2008年3月14日

作庭家あれこれ 小川治兵衛の巻④

メリとピエールは、今日も近代日本庭園の先駆者・小川治兵衛について語ります。

今回は、円山公園について。

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メリ
こんにちは。ピエールは京都の円山公園に行ったことある?
あれも小川治兵衛が作庭を担当したんだよ。

ピエール
行ったことある~。八坂神社と知恩院に隣接してるところだよね。

メリ
そう。私も祇園を散策するついでによく寄るよ。
円山公園は、明治19年(1886)に開設された、京都市でもっとも古い公園

もとは八坂神社の敷地だったところに武田五一(ごいち)が園地を計画したんだ。

ピエール
武田五一さんっていうのは?

メリ
近代日本を代表する建築家の一人だよ。
京都では、三条通に建つ1928ビル(旧・毎日新聞京都支局)、京都府立図書館京都市役所(中野進一と共同)などを設計したんだよ。

ピエール
へー、すごい人なんだね。

メリ
当初の円山公園は、旅館や貸し席、馬場、弓場などもある歓楽地だったんだけれど、火災で焼失。

治兵衛が円山公園を改造したのは大正2年(1913)のこと。

市民のために開放された憩いの場という点では、今までに紹介してきた寺社や私邸の庭とはちょっと異なるよね。

ピエール
でも、植物や周りの景色を生かした作りで、四季の景色を楽しめる点は共通してるね。
円山公園といえば、園内の大きなしだれ桜が有名だよね。



メリ
あのしだれ桜は、15代佐野藤右衛門(とうえもん)が育てたものだよ。

ピエール
佐野藤右衛門さんって?
「15代」っていうことは、小川治兵衛と同じように代々同じ名前を継ぐ方々?

メリ
その通り。佐野藤右衛門というのは、天保3年より代々御室御所に仕えた植木職人

明治時代からは造園業を営み、14代目からは桜の保存に努めているんだって。

円山公園に最初に植えられたしだれ桜は昭和22年(1947)に樹齢220年で枯れてしまったの。

今のしだれ桜は2代目で、昭和3年(1928)に初代のしだれ桜から種子を採って育てたものなんだよ。現在、樹齢80年

ところで、16代目佐野藤右衛門さんも昭和3年(1928)生まれ。

昭和31年(1956)に彫刻家イサム・ノグチと共同でパリのユネスコ本部に日本庭園を作ったんだって。

ピエール
ユネスコ本部の日本庭園といえば、昭和を代表する作庭家・重森三玲も手伝ったってやつだよね!つながってるんだね~

重森三玲とイサム・ノグチに関するブログ記事はこちら

メリ
円山公園は、桜が咲く時期になると花見客でとてもにぎやかになるよ。
夜はしだれ桜などがライトアップされて、昼とはまた違った表情に。

ピエール
夜桜もきれいそう!

メリ
じゃあ、今日はここまで。また次回ね。

ピエール
Salut(またね)!

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