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Q.先代であるお父さんからはどのようなことを受け継がれましたか?
開かれた共同体としての寺を築く、という考えを先代から受け継ぎました。[法然院]を人々にオープンにしているのはこの考えに基づいています。このお寺には600近くの檀家があり、そこでの付き合いはお寺の運営の基本です。色々な方とお付き合いしていく上で、それぞれの目的を探っていくことが大事だと考えています。
Q.法然院の住職を継いだ時はどのような気持ちでしたか?
ごく自然な気持ちでした。私自身「お坊さんになりたくない」という気持ちを持つことが、これまで一度もなかったんです(笑)。後継ぎは一回くらい、跡を取るのが嫌になることがあるらしいですが…。私に関しては、そういうことはまるでなかったのです。
若い時に家業とは違う仕事をしていて、また戻ってくる人がいることも知っています。でも、外の世界を見てきた分、京都や家業の良さを見直すことが多いらしいですね(笑)。
Q.京都の寺院の役割についてどのようにお考えですか?
役割はお寺によって様々だと思います。檀家のあるお寺は、檀家と真剣にお付き合いすればいいでしょう。よく葬式仏教だと批判されることもありますが、それは本来のお寺のあり方だと思います。
観光客が多く訪れる寺院は、人々に「普段とは違う、非日常の空間を提供する」という役割があります。観光という字は「光を観る」と書きます。非日常の空間を提供することで、訪れた人の生きる糧になるなら、それはお寺の意味にもなるでしょう。お寺は様々で、それぞれの役割があります。それぞれの性格を生かしていけばいいと思います。
[法然院]は入山料を無料としていますが、それは多くの檀家の支えがあるからです。檀家寺であり、市民活動の場でもあります。人々が集まり、自由な立場で出会える場を提供することが、このお寺の役割だと考えています。
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