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おのぞみドットコム真剣な会話>フランソア2代目店長 今井 香子(1)
真剣な会話
今井香子さん


喫茶室フランソアは、昭和9年に今の場所で創業した喫茶店です。クラシック専門の名曲喫茶として人気を博し、戦時中は「都茶房」と名を変え番茶や干しバナナを提供しながら、幸運にも戦火をくぐりぬけました。四条西木屋町という街中に立っていることもあり、買い物帰りや仕事の合間に立ち寄る地元のお客さんが中心。お客さんはみな、壁にかかったピカソや竹久夢二などの絵画や、クラシック音楽が作り出す重厚な空気に身をゆだねながらコーヒーを口にしています。 今回は、2代目店長の今井 香子さんにお話を伺いました。




Q、先日、国の登録有形文化財に指定されたと聞きましたが、どういう点が選定の基準になったのですか?

この建物は、昭和16年の増築の際、町家を改装したものなんです。最初から洋館風に建てたものなら、ここよりも古い建物は沢山あります。でも、これは木造の町家なんです。2階へ行くと畳がしいてあったりします。昭和の初期という時代に、和と洋を組み合わせた革新性が評価されたのだと思います。京都では、南座や島津記念館などが国の登録有形文化財です。

イタリア人のベンチ・ベニという人が、豪華客船のキャビンをイメージして設計し、それに基づいて日銀の内装を手がけた大工や、家具の装飾を手がける指物師が、当時の最先端の内装を目指して作りました。設計はベンチ・ベニさんですが、それ以外は全て日本人が作ったのです。通路には赤い絨毯がひかれていたのですが、当時のお客さんはそれを見て、みなゲタを脱いで上がろうとしていました。絨毯がまだ珍しく、土足で踏んではいけないものだと思ったんですね。着ている服はもちろん着物。そんな時代でしたから、理解が追いつかないほどにモダンな建物だったのだと思います。




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喫茶室フランソア
今井香子さん


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