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Q、店頭には、煎餅以外にも干菓子や生菓子など、四季折々の自然の変化を取り入れた彩りの鮮やかな菓子が並んでいますが、常々そうした菓子を創作されるための努力はしていらっしゃるのでしょうか?
菓子屋の主は、決して絵心があるとかそういうものではありません。もちろん高島屋の美術画廊や美術展へ足を運ぶことはありますが、そうしたことよりも、いつでもお菓子のことを頭の片隅において考えていると、ふっとしたことでヒントが浮かんだりするものです。こんなこというたらええかっこして見えますが、常に何か良いアイデアがないかとアンテナをはっているんです。
うちの店頭に並ぶ菓子も、明確な区切りに従って変えているわけではないんです。あくまでも時々の気候の変化に従って変えていくんです。例えば、つい数週間前までは寒い日が続いたので色みの濃い菓子を出していましたが、今はすっかり春の陽気が続いています。だから菓子も、ぼちぼち淡い色の菓子へと変えていっています。もちろんその時の商品のつながりで、若干前のデザインの菓子が並ぶことがありますが、やはりお客さんも正直なもので、色の濃い菓子よりも春らしい淡い色の菓子の方を買われて行かれます。やはり、お客さんも感じることが一緒なんです。
Q、『御池煎餅』のように永きに渡って愛されるような菓子を、これからも作りたいと思いますか?
「一生一品」という言葉に菓子作りの精神が表されているように、毎日作っている菓子でも、本当に残したいのはわずかなんだと思います。もちろん、それを評価するのは作った自分自身ではなくて、次の代の人間だと思います。良い菓子とは、次の代まで残ってこそ、はじめて評価されるものだと考えるからです。
同じ菓子が飽きられずに次の代まで残っていく…。飽きられないということは、本当に難しいことですが、自分の作った菓子が次の代まで残ってくれるのは嬉しいことです。おやじが残した『御池煎餅』のように何の変哲のない単純な菓子でも、シンプルな菓子こそが残っていくだろうと思います。
おやじが私に教えてくれた菓子作りの思い、それを息子にも伝えていけたらいいですね。もちろん、私がかつておやじに何度も菓子のアイデアを突っ返された時と同じように、将来私も息子とケンカするかもしれないですが…(笑)。でも、ケンカする時こそ、菓子屋の主としてのお互い考えが通じ合う時なんやと思います。
[亀屋良永]
京都市中京区寺町通御池下ル
075-231-7850
8:00AM〜6:00PM
日曜日、第1、第3水曜日
※『御池煎餅』22枚入り 1100円
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