
「新しいことやりたいな、と思って。[ムガール]がインドのスタイルに忠実だったから、今度は自由に自分の好きなものを表現したかったんです」
そうオーナーが言った店内は、カジュアルな今風のカフェ。

Tranqroom
全面ガラス張りで、半地下の店内。隠れているのか、露出しているのか、判断し難い外観が好奇心をそそる。薄暗い店内にはオレンジ色のライト、入口側から差しこむ自然光がじんわり合わさって、夕暮れのような憂いのあるムード。上階はギャラリーを併設、カフェ内にはLP、CDが豊富に揃いDJブースも備わっている。音楽イベントも定期的に開催されている。キャッシュオンデリバリーという方法も、カジュアルな雰囲気作りに一役買っているようだ。

メニューを見てみても「生湯葉丼」、「タコライス」などインド色の薄い料理が並ぶ。けれど、オーナーの思いの詰まった一品は何かというと、やっぱりカレーなのだとか。
「[ムガール]と同じ味を、もっとカジュアルに食べてほしくて」
そんな思いがこもったカレーの仕込みは、[ムガール]で行われている。

Tranqroom
小麦粉でとろみをつけた欧米風のカレーとは全く違う。インドカレーは香辛料や具そのものの風味を重視する。そのため煮込むというより、炒める料理なのだ。サラリとした舌触りに、スパイスの層が重なった“辛味”だけでは表現できない複雑な味わいが舌を刺激してゆく。チキンやマトンなど肉類ならそこに少しとろみが加わり、ひよこ豆ならプツプツとした独特の食感が楽しめる。
しかし、ひとつだけ[ムガール]のカレーとは違うところがある。それは、ナンではなく日本風にライスがついてくること。本格インドカレーの味わいに、見た目は日本風にカジュアルに。
Tranqroom

「全く違うことをやりたい」と言いながらも、[ムガール]のベースをそっと忍び込ませる。[Tranqroom]のカレーも、[ムガール]同様これからもずっと愛され続けていくのだろう。

文:片瀬亜貴子
・インディアンカレーセット(チキン、ベジタブル、ひよこ豆、マトン) 800円
※マトンは900円
・チキンカリー(単品) 650円
・豆腐とチョコのベークドチーズケーキ 500円

Tranqroom
京都市左京区浄土寺真如堂162-2
075-762-4888
12:00PM〜2:00AM
火休
カード:不可
駐車場:2台

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