2008年3月28日

メリーアイランド

大学に入る前、女子大生はお茶ばっかりしているもんだと思っていた。 実際大学に入っ... [ 続きを読む ]

大学に入る前、
女子大生はお茶ばっかりしているもんだと思っていた。

実際大学に入ったとき、
あながちそれも間違いじゃなかったなぁと思った。
女3人集って「何する~?」の後につづくのは
カラオケかお茶だけだった。
なんて不毛な私の学生時代。


それはさておき、ちょうどその頃、友人にカフェ好きを越えた
カフェ狂いみたいな子がいたおかげで
学生時代に京都のカフェにはあちこちと随分足を運んだ。


そして出した結論は
「カフェはやっぱりごはんを食べるところじゃない」
だった。

どれだけ食事に力入れてるって言ったって
そこはやっぱりたかが知れている。
そのくせ妙に高かったりするから腹が立つ。


だから夜ごはんをカフェで済ますことはほぼない。

唯一、木屋町二条のメリーアイランドをのぞいては・・・。


お気に入りのカレー屋「ムガール」のちょっと南にある
このカフェは、なんかとっても万能だ。

京都では珍しいオープンエアなカフェで
南のリゾートを思わせるゆるい空気が流れる。
北山のカフェ、DOJIの気取ったところを取り除いて
もっと地域密着型にしたような店で
在京外国人が非常に多い。

いつ行ってもお客でいっぱいで
カフェのはしりとしてけっこう有名なお店。
本当は今さら紹介するまでも
ないのかもしれないけれど・・・。
知らない人もきっとまだいるだろうし、
なによりこのお店好きなので。

 

この店は、

まず、カフェとしてよし
ライトなレストランとしてよし
バーとしてよし。

と、走攻守そろったラガーマンのような存在。
(別にラガーマンが好きなわけじゃないですよ
悪くないなァ、とは思いますが)

この3つ、どれでも使えますと謳う店は
けっこう多いのだけど、そのほとんどが
どれも中途半端で、全然使えないことが多い。
(それならいっそカフェとして突き抜けてほしいと思う)

だけど、ここは違います。
3つどれでも及第点あげられる。

料理は「絶品!」みたいなものは特にないけど
サテやグリーンやレッドカレーといった
南国のリゾートっぽい雰囲気の料理は
余裕のカフェ越え。

かつ、
「は~落ち着くわぁ。文庫本でも読んじゃおうかしら」
のカフェ的長居も許される雰囲気。


お店の奥にあるオープンエアスペースでは
夏になると生春巻きと唐揚げをアテにビールをグビグビ、
なんてのが非常に似合う。
しかも昼夜問わず。
(夏の昼ビールはなんであんなにおいしいんでしょうか!?)

冬場はオープンエアスペースの
上にひさしを張って、ストーブを焚いてくれるので
さほど寒さは感じない。

と言ってもやはり冬場は足が遠のいてしまうけれど
段々暖かくなってきたので、
むくむくと行きたい気持ちが出てきた今日この頃。


店の手前のテラス席からはこの時期
高瀬川沿いの桜が目前に見えてコレまたいいですよ。

 

メリーアイランド
中京区木屋町通り御池上ル
075-213-0214
11:30~24:00
月休(祝日の場合翌日)

(Text by Ryoko Horike)
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2008年3月27日

炭焼創彩鳥家 人見

肉で言えば、鶏、豚、牛の順で好きだ。つくづくお金のかからないヤツだなぁと思う。 ... [ 続きを読む ]

肉で言えば、鶏、豚、牛の順で好きだ。
つくづくお金のかからないヤツだなぁと思う。

京都で鶏といえばよく雑誌の特集にもなることからわかるように
やっぱり親子丼だろう。
確かに京都の親子丼はレベルが高い。
これは一重にダシがおいしいからだろう。

それに「卵でとじる」は京都人の得意とするところだ。
油あげをとじてみたり、カマボコや椎茸をとじてみたり
あげく何も入れずに卵だけをとじてみたりと
感心するくらい「卵でとじた」系の丼が多い。

こういうものを作らせたら、きっと京都の人が
抜群にうまいんだろうなーと思う。

でも、こと焼き鳥に関してはどうだろう。
親子丼と焼き鳥と、鶏はトリなんだけど
卵でとじてばっかりいたから、
鶏の焼き方には気が回らなかったのかもしれない。


「ここの焼き鳥おいしいで!」と紹介された店でも
雑誌を見て行った店でも
「これの何がうまいねん」みたいなことが何度もあった。
(本当はそんな店をあげつらって
「この店はイマイチですよ」としたいところだけど
匿名で書いてるわけでもないので、まぁその辺はネ。)

それでもやっぱりおいしい焼き鳥が食べたいので
諦めずに、おいしい焼き鳥を求めてあちこち食べ歩いたものの、
なかなか気に入った店が見つからず半ば焼き鳥難民みたいになっていた。


そんなわたしの焼き鳥難民な生活にも終止符を打ったのが
川端二条の「人見」だった。

 

あまりのおいしさと、その店の狭さから
最初の訪問時、一緒に行った人に
「このお店のことは、ぜひ内密に」とお願いをしたのを覚えている。

要はみんなに知れて店が混むのが嫌だったのだ。
(どのみちすぐに人気店になったけど)


悪い焼き鳥は
とにかくぱさぱさしている。
身が固く、口のなかでもそもそとして、鶏臭い。

ここのはその真逆。
備長炭でじっくり火を通された鶏は、
まず見た目から違う。
見た目がパン、と張っているのだ。

これは中にジュシィーな汁をたっぷり閉じこめているせいだ。
一口噛むと、文字通りじゅわわぁと肉汁が広がる。
身は固いというのとは違う弾力がしっかりとあり
旨味が他の店のものとはケタ違いだ。

特に、ここのサンカクは抜群で、
ここのを知ってしまったら
他の店のものはちょっと食べられなくなるかもしれない。
(ちょっと行儀が悪いけど、ここのサンカクを白飯にのせて
醤油をたらして食べると昇天するくらいウマイ)

シメに頼む鶏雑炊は焼鳥屋と思えぬ上品さを醸し出している。
水炊きの高級店のシメに食べるような味で、
薄味で、塩辛くなく、鶏の滋味が溢れている。

鶏以外のメニューもハズレなしで
揚げたての厚揚げから、ただのトマトまで何故か全部おいしい。

このクオリティで会計はいつも1人3000円くらい。
本当にここのご主人には頭が下がる。


昨年くらいに、お店を改装して
席数が増えたおかげで少しマシになってきたけど
基本的にいつ行っても満席なので
行くときは事前に1本電話を入れて
空席の確認をしてから向かうのが賢明。

 

炭焼創彩鳥家 人見

http://g.pia.co.jp/shop/926048

 川端二条東入南側
075-771-7818
17:30~24:00(L.O.23:30)
水休


(Text by Ryoko Horike)
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2008年3月26日

とにかくパスタ

たしか、子どもの頃はまだスパゲティだったと思う。それがいつのまにか「パスタ」にな... [ 続きを読む ]

たしか、子どもの頃はまだスパゲティだったと思う。

それがいつのまにか「パスタ」になって
イタメシはイタリアンになった。
(バブル引きずってる人ほど「イタメシ」っていうのはなんでだろう)

イタリアンはオシャレをしてレストランで食べるものから
家庭で普通に出てくる料理になって
ヘタしたら1週間のうち、ごはんよりも
パスタ食べてるほうが多かった、
なんてことも珍しくなくなってきている。

だけど、やっぱりまだまだ家で生パスタを・・・
というまでには至っていないから、
おいしいもっちもちの生パスタが食べたくなったら
お店に足を運ぶ。

個人的なお気に入りは
『ボッカ・デル・ヴィーノ』
一時よりもメディアへの露出は減ったけど
やはり料理は頭ひとつ抜きんでていると思う。
前菜からメイン、ドルチェまで外さないという安心感がある。
ここのパスタなら、ジビエを使った濃厚なものが好き。
重めの赤ワインと合わせて、どっしりとした味を楽しみたい。



純粋にパスタだけを食べに行くなら
『フクムラ』
メニューによっては「あれ?」みたいなこともあるけど
トマトソース系はここでしか食べられないような独特の
コクと旨味がある。
麺はとてももっちりとしていて噛むたびに幸せがこみ上げる。

カルボナーラはこってり濃厚パスタの気分の時に最適な一品。
その気持ちを裏切らないまったりしたものがでてくる。
かなり熱狂的なファンのいるメニューなので、是非一度お試しを。



お昼にゆるく食べたいなら
『トラモント』
茹ですぎ?と思うくらいやわらかい麺だが
なぜか食べるとコシが出てくる。
メニューが多く、悩んでいると
横から奥さんらしき人物が
「これおいしいよ」とアシストしてくれる。
実際選んでくれたものはどれもおいしい。
スポーツ新聞、雑誌等も置いてあって
近所のうどん屋に行く気分で立ち寄れるのがうれしい。



思うのはさ、日本人って本当に器用。
ラーメンみたいに、パスタが日本の食文化に
どっぷり組み込まれる日もそう遠くない気がするなぁ。
(すでに和風パスタってジャンルがあるし)

 

(Text by Ryoko Horike)
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2008年3月25日

鮨まつもと

関東の方に言わせれば京都のすしは寿司じゃないという。 確かに、海が近い江戸で新鮮... [ 続きを読む ]

関東の方に言わせれば
京都のすしは寿司じゃないという。

確かに、海が近い江戸で新鮮な魚を
握ったことを起源とする江戸前寿司と
海から遠く、新鮮な魚とは縁遠かった
京都の寿司が同じなほうがおかしいってもんですが。

だけど、そんな京都にもれっきとした
江戸前寿司が食べられる店が登場した!

・・・らしいと聞いて行ってきました。
「鮨まつもと」

あまから手帖始め、各雑誌で絶賛の嵐のお店です。
開店から約1年、ようやく訪れることができました。

ここのお寿司、確かに関東の方がいうように
京都の寿司とは別ものでした。

だって、シャリが全然違うんですもん。
関西でお寿司を食べると、甘酸っぱい感じの味がするでしょ?
そして、ごはんも水分がしっかり残っていて
口に入れるとほわりと崩れる感じがするでしょう?

そういうものだと思って、ここのお寿司を食べてはいけません。

まず、シャリが甘くない。
これ、私的には結構衝撃でした。

塩の味が関西のものよりずっと強い。
というか、ほぼ塩の味。
それに赤酢の酸味がほのかに加わります。
そして、ごはんの水分が京都のお寿司と比べると
やや少なめで、かたい印象です。

最初の1貫はびっくりしてしまったけど
食べ進めるうちにシャリにばかりいってしまっていた気が
ネタに移行していきました。

ネタはどれもちゃんと丁寧に仕事がしてあります。
この当たりも江戸前らしく、ことでしょうか。

こちらではあまり見かけない
ぐじの握りは皮目をサッと炙ってあり、
ご主人が上にのせた塩で食べます。
弾力のある身と、炙った皮の香ばしさが非常にいい。
塩がぐじの甘味を引き出して、良い感じです。
たしかにこのネタなら、このシャリじゃないと合わないかも・・・。

特に、真っ赤に熱した網の上でサッと炙ったほたて(これも塩)と
甘いタレをつけた煮はまぐりは
甘味のないここのシャリに合います。


握りは全体的に小ぶりで、丸みがあるように
握られており、女性でも食べやすいつくりです。。


そして、寿司の締めに出てきた
かんぴょう巻きは海苔の香りが段違い。
歯切れもよく、わさびも爽やかで本当においしかったです。
これだけ食べにまた行きたいくらい。

シャリの味に慣れてさえしまえば
ネタもよく、仕事も丁寧ですから
満足して店を出られると思います。

ただ、京都ではお寿司屋さんは
つまみを食べて、お酒をちびちび。
締めにちょっと握ってもらって・・・というのが
主なスタイルなので、握り中心の
江戸前スタイルが合うかどうかも
このお店がツボにはまるかどうかの
重要なポイントかもしれません。

かくいう私は結構好きでした。
江戸前寿司を食べたいと思ったときには
迷わずここに行くと思います。

ただ、席数がカウンター8席、テーブル席4席の計12席。

テーブル席は、ほぼ荷物置きにしか
使っておられないようだったので実質8名で満席。

人気店ということもあって、
なかなか思いついたときにちゃっちゃと行くというのは
難しいかもれませんね。

夜はなかなか若造が行ける値段ではないようですが
お昼なら10貫5000円のおまかせがありますので
興味のある方はまずはそちらへドウゾ。

予約もお昼のほうが取りやすいようですよ。

 

uni.jpg

 

 

 

 

 

 

 うに・・・甘い!軍艦にせず、こちらの形で正解かと。

 

kohada.jpg

 

 

 

 

 

 

コハダ(たぶん)・・・臭みも少なく、きりっと締められた身がおいしい

鮨まつもと
京都市東山区祇園町南側570-123
075-531-2031
不定休


(Text by Ryoko Horike)
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2008年3月21日

甘党?

甘いもの、お好きですか? かくゆう私は「おいしければ好き」くらいのライトな甘党で... [ 続きを読む ]

甘いもの、お好きですか?

かくゆう私は「おいしければ好き」くらいの
ライトな甘党です。

甘けりゃいいってもんじゃなく
ちゃんと素材の持ち味を生かせているものが好き。

昔、ダウンタウンの松本さんがテレビかコラムだかで
「甘さ控えめでおいしい」という言葉は矛盾している。
というようなことを言ってらした。

甘いものが食べたいと思ってケーキを頼んだのに
甘さが控えめのものをおいしいと思うなんておかしい
というわけだ。

なるほど、と思う。
そうかなぁ、とも思う。

和食は素材を活かした料理だ。

「素材を活かす」

すごく口当たりがいい言葉だし、使いやすい言葉だと思う。
だから雑誌やテレビですごく気軽に使われている。

だけど、本当に「素材を活かす」料理を作ろうと思ったら
そう間単にはいかないことは、ちょっと食べ歩きをすればすぐにわかる。

食材の持つ香りや、風味、食感、その他の全ての
いいところを際立たせるのが「活かす」ということだ。
決して、ただ焼きました、ただ煮ましたのシンプルな料理が
素材を活かしているというわけじゃない。
食材の個性を活かすために、
気の遠くなるような下準備や、
微妙すぎる火の調節など、
到底シンプルとは言えない仕事がなされている。

私は、スイーツも
そうだといいのになぁと思うのである。

マカロンやカップケーキと、最近は
とにもかくにも「甘い物はかわいくなくっちゃ!」
みたいな風潮になってきているけど、
それってすごく日本人の本質に合っていないと思う。

だって、どっちも甘すぎて歯がいたくなるもん。

いくら甘いものが好きな人だって
日本人でそこまで甘さを求める人なんていないだろう。

よく言われていることだけど
日本人の美意識はちょっと独特だ。

足して美しいものより
引いて美しいものを好む。

それはきっと食べ物でもそうだし
身の回りの調度品だってそうだと思う。
(檜の一枚板のカウンターのよさをわかる民族なんて他にいるのかな?
ロココ時代のフランス貴族に見せたらどんな反応するんだろう)

だから、なんとなく最近女性誌でよく
取り上げられる装飾過多なスイーツは
「見るだけでイイヤ」となってしまう。

やっぱり食べるんなら
徳屋のわらびもちや、
宝泉のぜんざいや、
末富の野菜煎餅なんかがいいなぁ。

 

 

徳屋
以前の記事へ→http://ameblo.jp/onozomi-kyoto/entry-10072660101.html

宝泉

http://www.housendo.com/
左京区下鴨西高木町25
075-712-1270
10時~17時30分(LO)
水曜休


末富
下京区松原通室町東入ル
075-351-0808
9時~17時
日曜・祝日休


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じき宮ざわのおみや

人にあげるものというのは非常に頭を悩ませるものです。 特に、「小金を持っているグ... [ 続きを読む ]

人にあげるものというのは
非常に頭を悩ませるものです。

特に、
「小金を持っているグルメな人」
というジャンルの人への手土産なると
頭を悩ませるどころか知恵熱がでるかもしれない。

だけど、最近
「これと日本酒のセットなら大抵の人は喜ぶ上、
センスの良さをアピールできるんじゃ・・・」(したいのか!?)
と思うおみやを発見。

じき宮ざわの「焼胡麻豆腐」

じき宮ざわといえば
某有名グルメライターの
ブログで紹介されたこともあって
昨年の12月にオープンしたばかりだというのに
既に予約が取りづらくなっている和食のお店。

店内はスッキリとしながらも
調度品や器から主人のセンスの良さを感じる設え。
絶対どこかイイトコで修行してたハズだーと思って
後でググってみたら、なんと高台寺和久傳。
“イイトコ”どころか超がつく一流でした。

素材をしっかりと活かした料理は
「旬のものを、いい仕事で、シンプルに味わえるように」
作られていて、心地のいい料理という表現がぴったりとくるもの。

最後のごはんは釜で炊かれ、
茶懐石のごはんのように水分をたっぷりと残したものが用意されます。

しっとり、というよりももはやねっとり。
ツヤツヤと水の光をまとったお米一粒一粒は
ピンと立っていて本当においしい!
上品な味のお漬物が添えられるけど(これもめちゃくちゃ美味)
最初の一膳はこのまま味わわなきゃむしろ損!

そんな非の打ち所がないような
このお店の名物が
「焼胡麻豆腐」です。


名前のまんま、胡麻豆腐を焼いているんですが
表面は水分が飛んで、サクッとした歯触り。
焼き目も香ばしい。
そして、中はアツアツのトロトロ。
上にたっぷりとかけられた胡麻のソースは、
口の中にまとわりつくような魅惑的な食感。
これまた「こんなに?」となる量を
かけた白胡麻がトロトロと柔らかな食感の中に
プチプチというアクセント的な要素をプラス。

これがねぇ、日本酒に合うんですよ。
胡麻の香ばしさが、ほわわんと口の中にまだ残るうちに
くぴっと日本酒を一口。
口の中で胡麻と日本酒のふくよかな香りが出合って
至福すぎるひと時。

で、この至福の時を家でも・・・と
ご主人が考えたかどうかは知らないが
ちゃぁんとこの名物の持ち帰りを準備してくれているところがニクイ。

しかも、こんな

 

th_P1100741.jpg

 

 

 

 

 

 

こんなかわいい箱に入れてくれるなんてっ!
ちなみにこの箱は京都の紙屋さんに
つくってもらっているオリジナルなんだそう。
色・柄違いの5種類の中から選べるのがまたうれしい。


th_P1100745.jpg

 

 

 

 

 

 

中はちゃんとお店で焼き目をつけてくれた
ものが6つと、ソース、ゴマが入ります。
これで2980円。


 
食べるときは袋から出し、ラップをかけずに
1分ほど暖めるといいらしいです。


これとちょっとイイ日本酒のセットを持っていって
喜ばない人ような人は私の周りでは見当たりません。

ただ、一つ問題はそんな「至福セット」(勝手に命名)は
人にあげるのが惜しくなってしょうがないってこと。

かわいい箱も
アツアツの胡麻豆腐も
それに合わせる日本酒も

できることなら一人占めしたい!
したいったらしたい!

誰にもあげたくなーい!!


・・・と、こんな性格だからなかなか結婚相手も
見つからないのかもナァ。。

じき宮ざわ
中京区堺町四条上ル東側八百屋町533-1
075-213-1326 
木曜休日
12時~13時30分(入店)
17時30分~20時(入店)

 

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2008年3月17日

とんかつ一番

最近妙に洋食が恋しい。 ハンバーグについて書いた日からだ。きっとあのとき、今まで... [ 続きを読む ]

最近妙に洋食が恋しい。

ハンバーグについて書いた日からだ。
きっとあのとき、今まで食べた
おいしい目玉焼きのせハンバーグが舌に蘇って」きて
あぁ、もうしんぼうたまらん、となってしまったのだろうと思う。

それきりどうにも体と舌が洋食を求めてやまず
週末に遊びに行った東京・築地でも、寿司を食べずに
エビとカキのフライを食べてきてしまった。(バカバカ!)
しかも最高においしかった。


京都で洋食と言えばどこだろう。

下鴨ののらくろ
二条城近くのキッチン・ゴン
寺町のスマート・コーヒーのランチ
白梅町のいただきSecond
丸太町河原町の金平
岡崎のグリル小宝

などなど、数え切れないくらいにある。

どこもそれぞれ良さがあって、
洋食関しては浮気し放題だ。

そんな浮気ものワタシでも、通い続けるお店がある。
七条大宮の南東の細い通りにある
「とんかつ一番」。

大学が近かったせいもあって、
学生時代はかなりお世話になった店だ。
とんかつ一番という名からわかる通り
トンカツがメインのお店なのだけど、
クリームコロッケやカツライス(ごはん+トンカツ+デミグラス)
ハンバーグなんかもおいしい。

しかも、安い。
しかも、かなり。

カツライスなんか550円だ。
どうかしてるとしか思えない。
これで商売やっていけてるのか、本当に心配になる。

ハンバーグは目玉焼きが上にのるのではなくて
ドーナツ上に真ん中に穴を空けて、
その中に卵が落とされ、蒸し焼きにされている。

個人的には目玉焼きのちょっと端が焦げたところが
デミグラスとよく合うと思っているので
やや残念だが、それでも十分ウマイ。

昭和の香りが残る店内は、いつも
どこか湿っぽい懐かしさに溢れていて妙に落ち着く。

大学卒業とともに、やや足は遠のいたが
それでも数ヶ月に一度は思い出したように足が向く。
きっと、京都に住む限り通い続ける店なんだろうなぁと
なんとなく思う。

 

とんかつ一番

下京区七条大宮南ヘ二筋目東一筋目北上ル
11:00~14:00 17:00~20:30
075-371-0722
第2,4,5日曜休

 

(Text by Ryoko Horike)
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2008年3月14日

恒屋伝助@堺町二条

財布事情が許すなら、週に3回くらいは通いたい店がある。 二条堺町にある「恒屋伝助... [ 続きを読む ]

財布事情が許すなら、週に3回くらいは
通いたい店がある。

二条堺町にある「恒屋伝助」。
居酒屋と和食屋の間のような小料理屋さんだ。

例の「いい店の法則」にしたがって見つけた店で
いつ行っても背広姿の、小ぎれいなおっちゃんで賑わっている。

京都の魚は高くてよくないというのが通説だけど
ここの魚は、かなりCPがいい。
そこそこの値段で、そこそこおいしいものがちゃんと出てくる。
これは京都では結構すごいことだと思う。

けれど、この店の真骨頂は
旬の素材を活かした肴たちだ。

今の時期なら若竹煮や春の山菜の天ぷらだろうか。
他に、小松菜と揚げの煮浸し
シンプルなものほどおいしい。
おから嫌いもここで克服した。

初めてこの店を訪れたとき
付きだしにだされた里芋と蛸を炊いたものを見て
すぐに「あ、ここはちゃんとしたものを出している」と思った。

色が淡く、里芋の角がしっかりと立っている。
色が淡いのは出汁に自信があるからだろう。
角がしっかりとしているのは丁寧に面取りをして
煮くずれないように小さな炎でじっくり火を通したのだろう。

一口食べたら、さくっとした歯ごたえのあと
すっと歯が入った。
いい店は付きだしからおいしい。

天ぷらは野菜が特にいい。
ここでとうもろこしの天ぷらを食べたとき
すぐ次の日に家でも試したほどだ。
(まるで比べ物にならなかったけれど)


メニューはすべて手書きで値段の表記がない。
けれど、どんなものを食べても
(ウニや松茸を頼んでも)
2人で15000円を越えたことはないので
ヒヤヒヤせずにオーダーできる気軽さがある。

そして、何よりここは人がいい。

食事を終えて店をでるとき、
大将と女将さんはどんなに店が混んでいても
外まで見送ってくれるのだ。

「ありがとうございました」の声に
軽く会釈で応えて駅まで夜道を歩くとき
「今日はいい夜だったなぁ」といつも思う。

いつも、というのがポイントだ。
「今日はちょっとイマイチだったわ」
なんてことがない店は、本当に本当に貴重だよなぁ。

 

恒屋伝助
http://r.tabelog.com/kyoto/rstdtl/26003771/
075-255-3938
17:00~0:00
水曜日

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2008年3月13日

接客って大事

食事に行くと、充実した食事が楽しめるのはいい接客ができるところだなぁとつくづく思... [ 続きを読む ]

食事に行くと、充実した食事が楽しめるのは
いい接客ができるところだなぁとつくづく思う。

わたしたちはレストランに料理だけを食べに行くわけじゃない。
そこに流れる空気も一緒に食べるのだ。

先日、ある居酒屋に食事に行ったときのこと。

カウンターの上に
金柑が入った大きな鉢が置いてあった。
それを見た横のお客が、大将に
「金柑って食べたことないわ」と言った。
大将は「おいしいで~。最後デザート代わりに食べきや~」
と刺身を切りながら愛想良く答えていた。

その会話の横で、私は連れと一緒に
のどぐろの焼いたのをつつきながら
最近みたテレビの話に興じていた。

いざ食事が終わって、会計をお願いすると
大将が「金柑だけ食べてってください」と言って
水で洗っただけの金柑をガラスの器に
4つ盛って差し出した。
「皮だけ食べてください。きっとびっくりしますよ」
と大将は笑う。

手づかみで、言われた通り皮だけをかじると、
口の中には果実のような瑞々しい甘味がはじけて
爽やかで少し苦みのある香りが強烈に鼻を抜けた。

金柑のはちみつ煮は何度か作ったことがあったが
生で、しかもこんなにおいしいものは初めて食べた。

「これは食べて帰らなあかんね」
連れとふたりでウンウン頷きながら夢中で金柑をかじりながら
ここはいい店だなぁとしみじみ感じた。

その日の料理はどれも本当においしかったが
大将のおいしいものを食べてもらいたいという気持ちの
現れのような、その金柑が何よりのごちそうになった。


そして次の日、同僚と6人で食事をする機会があった。
最近オープンしたなかなか雰囲気のいいお店で
接客も際立ってよいわけではないけれど、
まぁ気にならない程度のものだった。
店自体も平日にもかかわらず、大方席は埋まっていた。

気になったのはピザを頼んだとき。
小ぶりなピザで、4つにカットされてテーブルに運ばれてきた。

6人のテーブルに4つにカットされたピザ。

こういうところで、お店の良し悪しは顕著になる。
きっと件の居酒屋なら、気を利かせて
6つになるようにカットしただろう。
ほんの1回包丁を多く入れるだけだ。
どうしてそれだけの手間を
惜しむのかなぁという思いが拭えなかった。

店には2通りある。
ミーハーなお客で店が埋まる店と
熱烈なファンを持つ店。
どちらがいい店で、どちらが息の長い商売ができるかは
火を見るより明らかだ。

ミーハーなお客は浮気ものだ。
次にまた新しい同じような店ができたらそっちに行く。

一方、こちらの些細な言動で
何をしてほしいのか、何をしたら喜ぶかを察知して
さりげなくそれにあったサービスを提供してくれる店は
月に何度も通いたくなる。
そして、何度浮気をしても最後は必ず戻ってきてしまうのだ。

(Text by Ryoko Horike)
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タイ料理 KATI

           ... [ 続きを読む ]

 

KATI1.jpg

 

 

 

 

 

 

 ※画像はすべて「KATI」HPから

 

たまに、猛烈にタイ料理が食べたくなることがある。

ナンプラーや、甘みと酸味の利いた味付けに
香菜(パクチー)がたっぷり入っているそれらの料理は、
春から夏にかけて、気温が上がれば上がるほど
食べたくなる。


余談な上、死ぬほど勝手な見解だけれど
こういう多国籍料理を食べに行くことに
積極的なのはだいたい女の子だと思う。
男の子っていうのは食に関して保守的な傾向がある。

経験上、多くの男子は香菜と聞いただけで
「俺そういうの苦手なんだよネ。
和食かイタリアンにしない?」
となるし、
そもそも、お気に入りの店が見つかると
こっちが飽き飽きするくらい、そこにばかり行きたがる。

「タイ料理?大好き!香菜とか最高だよね。
そうそう、青パパイヤのサラダも大好物。
トムヤンクンはあの酸味がたまらないよね。
ところで今日はどこ行くの?え?またそこ?
この前ちょっと気になるお店を雑誌で見つけたんだけど
そこはどう?電話番号は控えてあるし、
今からいけるかどうか電話してみてもいい?」

とかいう男の子がいたら、是非結婚を前提に
おつき合いしてみたいものである。


KATI2.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 話を元に戻して、京都のタイ料理。

お気に入りだった白川の「ディポサワディー」が閉まって
次に矛先がむいたのが夷川麩屋町にある「KATI」。

河原町のビルの2階にあったころに
2度ほど行ったことがあるのだけれど
場所が中途半端すぎて、それきり足が向かなかった。

だけど去年会社の近所に引っ越してから
月に1度は行くように。

カフェを名乗っているが、
タイ人シェフがキッチンを守るだけあって味は確か。

バリバリ本格派のタイ料理、とまではいかないけれど
日本人にも食べやすく、十分満足のいく料理が食べられる。
価格も2人で言って1万円以内に収まることが多いので
CPのいい店だと思う。

だけど、一番オススメなのは
デザートに食べるココナッツプリン。
ガラスの器にたっぷり入ったプリンは
ぷりんぷりんのもっちもっち。
口の中では、ねっとりまとわりつくような食感で
ココナッツミルクのコクと香りがふわわわ~んと広がる。
暑い国のデザートらしく、甘さもしっかりとあって
食べ応えは十分すぎるほど。

これために、あまり調子に乗って
料理を頼みすぎないようにセーブするくらい
ワタシの中では「KATI=ココナッツプリン」なのである。

 

KATI3.jpgTHAI CAFE KATI

http://www.thaicafe-kati.com/

075-211-1282
中京区夷川通麩屋町西入ル木屋町488-1
【火~金】12:00~14:00 17:30~22:00
【土・日・祝】12:00~22:00
月休

 

(Text by Ryoko Horike)
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2008年3月11日

ちりとり鍋ってご存じですか?

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sujinabe.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

※画像はHPから拝借

 

くつくつくつと煮えていくうちに
てんこ盛りだった野菜がみるみる
赤いスープの中に溺れていく。

今か今かと急く気持ちを
ゆで豚やナムルでなんとか抑え
食べ頃になるまで待つ、待つ、待つ・・・。

「もういいですよ」の店長の声は
徒競走のピストル代わり。
もう待てるものかと鍋を見つめていた
全員が一斉に箸と取り皿を手に飛びかかる。

 

そんな緊迫感溢れるシーンが店の
そこここで展開される「ちりとり鍋 伊山」は
白梅町の駅から徒歩数分のところにある。

ちりとり鍋とは、「韓国風のすき焼き」として
大阪のコリアンタウンで生まれた食べ物らしい。
大阪のほうでは割と食べられる店も多いのだろうが
京都ではまだまだ珍しいのではないだろうか。
牛肉はもちろん、ホソやホルモンが入るという。

 

店のオリジナルの赤いスープは
ピリッと辛い味噌ダレベース。
ニンニクの香りが食欲をかき立てる。

中に入ったたっぷりの野菜と牛すじから出たダシで
時間が経つほどコクを増していくそのスープは
箸を止めるのを忘れさせるほどウマイ。

肝心の牛すじも雑味のないキレイな味だ。
聞けば、木屋町の行列必至の焼肉店アジェの姉妹店とのこと。
なるほど、すじがおいしいワケだ。
追加でいれたホソも、ふるふるとした食感で
口の中でとろんととろけた。


鍋をつついて汗をかきかき、ビールを煽る。
ナムルで一旦箸を休めて、また鍋に戻る。


「こんな幸せでいいのかなー。」


と、

店に行ったら絶対1度は言ってしまう
週末にしか会えないニクいヤツ。
(ニンニク抜きとか無理なのかしらん)

わかりにくい場所にありますが
どうぞ足をのばしてみてください。

ちりとり鍋 伊山
http://www.faja.jp/

 
075-757-6548
上京区一条通御前西入西町59-2ハイツ北野1F
18:00~23:30(22:30LO)
日・祝17:00~23:00(22:00LO)
不定休

(Text by Ryoko Horike)
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2008年3月10日

盛りつけのコツとは?

「目玉焼きのせハンバーグ」 ヴィジュアルのみで十分人を幸せにする食べものだと思い... [ 続きを読む ]

「目玉焼きのせハンバーグ」

ヴィジュアルのみで
十分人を幸せにする
食べものだと思います。

去年、某有名グルメ雑誌の
洋食特集の表紙でこれが載り

dancyu.jpg

 

 

 

 

 

 

 

さらに同時期に関西のローカル雑誌の
表紙にもこの最強の洋食メニューが載りました。

keihanshinumaihon01.jpg

 

 

 

 

 

 

本屋でこの2冊が並んでいるのを見たとき

「うわ、かぶってるやん。ショッックやろうなぁ」という思いよりも
「あぁ、みんな一緒なんだなぁ」と妙に嬉しくなりました。

料理におけるヴィジュアルっていうのは
いうまでもなく最も重要な要素のひとつです。
どれだけ味が良くたって
見た目がなってなくちゃ食べる気も起こりませんからね。

じゃあ見た目よく料理を盛りつけるには
どうしたらいいのさ。ということなのですが

まず、基本的なところでは色でしょう。

料理をおいしく見せる色に
赤、黄、青、黒、白の5色があります。

赤と黄色。この2色は食欲を増進させる色です。
ハンバーガーや宅配ピザなど
ファーストフードの看板を思い出すと、
ほとんどにこの2色が使われていますね。

そして青。
これは青というより緑です。
仕上げに青ねぎを振ったり、
和食では木の芽を添えたりしていると思います。
単調な色合いの料理のアクセントによく使われるのですが
青みが少し入るだけで、全体がぐっと鮮やかになります。

次に黒。
全体を引き締める役割です。
イタリアンなど、お皿の周りに
バルサミコ酢などを絵を描くように
散らしているのを見たことはありませんか?
雑然として、ぼやけた印象の料理が
黒が少し入るだけできりっとします。

最後は白。
あまり多用すると、全体がぽやっとしてしまいますが
清涼感がある色で清潔感がでます。
涼やかな見た目に仕上がるので、夏によく使われます。
鱧、そうめん、冷や奴など、夏を代表する食べ物に白いものが
多いのはこの効果を狙ったのかもしれませんね。
食材に使うのが難しければ、白いお皿に盛りつけることで
代用できるでしょう。

さて、ここまで読んでみて
気づいた方も多いかもしれませんが
件の「目玉焼きのせハンバーグ」。
この5色すべてが入っていますね。

特に目玉焼きの黄身の部分が
色鮮やかでツヤツヤ。
とても食欲をそそります。

きっとカメラマンさん、黄身をうまく撮るため
ライティングを頑張ったに違いありません(笑)

まぁ、盛りつけの要素はもちろん
色だけじゃないのですが、基本のポイントとして
覚えておいて損はないと思います。

そして、使う食材で5色使えない分は
白色のところで述べたように、器で補えばOKです。
(3色入ればだいだいおいしそうに見えますし)

例えば先日和食屋さんでいただいた
コレなんか、赤色を器で補っているいい例ですね。
(わかりにくい写真ですが)

20071221211758.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年3月 7日

ムガールのナン

初めてごはん以外でカレーを食べたのは中学1年生のことだったと思う。 夏休みのまっ... [ 続きを読む ]

初めてごはん以外でカレーを食べたのは
中学1年生のことだったと思う。

夏休みのまっただ中。

「神戸の洋館みたいなホテルで
マッサージとスパを満喫したい」
という脳内乙女な母親の欲望を満たすために
愛知の片田舎から無理矢理連れてこられた神戸。

まだ日傘やらUVケアなどとは無縁で
真っ黒に焼けた腕を太陽にさらして
異人館近くの坂道を歩いていたら
インドカレー屋にたどり着いた。

母が何かの雑誌で見つけてきたらしいその店で
私は生まれて初めて、ナンとチャイを経験した。
母と私は、何度も「おいしいねー」を
くり返していた覚えがある。

それから高校卒業までの5年間。
ナンのおいしさを知った母親が
年に数回思い出したようにどこかで
ナンを買ってくるようになったけれど
インド人が専用の釜を使って焼いたナンとはやっぱり違ったし、
りんごとハチミツが売りのバーモンドカレーには、
ごはんの方がよく合った。

記憶の中の食べ物は、叶わなかった恋の相手のように
年を追うごとに磨きがかかる。
(食べてしまえば「あれ、こんなもんだっけ」で終わったりもする)

だから、「一度だけ食べたことのあるおいしかった食べ物」
を越えるものにはなかなか会えない。

だけど私は、
御池木屋町の「ムガール」であっさり出会った。

薄暗いビルの2階。
薄いベールがかかる客席。
店内に入った瞬間に香るスパイスの香り。


顔を覆えるほど大きなナンは
手で裂こうとすると、もっちりとした抵抗を見せる。
外はカサッとしているが、
中は蒸気がふわっとのぼりそうなくらい
しっとり、ふんわりとしている。

たまたまこの店を見つけて
このナンを食べたとき、私は大げさでもなんでもなく
中1の夏の呪縛から解放されたような気分になった。

肝心のカレーも、ナンの素晴らしさに負けず劣らず。
インドカレーにしてはわりともったりとした感のあるルーで
ナンにしっかりと絡んでくれる。

ナンもカレーもテイクアウトOKで
私はいつもチーズ入りなんを翌日の朝ごはん用に購入していくのだが
これはもう絶品としかいようがない。

中に入ったチーズの塩味がナンの甘味を引き出して
気づくと目を閉じて食べているほど。
(目を閉じて食べると、味覚が増すような気がしません?)

京都はカレーがやや弱いイメージがあるのですが
ここがあるだけでかなり底上げ。

ちなみに、西大路五条にあるサーガルは
ナンではムガールにやや劣りますが
タンドリーチキンとかがおいしいです。


「ムガール」
とにかくナンを食べてください。
あと、ランチはバイキング形式でお得っちゃお得ですが
カレーの味がなぜかやや落ちます。夜のほうが断然オススメです。
あと、トイレにある使い捨ての歯ブラシはごっそり持ち帰らないように!
(前行った時、残らず持ち帰ったヤツは誰だ!)


中京区木屋町通り御池上アイル竹島ビル2F
075-241-3777
12:00-15:00(L.O 14:30)18:00-23:00(L.O 22:00)
火休

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2008年3月 5日

気持ちが生むもの

こう、なんていうのでしょうか。 おいしいものの紹介記事を書いていると書いているう... [ 続きを読む ]

こう、なんていうのでしょうか。

おいしいものの紹介記事を書いていると書いているうちに
どうにもこうにもソレが食べたくなってしまいます。


基本的に、原稿は取材で食べたものを
思い出しながら書きます。

取材先で出されたものが
おいしければおいしいだけその味は鮮明だし、
書いているうちに味が舌に蘇ってくるので
そのうち辛抱たまらなくなって
「今日のごはんはこれしかない」
という気分になります。

けれど、お店の定休日とか
終業後じゃ閉店に間に合わないとか
距離が遠すぎて行けないとか
そもそも自腹切って行ける値段じゃないとか

いろんな理由で、実際には無理なことが多いです。

 

まさに今日、というかたった今、
私はその状況です。

行きたくて仕方ないのは
「祇園 開陽亭」。

洋食がまだ珍しい大正4年からお店を続け
現在お店を切り盛りするのは3代目。

「それを求めてやってくる人がいる」ため
初代の味を守り続けるように意識しているのだとか。

花見小路近くに店を構え、
お茶屋関係の人々のごひいき店でもあります。


取材で食べたのは、置屋や楽屋に
仕出しをすることが多いという「洋食弁当」。

三段のお重にきゅうと入った
エビフライやコロッケ、テリヤキビーフなどのおかずは
おちょぼ口でしか食べられない舞妓ちゃんのため、小さめのつくり。

温かいうちに食べてもらうことが少ないという理由から
冷めてもおいしいものをと、
フライなどはあっさりと仕上げられています。

これがね、おいしかったんですよ。

あっさりしたフライは、衣が軽くてやわらかい食感。
味つけは軽くて、その軽さが素材のおいしさを教えてくれます。
扇型に型どりされたごはんの上には、ステーキ用のお肉を
ふりかけに加工したもの(もちろん自家製です)がかかり
小さなところにも手を抜かないご主人の心意気にやられました。

お弁当って、手軽に食べれて忙しいときや時間がない時に
重宝するのですが、逆をいうとそういうときにしか
進んで食べないものだと思うんです。

誰だって熱々のおかずを食べたいし、
ごはんはふんわりお椀に盛られたものがやっぱり嬉しいでしょう。

けれど、ここのお弁当は
ちゃんと時間があるときに、ゆっくり食べたくなります。
(というか、今すぐに食べたい)

「忙しい舞妓ちゃんでも、
ちゃんとおいしいものが食べられるように」
きっとそういう愛情が生んだお弁当なのでしょう。
気持ちがおいしいものを生む。まさにこれです。

祇園 開陽亭

http://www.gion-kaiyotei.com/
東山区祇園町南側570-120
(花見四条下がって、3筋目を西へ)
075-561-6451
火休

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