舞妓ちゃん御用達?
実家から進学のため京都へ移り住んだのが6年前。
味噌が上に乗らないおでんにも驚いたし、
「早く寝よしー」というはんなりとした言葉にも驚いた。
けれど、一番驚いたというか
「本当に京都に来たんだなー」と感じたのは
街中を普通に舞妓ちゃんが歩いているのを見た時だった。
生まれて初めてのバイト先が祇園の甘味処だった私。
頻繁に舞妓ちゃんを目にする機会があったので
すぐに見慣れはしたけれど、
やはり今でも花見小路や先斗町あたりで
横をすれ違ったりするとほわーっと眺めてしまう。
私にとって、舞妓ちゃんというのは何度見ても
ほわーっとした目で見ててしまう対象なのだ。
祇園でごはんを食べていると、その店のすぐ近くが
置屋さんだったりお茶屋さんだったりすることはよくある。
けれど、一体彼女たちがそこで
どんな生活をしているのかはまるで知らない。
すぐ横を通るのに、すぐ横で生活しているのに
何も知らないし、知ることもできない。
そう思うと、舞妓というのはつかみ所のない夢のような存在だ。
雑誌やテレビで「舞妓が通う」と
言われたお店にはついつい足を運びたくなるのは、
その夢の実体を掴みたいからかも知れないなぁと思う。
もちろん、ただ
「舞妓ちゃんが通うってことはおいしいってことでしょ!?」
みたいな気持ちもなきにしもあらずだけれど、
それより彼女たちが普段食べているものが気になるのだ。
そして、「これを舞妓ちゃんたちは食べているのかぁ」と思うと
その味が2割増しくらいに感じられる。
舞妓ちゃん自身はそんなに収入は多くないはずだから、
「御用達」のお店もリーズナブルなところが多い。
だけどなんとなく「ありがたい」食べ物に思えてしまうのだから、
つくづく舞妓というブランド力の大きさを思い知らされる。
■舞妓ちゃんが通う(らしい)お店■
盛京亭」
都市東山区四条花見小路西入ル北側263
075-561-4168
12:00~14:00、17:00~20:00
月曜休
花見小路を一本西、狭い路地の奥にある中華料理屋さん。
油っこいイメージのある中華だけれど、ここの料理はどれも驚くほど
さっぱりとしていて胃にもたれません。
あらかじめ味をつけた具材を入れてつくる焼き飯が人気。
カウンターに座ると、掃除のゆき届いた厨房で
手際よく鍋を振るご主人の姿が良く見えます。
「グリル富久屋」
京都市東山区宮川筋5丁目341
075-561-2980
12:00~22:00
木曜休
宮川町にある洋食屋さん。なんと創業100年以上!老舗過ぎ!!
通うというより、ここから出前を取ることが多いのだとか。
人気の洋食弁当(並)は1260円。ハンバーグやエビフライなど、
食べやすさを考慮して小ぶりに作られたおかずが入ります。
お弁当はお稽古などで忙しい舞妓さんがサッと食べれるからいいのだとか。
(Text by Ryoko Horike)
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