2008年2月14日

日本庭園の歴史「太古の昔はどうだった?」

日本庭園についてもっと知りたくなったピエール。
今日からメリにその歴史についてレクチャーを受けることになりました。
------------------------------------------
ピエール
日本の縄文時代や弥生時代、古墳時代にも庭という概念ってあったの?

メリ
うん、実はいま庭園でよく見られるような池泉(ちせん)庭園(池を主とした庭)や、石組(造園のために石材を組み合わせること)の源流となったものがその時代の遺構として発見されているよ。

石組の源流といわれるものは、
縄文時代に作られた環状列石(かんじょうれっせき)や神々への畏敬の念を表した磐座(いわくら)に代表される遺構など。

環状列石というのはいくつかの大きな石(といっても人間の力で動かせるくらいの)を幾何学的に配置したもの。

墳墓や祭事などに使用されていたのではないかと推測されているの。

磐座というのは、神々として奉った石(神々を迎えるための座席という考え方もある)のこと。
各地の神社に現在も残されていて、
京都では鞍馬神社や上賀茂神社などで見られるよ。

ピエール
カンジョウレッセキ・・・イワクラ・・・。
難しい言葉がたくさん出てきたな・・・。

でも、庭園も元をたどると人々の信仰と関係があるっていうことだね。勉強になったぞ。

ところで今日話してくれた、太古の雰囲気が感じられるような庭って京都にある?

メリ
そうね・・・
重森三玲の作った松尾大社の4つの庭園のうちの一つ、
「上古の庭」の石組は松尾山の磐座に呼応するように組んでいるといわれているよ。

いくつもの大きな石が立てて組まれ、ひとつとして同じ方向を向いていない様子はダイナミック!

ピエール
セ・ボン!
昭和のモダン作庭家も古代の思想にインスピレーションや影響を受けているんだね。
見に行ってみるよ。

メリ
じゃあ、明日は飛鳥時代からね。

大陸文化の流入が始まり、仏教伝来による影響を強く受けた庭園が現れるよ。

特に大陸からもたらされた神仙蓬莱思想により
庭園においても池や山(石組を使って山を表現することも含めて)がより神聖視されるようになるんだよ。

神仙蓬莱思想というのは、不老不死で神通力を持つ仙人を目指す中国古来の思想。仙人は「蓬莱島」や「蓬莱山」に住むといわれるんだ。

ピエール
そうなんだ!また明日ね。

(Text by 冬木 明里)
------------------------------------------

○京都に関する“取材”や“情報提供”のご依頼は
メール:edit アットマーク onozomi.com
電話:075-254-0789
までお願いします。

○京都のトレンドをお伝えするメールマガジン配信中!
応募はこちらからどうぞ↓
http://onozomi.com/melma.html


http://www.onozomi.com/
Create the new, from Kyoto.
------------------------------------------

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.onozomi.com/mt4/mt-tb.cgi/95

コメントする

(こちらからコメント画面へお入りください。)