2008年2月29日

京野菜

正直申し上げまして京都にくるまで私、野菜嫌いでした。 すき焼きや鍋の食べ方に野菜... [ 続きを読む ]

正直申し上げまして
京都にくるまで私、野菜嫌いでした。

すき焼きや鍋の食べ方に
野菜、野菜、肉、野菜の順でというのがありますが
そんなもん無視して
肉、肉、肉、カケラのような野菜、肉。
と肉ばっかり食べて、家族・親戚一同から
ヒンシュクをかうような人間でした。

ですが、京野菜に代表されるように
野菜のおいしい京都にきてから
徐々に野菜嫌いもなくなっていき、外食時でも
野菜メニューを自ら頼むまでに成長。

今では「今日は野菜の気分!」という
10年前にはあり得なかった気分になることも。


さて、京都は野菜がおいしいというのは
今では通説のようになってきましたが、
これは京野菜の力が大きいと思います。

関東のスーパーでは九条ねぎがどれだけ高くても
飛ぶように売れていくのだそう。

今でこそ京野菜は全国に知れ渡っていますが
じつはこれだけメジャーになったのも
たくさんの方々の努力あってこそ。

じつは伝統ある京野菜は80年代に一度
絶滅寸前、すわ根絶やしか・・・という危機に陥ったのだそうです。

それに危機感を抱いた京料理店の若手後継者らが
シンポジウムや京野菜を使った料理教室を開き
自らの店でも京野菜を積極的に使うように努めました

次第にそれらの動きがメディアに取り上げられるようになり
首都圏を中心に、京野菜ブームが起こったのだとか。

京都で活躍する方々は伝統を守ることに
なみなみならぬ使命感を抱いている、というのが
今まで仕事でいろんな方に
お話を聞いてきて感じていることです。

京野菜復興までの道も
こういう方々の知恵と努力あってこそ。

聖護院かぶらの甘くてジューシーなおいしさ。
海老芋唐揚げのねっとりとした食感。
肉厚の万願寺とうがらしのほろ苦い甘味。

彼らの尽力がなければ
こういったものが食卓に並ぶ機会もなくなっていたかも・・・
と思うと、素材への感謝とともに
伝統を守る方々に対する畏敬の念がしみじみ湧いてきます。


(Text by Ryoko Horike)
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2008年2月28日

軽食サンド

喫茶店のサンドイッチは何故かおいしいなー。 イノダコーヒのカツサンドしかりタナカ... [ 続きを読む ]

喫茶店のサンドイッチは何故かおいしいなー。

イノダコーヒのカツサンドしかり
タナカコーヒーのハンバーグサンドしかり。
(肉っ気多いのものばっかりですね)

カフェでもよくサンドイッチがありますが
あれとはまた違った「落ち着くおいしさ」とでも申しましょうか。

もちろんカフェコチのフォカッチャサンドや、
ル・プチ・メックのスモークサーモンが入ったサンドイッチも
「あぁ幸せ!」と思う味なのですが
喫茶店で出てくる食パンで作ったものと
カフェやパン屋さんのバゲットや
全粒粉のウンタラで作るサンドイッチは
つくづく別の食べ物だよなぁと思います。

薄くて白いパンをそのまま、もしくはこんがりトーストして
中にはソースで衣がしっとり濡れたカツや、
厚く焼いた玉子焼き。
変わりダネでハンバーグ。
三角系に切りそろえられていて、
切り口からおいしそうな色がのぞく。

パクりと口にいれたらすんなり歯で切れて
数回の咀嚼で飲み込んだら、その後を珈琲で追う。

片手に文庫本なんか持ってても
苦にならず食べられるサンドイッチは
軽食と呼ぶのにふさわしい。

両手で持って、酸味と小麦の香る固めのパンで
バリバリ、わしわし食べるのも好きですが
喫茶店でゆる~く食べるサンドイッチは
それ以上に好きなんだなぁ~。

 

(Text by Ryoko Horike)
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2008年2月22日

舞妓ちゃん御用達?

実家から進学のため京都へ移り住んだのが6年前。味噌が上に乗らないおでんにも驚いた... [ 続きを読む ]

実家から進学のため京都へ移り住んだのが6年前。
味噌が上に乗らないおでんにも驚いたし、
「早く寝よしー」というはんなりとした言葉にも驚いた。

けれど、一番驚いたというか
「本当に京都に来たんだなー」と感じたのは
街中を普通に舞妓ちゃんが歩いているのを見た時だった。

生まれて初めてのバイト先が祇園の甘味処だった私。
頻繁に舞妓ちゃんを目にする機会があったので
すぐに見慣れはしたけれど、
やはり今でも花見小路や先斗町あたりで
横をすれ違ったりするとほわーっと眺めてしまう。


私にとって、舞妓ちゃんというのは何度見ても
ほわーっとした目で見ててしまう対象なのだ。


祇園でごはんを食べていると、その店のすぐ近くが
置屋さんだったりお茶屋さんだったりすることはよくある。
けれど、一体彼女たちがそこで
どんな生活をしているのかはまるで知らない。

すぐ横を通るのに、すぐ横で生活しているのに
何も知らないし、知ることもできない。
そう思うと、舞妓というのはつかみ所のない夢のような存在だ。


雑誌やテレビで「舞妓が通う」と
言われたお店にはついつい足を運びたくなるのは、
その夢の実体を掴みたいからかも知れないなぁと思う。

もちろん、ただ
「舞妓ちゃんが通うってことはおいしいってことでしょ!?」
みたいな気持ちもなきにしもあらずだけれど、
それより彼女たちが普段食べているものが気になるのだ。

そして、「これを舞妓ちゃんたちは食べているのかぁ」と思うと
その味が2割増しくらいに感じられる。

舞妓ちゃん自身はそんなに収入は多くないはずだから、
「御用達」のお店もリーズナブルなところが多い。
だけどなんとなく「ありがたい」食べ物に思えてしまうのだから、
つくづく舞妓というブランド力の大きさを思い知らされる。

 

■舞妓ちゃんが通う(らしい)お店■

盛京亭」
都市東山区四条花見小路西入ル北側263 
075-561-4168
12:00~14:00、17:00~20:00
月曜休
花見小路を一本西、狭い路地の奥にある中華料理屋さん。
油っこいイメージのある中華だけれど、ここの料理はどれも驚くほど
さっぱりとしていて胃にもたれません。
あらかじめ味をつけた具材を入れてつくる焼き飯が人気。
カウンターに座ると、掃除のゆき届いた厨房で
手際よく鍋を振るご主人の姿が良く見えます。


「グリル富久屋」
京都市東山区宮川筋5丁目341
075-561-2980
12:00~22:00
木曜休
宮川町にある洋食屋さん。なんと創業100年以上!老舗過ぎ!!
通うというより、ここから出前を取ることが多いのだとか。
人気の洋食弁当(並)は1260円。ハンバーグやエビフライなど、
食べやすさを考慮して小ぶりに作られたおかずが入ります。
お弁当はお稽古などで忙しい舞妓さんがサッと食べれるからいいのだとか。

(Text by Ryoko Horike)
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2008年2月21日

京都 担担麺3

雪が降って寒いから、担担麺を・・・と言ってから日もたちまして、気づけば本日の最高... [ 続きを読む ]

雪が降って寒いから、担担麺を・・・
と言ってから日もたちまして、
気づけば本日の最高気温は13度。

コートを着てランチに向かったら
少し暑いくらいの陽気でした。


それでも言いたいオススメの担担麺。

今日は白川別当を西に行ったところにある
「駱駝」です。

白川別当を東に行けば「如意」、
西にいけば「駱駝」。
昼時に交差点で立ち止まっている人がいたら
どっちに行くか悩んでいる人かもしれません。
あくまで妄想ですけど。

如意のメニューは濃そうに見えて
実はとても食べくちが良いというか、
あっさりとした味つけの中華です。
それに対し、駱駝はわりとしっかりした味の中華を出します。

ダイナミックな中華というイメージが強いのですが
担担麺もやはり迫力の品。

まず、肉みそが多い。

「担担」はあっさりした挽肉が上に乗ります。
「如意」は挽肉乗りません。
そこいくと、どどんとたっぷり乗った駱駝の
担担麺はそれだけで少し得をしたような気分になります。

スープも赤が鮮やかで、白っぽいスープの
担担とは見た目から別の料理です。

胡麻はもちろん、スパイスの香りがいいのが
ここの特徴。
辛さがマイルドな担担麺が多い京都の中で
しっかり辛さとスパイスを感じられるのが嬉しいですね。

そして、駱駝からず~っと西に行って西院へ。
あまから手帖に「麻婆茄子」が紹介されたこともあるという
「西安食坊」です。

ここの坦担麺は、「75点!」という感じです。
それはいいのか悪いのかといえば、単体で見ればそんなに
良くはないんですが、夜にここに食べに行って
ダラダラといろんなものを注文して
最後に食べるとすごく良い感じに胃に収まります。

主役の担担麺ではなく、
「食事の締め」の担担麺に非常に適しているんです。

やや太めの麺は、少しやわらかいかな?と思う食感。
スープはあっさり、さらりとしていて、辛味も抑えめ。
締めのために作られたかのようなニクイやつです。

しかも、ここは「あー今日はたくさん食べたなぁ」と思う日でも
一人3000円をまず超えません。
支払いの時「え?安い!」といつもなるCP抜群の店。

「担担麺食べよう!」と意気込んで行くのではなく
「西安食坊いこ~」「締めは担担麺やね」
とゆるい感じで行けるので、実はここの担担麺を
他の4店舗よりもずっと多く食べています。


急ぎ足で5軒のお店を紹介しましたが
書いていて思うのは担担麺ひとつとっても本当に
いろんなものがあるし、タイプは違えど
みんなそれぞれの美味しさを持っているなぁということ。

どの店が一番かなんて、人によってそれぞれ。
自分の中でさえも
体調や気分や、一緒に行く相手によって
行きたい店は変わります。


なので、雑誌とかで良くある
「おいしい店ランキング」などは
個人的にあまりいい印象を持ちません。
特に、ラーメンはランキングの順位づけの対象に
なりやすいのですが、あれこそ人それぞれの好みが
大きく作用するもので、1位の店だから必ずおいしのかっていえば
それは違うかもよーと思います。

大学の頃、お昼に友人と連れだって
たかばしにラーメンを食べに行ったのですが
店の前まで行ってから、新福派と第一旭派でよくもめました。
(分かれて好きなほうに入りゃよかったのに)
そんなもんなんですよね。

まぁ、だからどうだって話なんですが。


あ、最後にもう一軒担担麺のおいしいお店を。
西京極にある「夜来香(イエライシャン)」というお店です。
場所が場所なので、かなり前に一度行ったきりなのですが、
また紹介した5軒とは全然タイプの違う
個性的でおいしい担担麺だった記憶があります。
「どんな遠くでもいきまっせ!」という方は是非。

 

駱駝

http://www.a-dos.ne.jp/gourmet/rakuda/
京都市左京区北白川瀬ノ内町27-4
11:30~14:00
17:30~21:00
月曜日、第一火曜日(祝日は営業)

 

西安食坊

http://www.leafkyoto.net/s_search/shop.php?sId=933

京都市右京区西大路四条上ル西院東今田町2
11:30~14:00
17:00~22:00
木曜</font>

(Text by Ryoko Horike)
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京都 担担麺2

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※この記事はhttp://ameblo.jp/onozomi-kyoto/

2008年2月19日に書いたものです

昨日のエントリに引き続き担担麺について
思うところを徒然と。

担担麺って、もとはどこの料理がご存じですか?
そのピリッとした味を思い出せば
すぐに想像がつくかと思いますが、元は四川の料理です。

花椒と唐辛子がバシバシ利いた麻婆豆腐が四川料理の代表選手ですが
実は四川料理のうち、辛いのはそんなに多くないそうです。
ただ、私の中では麻婆の印象が強くて
四川料理=辛い・スパイス利いてる
の図式が頭にできあがってしまっています。

河原町今出川を西に行ったところにある
「燕燕」は、まさにそのスパイスの利いた
中華がおいしいお店。

(一度ここで、唐辛子の中に唐揚げ入っている、
というのに近い料理を頼んだことがあります。
唐辛子以外のスパイスもふんだんに使われていて
舌と唇が痺れることこの上なかったけれど、
汗をかきかき食べるこの唐揚げが私はけっこう好きでした。)

じゃあ担担麺もスパイス抜群に利いてるのか?
というと、実はそうでもない。
スープがさらっとしていて、クセのない
一般的な担担麺が食べられる。

けれど、やはり一般的といえど味はいい。
バランスが良くて、安心して食べられるという意味での一般的。

そこいくと、白川別当を東に進んだところにある
「如意」は個性派です。

ここの担担麺は、胡麻の香りもさることながら
ナッツ系の香りがふわわんと香ってきます。

そして、上の胡麻・ナッツ層をかき分けると
見えてくるのはきれいに澄んだスープ。
これが上の濃厚層と一緒になって
「濃厚なのに上品」という味わいを実現しています。

ただ、冷めてくるとこの上の層が若干
固まってきてスープの絡み方が強くなってきますので
熱いうちに一気に食べるのが正解です。


今日紹介した2店舗は白川別当も河原町今出川。
どちらも、近くに住んでいたり職場や学校がないと
なかなか行きにくい場所です。

おいしい店ほど行きにくい場所にあるような
印象が強いのですが、どんな辺鄙な所に店を構えていても
本当に味のいい店はちゃんと流行っているのがすごいですよね。

ということで、おいしい店を見つけるためのコツを1つ。
「え?こんなところにある店が満席?」という店。
さらに、そこに集うお客が「40以上の男性」だと
ほぼハズレはないはずです。
もしかしたらこれは「おいしい」より
「いい店」を見つけるコツかもしれませんけど。

 

燕燕
http://www.onozomi.com/newshop/0404_4.html

京都市上京区今出川寺町西入ル大原口町211 1F
17:00~23:00
075-222-1489
木・第3水休

 

如意

http://r.tabelog.com/kyoto/rstdtl/26001844/
京都市左京区北白川上別当町23 コーポ蘇峰1F
11:30~14:00、17:30~20:30
075-724-5200
火、第3水休

(Text by Ryoko Horike)
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京都 担担麺1

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※この記事はhttp://ameblo.jp/onozomi-kyoto/

 2月18日に書いたものです。

 

最近雪国かってくらいに雪がよく降る京都です。

「雪やこんこん」のこんこんは
「尽きることなく」という意味のこんこんなのか
(こんこんと湧き出る)
「来る」の命令形でのこんこん(来ん来ん)なのか
どっちなのかナーと、そんなことばかり考えています。
嘘ですけど。

毎日これだけ寒いと、体の温まるものを食べたくなります。
体の温まるものといえばなんでしょうか。
まず、熱いのは大前提。
さらに辛味があるととても良いですね。


とまぁ、多少強引ではありますが
今日は京都の熱くて辛い担担麺についてです。

まず、京都で担坦麺といえば
四条大宮をずっと西へ、壬生を超えたところにある
「担担」です。

もう説明もいらないくらいの
有名店だと思います。

昼時は行列確実。
閉店前に「スープがなくなりました」と
店が閉まることもしばしば。

本格的というより
創作に近い担担麺を出してくれます。

スープはやや少なめで白色に近い、淡い色あい。
胡麻の香りは十分するものの、押しつけがましいほどの
胡麻っぽさは感じられません。
上にのる豚のミンチも、甜麺醤を使った定番の味つけではなくて
スープの味を邪魔しない、あっさりとした味つけ。

担担麺というと、とにかく辛くて・・・
というイメージがあるかもしれませんが、
辛味で食べさせるのではなく、きちんとスープの美味しさで
食べさせてくれるお店だと思います。

ただ、逆に言うと辛味が少ないので
「辛いもの」を目指してくると肩すかしをくうかもしれません。
が、カウンターにある唐辛子やラー油、XO醤などの豊富な調味料で
辛味は調節が可能です。(XO醤は辛さとは違うか)
好きにカスタマイズして、好みの具合を見つけてもいでしょう。

どちらかといえば、ラーメンに大量のコショウとか
パスタに味が変わるくらいのタバスコとか
そういった無駄なカスタマイズは嫌いな方です。
ですが、ここの担担麺はわりと多く使っても
個性がちゃんと残る希有な存在ですから、問題ないと思います。

先ほども書いたように
本格的・定番の担担麺ではないので
最初にこのお店を紹介するのはどうかなぁとも
思ったのですが、京都で担担麺といえば
真っ先に名が挙がるのがこのお店です。

少々行きづらい場所にあるのですが
一度行ってみても損はないと思います。

ちなみに、店近くに日写がありますが
この日写前は京都で5本の指に入る「検問スポット」です。
車で行く場合には速度に十分ご注意くださいね。

 

と、まぁ最初に「担担」を紹介したわけですが
実は私、担担麺はかなり好きな部類に入る食べ物です。
まだまだ紹介したいお店があるので
しばらく担担麺について書いていきたいと思います。

今後紹介する予定なのは「駱駝」「西安食坊」「如意」「燕燕」です。
1日1軒じゃあ効率がわるいので
明日からは1日2軒ずつということで。

 

担担
京都市中京区四条通千本西入ル北側壬生花井町23
11:30~15:00、17:30~21:00(売り切れ次第閉店)
075-822-5211
木曜、火曜不定休

(Text by Ryoko Horike)
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2008年2月20日

京の甘味は

ダイエットに肌荒れと、散々な日々ですがちゃんといいこともあります。 それは今週の... [ 続きを読む ]

ダイエットに肌荒れと、散々な日々ですが
ちゃんといいこともあります。

それは今週の月曜日。
雑誌の物件ネタを探しに行くということで
昼間の祇園に行ってまいりました。

京都で働いている人にとって、
昼間の祇園というのは非常に縁遠いものです。

平日はそもそも働いているし
休日は「何で休みの日にあんな混むとこ行かなあかんねん」
となるのです。

なので、私も陽の高いうちに
四条大橋を東へ渡るなんて、とっても久ぶりのこと。

この機を逃してなるものかと
行ってきました、話題の甘味処「ぎおん徳屋」。

知っていますか?
知っているでしょう?

本わらび100%使用という
このご時世になかなか食べられないわらび餅を
出してくれるお店です。

わらび粉はわらびの根っこから
でんぷんを取り出したものというのはご存じの方が
多いかと思います。

あれは、本葛と同じで
手間がかかるわりに、少量しかとれない
ものすごい高級品。

ふだんスーパーや、屋台で買う
お手頃すぎる価格のわらび餅は、
芋やタピオカ由来のでんぷんで作られているんです。

だから、徳屋のわらび餅の
1200円という値段にビビってはいけません。
本物はいつでもそれなりの値段がするものです。(たぶん)

この日、店内の約8割がわらび餅を食べていましたよ。
(やはりみんな旅行マジックで財布の紐が緩んでいるのか!?)

そんな店で、なぜかあんみつを頼む馬鹿者が私です。

値段にビビったわけではなく、そもそも
「ここが、わらび餅で有名って知らなかった」
だけです。

けれど、これはこれで正解でした。

驚いたのは、
お椀には寒天のみが盛られ、
横の小皿に白玉・栗の甘煮・餡が別添えでおいてあること。

ここから伺い知れるのは
寒天に対する自信でしょう。
寒天って、簡単なように見えて実は
おいしく作ろうと思ったら難しいシロモノ。

普通のあんみつに入る寒天より
随分小ぶりな寒天は、硬さもちょうど良い具合でした。
そして、寒天が入るシロップ(でいいの?)が
キレのよいすっきりとした清涼感のあるもので
とても良かったです。

これを味わってほしくて
餡や具を別添えにしているのかもしれません。

和食の花形と言われる吸い物、
汁を飲む前に中の具を崩すことは御法度と言われています。
澄んだ味わいの汁が、そうすることで濁ってしまうからです。

きっと、それと近いことを
ご主人が思っているのではないでしょうか。
考えすぎかもしれませんが。

寒天だけでなく、餡や白玉もそれぞれ
とても丁寧に作られたということがわかる味わいです。

 

下鴨に、澄んだ透明の汁のなかに
ひとつも崩れていない小豆が入った
ぜんざいを出す甘味処があります。

以前、取材でお世話になったとき
それを見て驚いた私に、ご主人はこうおっしゃいました。


「どろっとした田舎ぜんざいも好きなんですよ。
でも、ここは京都です。京都は雅で上品でなくてはならない。
京都で食べるならこういうぜんざいの方がいいと、私は思います」


食事の合間に食べられる甘味。
侮っていましたと、ひれ伏したくなるくらい
大きな言葉でした。


「京都の甘味は、上品で雅でなくてはならない」

徳屋のあんみつにも、
共通するものがちらりと垣間見えた気がします。

ぎおん徳屋
http://giontokuya.jp/

京都市東山区祇園町南側570-127 
11:00~20:00
無休</font>

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2008年2月19日

焼くのもパンなら、やきもきするのも・・・

ごはんが好きです。麺類も大好きです。 だけど、ずっとパンはあまり好きじゃありませ... [ 続きを読む ]

ごはんが好きです。
麺類も大好きです。

だけど、ずっとパンはあまり好きじゃありませんでした。

もともと、クラッカーとかパウンドケーキとかの
口から水分奪われる系が苦手で
パンも同じ理由から、あまり食べて来ませんでした。

今までは。


そうそれは年明け早々のこと。
ちょっとした不注意から
京都府立大学病院に行く機会がありました。

その帰り道、見つけてしまった魅惑のパン屋さん、
「ボンボランテ」。

この店を知ってしまってから
急に今までまったく未開だった
「京都のパン屋」(どうやらすごくレベルが高いらしい)
に興味津々です。


この「ボンボランテ」、
パンを食べない私には衝撃的な出会いだったのですが
どうやら既にものすごい有名&人気店らしいので
「今さら紹介されても・・・」な方も多いかも知れません。

河原町荒神口を南へ。
知らなければ通り過ぎてしまいそうな
控えめな外観。

でもきっといつそこの前を通っても
外観と同じく控えめな大きさの店内に
お客さんがきゅうきゅう入っているはず。

そして、店内に入れば
入り口から見て左手の壁には
びっくりするくらいたくさんの薪が。

そう、ここは石釜で薪を使ってパンを焼くんです。

石釜で焼くピザはおいしいなぁと思うのですが
パンも同じなのでしょうか。

共通するのは、生地のもっちり感と
しっとりと水分を含んだような感じ。

もっちり感はクロワッサン生地のパン、
しっとり感はハード系のパンを
食べたときによりはっきりわかると思います。

最近では休日の遅い朝食兼、お昼ごはん用に
車で買いに行っています。
丁度それが開店の直後の時間で
いつもまだほんのりあたたかいものを購入。

運転しながら、助手席に置いたほかほかのパンが
気になって気になって・・・。。

だいたいいつも3個くらい
購入するのですが、家についた頃には
必ず1個減っています。

だって、いつも必ず購入する
チョコレートのクロワッサンは
あたたかいうちに食べると
中のチョコがまだやわらかくて
すごーく、すごーーーーーくおいしいんです。

家に着くまでに冷めてしまうんじゃ・・・
と思うといてもたってもいられないンです。


・・・・・・・・・。

助手席のパンにハラハラするくらいなら
助手席に座る男性にハラハラしろって感じなんですけどね!


うーん。
おあとがよろしいようで。

いや、それほどよくないか。


ボンボランテ
京都市上京区河原町荒神口下ル生洲町229-1
075-213-7555
11:00AM~8:00PM

(Text by Ryoko Horike)
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2008年2月13日

25歳にコラーゲンは必要か

先日友人と高校の頃のアルバムを見ていたら今と頬の位置が違いました。衝撃。しかも... [ 続きを読む ]


先日友人と高校の頃のアルバムを見ていたら
今と頬の位置が違いました。衝撃。

しかも家では部屋がしっとり濡れるくらい
加湿器かけているというのに、
最近肌が乾燥してて調子が良くないのです。

かくなる上は「中からキレイ」しかこの衰えを
くいとどめる方法はないのか!?ということで
コラーゲン食を紹介します。


コラーゲン食といえばスッポンだけど、
無駄に精をつけても仕方ない上、
自腹切る覚悟も、気前よく払ってくれる殿方いないのでパス。
というか無理。
豚足も嫌いだしなぁ、と考えながら思いついたのがサムゲタンです。


サムゲタンは韓国の伝統的な料理。
鶏肉に漢方やお米などを詰めて水炊きしたものです。
鶏を一羽丸ごと使う豪快さがとても素敵です。

漢方が入っているから体もポカポカしてくるし、
何よりも鶏と漢方から出たスープがおいしいのなんのって!
しかも、冷めるとスープがぷるぷる固まるくらいにコラーゲンたっぷり。

無理矢理味を調えている
コラーゲンドリンク飲んでいるより、
なんぼこっちのほうが幸せなことか。

ただ、あまりサムゲタンを食べられる店がないのが辛いところ。

そもそも私がサムゲタンを初めて食べたのも2年ほど前でした。
当時よく遊んでいた男の人が、祇園で飲んでいるときに
どこかの店から出前を頼んだのが出会い。
食べているそばから肌が
うるうるしてくるような感覚に衝撃を受けました。

が、その男性もしれっと他人のものになってしまい
一緒に飲みに行くこともなくなったので
サムゲタンとの接触もなくなってしまっています。

日本ではそこのしか食べたことがないので、よくわかりませんが、
後で本場・韓国で食べたものより
そこのもののほうがおいしかったので、
きっと相当レベルの高いサムゲタンのはず。

けれど、食べたくともいつも出前を頼んでもらっていただけで、
私自身は店の名前も場所も知らないっていうのが痛い。


もうあのサムゲタンを食べられないっていうのも残念なので、
肌荒れを期に、検索エンジンを駆使して「ここかも!」という
お店を見つけました。(執念!)

祇園・大和大路四条を下がったところにある
韓国の家庭料理を出す「美琳」。

他のメニューのラインナップや、器の様子から、ほぼ確信しているのですが・・・。
とりあえず、一度確かめに行ってみたいと思います。


※確かめてみて、正解だったらお店の詳細を記載します

(Text by Ryoko Horike)
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一人暮らしとしば漬けと

昨日2月10日に、大原にある三千院に行ってきました。今年は例年よりも雪の多い京... [ 続きを読む ]


昨日2月10日に、大原にある三千院に行ってきました。
今年は例年よりも雪の多い京都ですが、
「積もった!」と
言えるくらいに降ったのは先週の土曜日が初めて。

なので日曜に雪景色を期待して
車をびゅんと飛ばしたのですが、天気が良すぎたようです。
昼過ぎに到着した頃にはもうべちゃっとした雪しか残っておらず、
「白銀の景色」とはいきませんでした。残念。

けれどそこはすぐに立ち直り、
せっかくここまで来たのだからと漬物をたんまり買っていくことに。

そう、大原といえば「土井志ば漬け本舗」の本店があるところ。

デパートに並んでいるときは「た・・・高い・・・」と
尻込みしてしまう小市民ですが、
旅先マジックでゆるゆるになった財布の紐。

気づけば
菜の花・みょうが・ごぼう・すぐき
と、一人暮らしの適量を忘れて買い漁っていました。

土井志ば漬け本舗と言えば、しば漬けを大々的に
大原の名物として世に売り出した立役者。

今では千枚漬け、すぐきと共に京都三大漬物として
数えられるしば漬けですが、
もともとは市内に柴を売りに行くことで
家計を支えていた大原女たちがお得意さまへの贈り物として
自家製のしば漬けを打ったのが始まりだったとか。

それに目をつけた土井志ば漬本舗の創始者・土井清太郎氏が
その「紫葉漬」を「大原名物 志ば漬」として命名したことで
一躍注目を集めることになり、今の地位を築いたんですね。

一軒家の軒先を店舗にしたことから始まり、
今や漬込みの様子がわかる工場、映画ホールなどを備えた
一大漬物テーマパークに変貌を遂げている土井志ば漬け本舗。

機械化などで、近代化された部分もありますが、
今でも樽は大量生産の場でよく使われるポリではなく
酒蔵で使われる八石樽を使用しているそうです。

どれだけ大きくなっても、
そういった初心を忘れない姿勢が100年以上の
歴史を作ってきたのでしょうね。

ちなみに、菜の花漬けはそのまま食べても
とてもおいしいのですが
すりおろした長いもと鰹節をかけ、
醤油をちょっぴり垂らして食べるとこれまた美味です。

とりあえす、来週みょうがと菜の花は賞味期限が切れます。
一人暮らしに加え、自炊が極端に少ないのが
不安の種ですが、なんとか頑張って消費せねば!

お漬物を使った簡単(ここ重要!)レシピなどありましたら
是非教えてください!


土井志ば漬け本舗
京都市左京区八瀬花尻町41
075-744-2311


(Text by Ryoko Horike)
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うまいの奥に

先日、増田徳兵衛さんに立春朝しぼりの様子を見に伺ったというお話をしました。それ... [ 続きを読む ]


先日、増田徳兵衛さんに立春朝しぼりの様子を
見に伺ったというお話をしました。


それにちなんでかどうかわかりませんが、
今日は日本酒の話を少々。


お酒の良し悪しを決めるのは水だと言われている。
京都の伏見に酒蔵が多いのも、「伏水」と呼ばれるくらい
質のよい地下水があったから。

伏見だけでなく京都は
水にとても恵まれてきた土地で
そのために茶道が発達したし、
豆腐がおいしいのだと話に聞く。

けれど、美味しいお茶が水だけでなく
きちんと栽培された茶葉を必要とするように

おいしい豆腐においしい大豆が必要なのと
同じように

美味しいお酒には、やっぱり美味しい酒米が必要。

当たり前のことだけれど、私達はおいしいお酒に出会ったときに
ついつい酒蔵ばかりを褒めてしまう。


先日増田徳兵衛さんを訪問したときに
お米を卸している農家の方とお話をさせてもらった。


その方は
「若い子は日本酒が嫌いでしょう。
あれは、よくないお米で作られた安酒を最初に飲むからですよ。
きっちり栽培された酒米で、丁寧に作られた日本酒を飲めば
印象がガラリと変わるハズなんですけどね」
とおっしゃった。


真剣なのは酒蔵だけではなくて
そのもっと先にいる人も同じことだという
ごく当たり前のことに、生の声を聞いて初めて
実感をもって気づいた。



おいしい店もいいけれど、
おいしい素材を作る人たちにも興味がむくむくと湧いてきた出来事。
今後、店だけでなく素材や料理周辺の道具などについても勉強していけなくては。
ここでも今後、その勉強したことをお話させていただきたいなぁと思います。

進化する京都ラーメン

ダイエットをしているようで、実はまったくしていない今日この頃。さっきもランチの... [ 続きを読む ]


ダイエットをしているようで、実はまったくしていない今日この頃。
さっきもランチのあとに甘いものがほしくなって
コンビニでチョコを買い求めました。

とりあえず、夜に油気の強いものはさけているのですが、
こういうときに決まって食べたくなるのがラーメン。

2年ほど前から続いた新店ラッシュも落ち着いたようで、
今残っているのは実力派揃いという状況。

最近では
「夢を語れ」や「亜喜英」、「高倉二条」
といった個性的なラーメンの人気が高い。

亜喜英は違うけれど、あとの2つはスープだけでなく
麺にも大きな特徴がある店だ。


私が京都でラーメンを食べだした5年ほど前は
まだ人気店のほとんどが「近藤製麺」という
製麺屋さんから麺を卸している頃だった。

その時よく行っていた
「ラーメン藤」「第一旭」「萬福」
(南の方ばかりで大学バレそうですね)
はすべてそこの麺だったと記憶している。

以前、京うどんはだしは抜群だけど、
麺はコシがなくやわらかいというような記事を書いたことがあるのだが、
その時そういった京都のラーメン事情と絡めて、京都人はだしにはうるさいけど
麺にはそこまでこだわりがないんじゃないか?と考えたことがある。
それくらい麺に力を入れているラーメン屋は少なかった。

だから、その当時すごい人気を誇っていた
東龍の自家製麺はすごく新鮮に映った。
(だって、その頃に自家製の縮れ麺出だしていたんですよ!)

時は流れて現在、「夢を語れ」のもっちりとした太い麺や
「高倉二条」のように全粒粉を使った麺が出てきて、
しかも流行っているというのはとても嬉しい。


進化続ける京都ラーメン。
ダイエット中とはいえ、やっぱり目は離せないなぁと思う。



ラーメン荘 夢を語れ
京都市左京区一乗寺西杉ノ宮町48-1
最初に見た人は一瞬固まるくらいの大ボリューム。女性はまずは「小」から頼んでください

らーめんや 亜喜英
京都市左京区一乗寺北大丸町5-2
濃い!と評判ですが、天下一品に比べれば・・・

高倉二条
京都市二条高倉北東角
ザラ?ボソ?っとした麺が面白い。
スープは魚介豚骨のWスープで麺に負けない濃厚系

ラーメン藤
都市南区久世橋通烏丸東入ル
そもそも近藤製麺の直営店。長~いカウンターが圧巻です。
ついついゆで卵にも手が伸びる店

本家 第一旭 たかばし本店
京都市下京区東塩小路向畑町845
なんだかんだ言っても、やっぱり最後に帰ってくるのはココ。
とくに開店直後はスープが澄んでて本当においしい

萬福
京都市伏見区深草西浦町2-90
学生時代本当にお世話になりました。
うるさく騒ぐと怒られる店だったのですが、今でもそうなのでしょうか

見惚れるタン塩

※画像は「神戸焼肉りょう」HPよりたいへん個人的な趣味で申し訳ないが、私は焼肉... [ 続きを読む ]




画像は「神戸焼肉りょう」HPより


たいへん個人的な趣味で申し訳ないが、
私は焼肉屋では生肉とタン塩が美味しければそれでいい。

特にタン塩。

薄切りのタンを片側だけ焼いて、真ん中にねぎをこそっと落として巻く。
中に溜まった肉汁をこぼさないようにそっとレモン汁につけてパクり!
二枚目も同じように焼いて、今度はすかさず白いご飯を・・・。

(・・・・・・幸せ!想像しただけで幸せ!!)

だけど、なかなかこの幸すぎる妄想を
実現させてくれるタン塩を出してくれる店は少ない。

その数少ない店が白川の「牛おおた」と
白梅町付近の「焼肉 りょう」だ。
おおたさんの方は超がつく程の有名店のため
ご存じの方がほとんどだと思うので割愛。

焼肉りょうは、洛星高校のすぐ近くにあるお店。
閑静な住宅街の中にあり、京都ではなかなか見かけない
神戸牛を食べさせてくれる。

まず、ここのタン塩は色が他店とはまるで違う。
タンというと赤にサシの白が入っているのが一般的だが、
ここのはピンクに白。
初めて見た方は、その佇まいの美しさに見惚れるはず。
(少なくとも私は見惚れました!)

網に乗せるとすぐに表面に汗をかきはじめるのだが、
この”汗“がきれいなのである。
ほぼ透明に近いピンク。
他店だと汗が妙に赤くて一度ひっくり返さないと
食べる気にならず、この時点で「片側だけ焼く」の妄想が泡と散ることになる。

まだ片側にピンクが残るうちに網からあげ、口に入れると
ぷるんとした食感の後、歯でプツッと切れる。

これである。

今までこのタン塩を食べるためだけにこの店に行き
売り切れだったことが何度もある。
そんな時、私がどれだけ憤ったことか。

あまりの落ち込みように、一緒に行った人も
たいそう気の毒がってくれた記憶がある。

それほどのタンなのだ。


これまで友人に「おすすめの焼肉屋さんは?」と問われても
あまりこの店が混むと嫌で、カモフラージュに違う店の名を教えていたくらい
おすすめの店です。

みなさん、行かれるときは早めの時間帯、
そしてタンは何が何でも「特上塩タン」を頼むことをおすすめします。
(だけど私の分は残しておいてください)


神戸焼肉 りょう
京都府京都市北区小松原北町133-1
(洛星高校の西の馬代通りを北に上がって行くと左手にあります)
075-463-9200
http://krs-beef.jp/shop-ryo


牛おおた
京都市左京区浄土寺真如町164-9
075-751-7888
http://r.tabelog.com/kyoto/rstdtl/26001797/

京都次世代レストランの波!?

最近、聞けば「あぁ、あの店の」となるレストランから独立したシェフの店が目立つ。... [ 続きを読む ]





最近、聞けば「あぁ、あの店の」となるレストランから
独立したシェフの店が目立つ。

例えば、すぐに思いつくだけで3店ある。
寺町松原の『オステリア・ヴェント』
寺町二条の『レストラン ル・コント』
高倉姉小路の『ルナール・ブルー』。

それぞれ『フクムラ』『おがわ』『ドゥーズ・グー』で
修業を積んだシェフが昨年中にオープンした若い店だ。

フクムラ出身のヴェントはやはり
塩加減が絶妙のもっちり系パスタが出てくるし、
おがわ出身のル・コントは軽やかで洗練されたフレンチを出す。

昨年は『イル・ヴィアーレ』や『ガスパール』などの
人気店の別店舗が次々にオープンした年でもあったため、
つい目がそちらにばかり向いてしまっていた。

けれどその影で、修業先で確かな技術と
料理に対する姿勢を教え込まれた若いシェフ達が自分の城を建て、
着実にファンを増やしていっていたのだと思うと妙に清々しい気持ちになる。

こういう若い店の楽しみは「あの店」の面影と、
それとは違う面持ちの両方を包括している皿が出てくるところだ。

店のカラーを別の形に昇華させた人気店の別店舗とは違い、
なんとか修業先とは違う自分だけのカラーを打ち出そうと
意図した皿に、思わず口の端が緩む。


また、シェフが確かな腕を持つ若い店は
安定した人気店を刺激する。

今年も京都のグルメ人には嬉しい年になりそうだ。



osteria vento(オステリア・ヴェント)
京都市下京区寺町通松原下る 幸兵ビル1階
075-352-5501

LE COMPT(ル・コント)
京都市中京区寺町二条下ル東側
075-241-9642

RENARD BLEU(ルナール・ブルー)
中京区姉小路通高倉東入ル南側加藤重ビル1F
075-231-0972

増田徳兵衛・立春朝搾り

2月4日・立春。まだ空には月が残る早朝に、伏見の醸造元「増田徳兵衛商店」に行っ... [ 続きを読む ]




2月4日・立春。
まだ空には月が残る早朝に、伏見の醸造元「増田徳兵衛商店」に行ってきました。

増田徳兵衛商店は「にごり酒」の元祖として全国に名高く
創業300年余の日本で最も古い歴史を持つ蔵元。
今日ここを訪れたのは、立春朝搾りを目当てにしてのこと。

立春朝搾りはその名の通り、立春の出荷に合わせ前日から
もろみを絞り続け、当日の朝に搾り上げたもの。
ひとつひとつ瓶詰めされ、日付の書かれたこの日だけの特別なラベルが貼られます。
蔵元だけでなく、近隣の酒屋さんも手伝いに訪れ、
近隣の神社でお払いを受けた後に各々の店に持ち帰られます。

年に一度しか出回らない、春を迎える立春を祝うためのもので、
2000本のみ生産の幻のお酒でもあります。


では、さっそく写真と共に今日のレポートを簡単に。


ラインに乗って瓶詰めされていく搾ったばかりの清酒たち。
シャンパンのように、小さな気泡が立ちのぼっているのがわかるでしょうか?
この泡こそ搾りたての証。火入れもされていない生原酒です。
生原酒はフレッシュで果物のような甘味と爽やかさが特徴。
きっと春を迎えるのにこれ以上適したものはないですね。


こちらはラベル貼りの風景。
足下からじんじん冷える寒さの中、小さなストーブがひとつだけ。
「お祭りのようなもの」と聞いていたので、
もっと賑やかなものを想像していたのですがとんでもない!
ぴりぴりと張りつめた空気の中、みなさん本当に真剣に作業をしています。
作業をするのは蔵元だけではなく、近郊の酒屋さんも。



こちらではもろみからお酒を漉したあとにできる酒粕を取っているところ。
真っ白な酒粕を丁寧に剥がしていきます。その後すぐにパッキング。
これで粕汁つくったら昇天するほどおいしいんでしょうね・・・。ゴクリ。。


この立春朝搾りは予約販売が中心だというのは先ほども書きましたが、
それは酵母・酵素が生きている生原酒だから。
低温でその働きを抑えているとはいえ発酵が続いているため
時間が経てば経つほど品質が変わっていきます。

だから、お手伝いにきた酒屋さんは今日そのまま店に持ち帰り
予約をしていたお客さんを中心に、ほぼその日のうちに売り切ります。
流通や保存技術が発達した現代では、このアナログ感がとても贅沢なことのように思えます。

今日、とても印象に残ったのは作業をするみなさんの顔つき。
ぴりぴりとした張りつめた空気の中で作業をしているのに
その顔にはどこか高揚したような表情が見てとれて、
みなさん本当にお酒造りが好きで好きでたまらないんだろうなぁ、と感じました。

また、忙しい合間に社員の方や酒米を卸す農家の方などに
お話を伺おうと声をかけると、次から次から面白い話がでてきます。

みなさん語るときにすごく誇らしげな顔をしておられて
自分たちのつくるものに対する自信。
いいものをつくっているという自負。
そういうものをビンビン感じ、
こちらにも熱気が伝わってくるようでした。


去年の漢字は「偽」。
その波は今年も留まることなく、食の安全が声高に叫ばれる昨今です。
けれど、こうして本物をつくることに真摯に向き合う店が
まだちゃんとあるんですね。よかった!


さて、みなさん。
立春朝搾りを楽しめる時間は限られています。
是非急いでお買い求めを!
(買える店は限られていますが、小売り分も少しあるそうです)

増田徳兵衛商店:http://www.tsukinokatsura.co.jp/
日本名門酒会:http://www.meimonshu.jp/
買えるお店のリスト:http://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=1659

冬の雀と粟ぜんざい

冬の雀は可愛い。もちろん夏場もいいのだけど、寒さから身を守るために冬毛がみっち... [ 続きを読む ]


冬の雀は可愛い。

もちろん夏場もいいのだけど、
寒さから身を守るために冬毛がみっちりついている
今時分のほうがコロコロとしていてウンと可愛らしい。

が、25歳の女となれば話は別。

ここ最近の肉食生活がたたって(焼肉、ちりとり鍋、トンカツ)体重が増加中。
だけど「甘いもの」がやめられないので、
せめてバターやクリームたっぷりの洋菓子はやめようと思う今日この頃。

『パティスリーエクスキーズ』のフィナンシェも
『ミディアプレミディ』のタルトも恋しいけれど、
ここはひとつ我慢して甘味処へ妄想を走らせよう。

この時期に食べる甘味なら絶対に粟ぜんざいだろう。

むっちり熱々の粟餅にこれまた温かいあんがトロリとかかり
食べていると甘味と熱で体がじんわりと温まってくる。

おすすめは『月ヶ瀬』と『鍵善良房』。

月ヶ瀬はこしあん、鍵善は粒あんが上にかかるのだが、
同じ粟ぜんざいでもこうまで印象が変わるのかと驚くはず。

月ヶ瀬はこしあんだけあって、
粟餅のむっちり感とあんのもったり滑らかな感触で
上あごにねっとり絡みつくようなおいしさがある。
その中で一際目立つ粟のプチプチとした食感といったらもう・・・。

一方の鍵善(店では「あわ善哉」と表記されている)は粒あんなのだが、
これは京都の中ではおそらく珍しい。
月ヶ瀬の滑らかさとは異なり、小豆のふっくらとした感じが加わる。
それに合わせてか、粟の様子もパラっとした感じ。
その分「食べている」という印象が強く、月ヶ瀬とはまた違った良さがある。

あんの味はどちらの店も上品でさすがと言ったところ。
ただ、上品と言っても「甘さ控えめ」の上品さではなく
食べた後のきれのよさというか、
甘さは残るが何かがストンと口の中から消え去るような感じなのだ。
上質な甘さと言い換えてもいいかもしれない。

印象は違えど、おいしいことに変わりはないので
どちらに行っても後悔することはないだろう。

冬の間にぜひこの時期しか味わえないものなので
春が来る前に立ちよってみては?
(できれば食べ比べを・・・)



にしても、文章を書いているうちに
猛烈に粟ぜんざい気分に・・・。。
でもさすがに夜に食べるとなぁ。

うーん、明日に持ち越しか。

雀はいいなぁ、コロコロしてても可愛くて・・・orz