真剣な会話
布屋みさやまは2007年の2月末で3周年。「京モダン」な雑貨やアパレルを扱う。老舗の繊維商社である外与株式会社のアンテナショップとして、「日常に取り入れやすい和」、普段使いの「和」の提案をコンセプトに生まれたのがきっかけだ。 そんな成長途中の布屋みさやまの総括として、商品、店の雰囲気、それに営業・広報活動などのブランド全体の管理をされる西氏に、仕事にかける想いをうかがった。
Q. 実際に新しい事業を始めて、苦労したことなどはありましたか
私は立ち上げメンバーではないんですが、いままで外与は卸しでやってきたわけで、小売りではないのでね。そこが難しかったと思いますよ。私もこの職に就いてから1年半強になりますけど、まだまだ難しいと感じています。今までは営業など、全く別のことをしていましたから。経験も知識もないので、わからないことだらけですが、やりがいは大きいです。
Q.小売りと卸しの違いはどんなところにありますか
卸しはね、簡単にいえば商品を作ればそれで終わりなんです。もちろんそれに全力を注ぐわけなんですけどね。でも小売りは、消費者目線でものごとを考えなくちゃいけない。商品がいいのはもちろんなんですけど、総合力が求められるんですよね。パッケージングとか、陳列の方法とか、販売員の雰囲気もそう、店の温度まで含む店の雰囲気。全部にみさやまらしさが問われる。それをどう伝えるかが難しいんですよね。
それと卸しは、商品が売れたかどうかはデータとしてはわかるんですが、実際に消費者がどう思って買ってくれたか、買ってくれなかったか。そういうのはわからないんです。だから消費者の意見がわからないまま作っていくんですよね。それは不安だらけです。それに対して小売りは、消費者と直接接点を持つわけですから、意見がダイレクトに入ってくる。外与にしても、ほかの卸業者にしても、小売りに転換していくのはその部分も大きい。消費者のニーズにもとづいた商品作りができますからね。
Q.インターネットでも販売されていますが、それはなぜですか
実はインターネットサイトを始めたのは私なんです。売り上げを伸ばすため、というのが一番の理由ではないんですよ。みさやまのもつブランドイメージを言葉で的確に伝えるための手段にしています。店の雰囲気だけでは伝えきれないところもあると思うので。店の外にもショップのカードを置いてますし、一度通りかかって、それだけもらっていってくれたお客さんがネットを見られて、また来店してくれるとかね。そうやってみさやまのことをよく知ってもらうための手段なんです。実際にネットを見てとか、メルマガを見てきてくれる方も多いです。[次のページへ]

