2008年3月14日

恒屋伝助@堺町二条

財布事情が許すなら、週に3回くらいは
通いたい店がある。

二条堺町にある「恒屋伝助」。
居酒屋と和食屋の間のような小料理屋さんだ。

例の「いい店の法則」にしたがって見つけた店で
いつ行っても背広姿の、小ぎれいなおっちゃんで賑わっている。

京都の魚は高くてよくないというのが通説だけど
ここの魚は、かなりCPがいい。
そこそこの値段で、そこそこおいしいものがちゃんと出てくる。
これは京都では結構すごいことだと思う。

けれど、この店の真骨頂は
旬の素材を活かした肴たちだ。

今の時期なら若竹煮や春の山菜の天ぷらだろうか。
他に、小松菜と揚げの煮浸し
シンプルなものほどおいしい。
おから嫌いもここで克服した。

初めてこの店を訪れたとき
付きだしにだされた里芋と蛸を炊いたものを見て
すぐに「あ、ここはちゃんとしたものを出している」と思った。

色が淡く、里芋の角がしっかりと立っている。
色が淡いのは出汁に自信があるからだろう。
角がしっかりとしているのは丁寧に面取りをして
煮くずれないように小さな炎でじっくり火を通したのだろう。

一口食べたら、さくっとした歯ごたえのあと
すっと歯が入った。
いい店は付きだしからおいしい。

天ぷらは野菜が特にいい。
ここでとうもろこしの天ぷらを食べたとき
すぐ次の日に家でも試したほどだ。
(まるで比べ物にならなかったけれど)


メニューはすべて手書きで値段の表記がない。
けれど、どんなものを食べても
(ウニや松茸を頼んでも)
2人で15000円を越えたことはないので
ヒヤヒヤせずにオーダーできる気軽さがある。

そして、何よりここは人がいい。

食事を終えて店をでるとき、
大将と女将さんはどんなに店が混んでいても
外まで見送ってくれるのだ。

「ありがとうございました」の声に
軽く会釈で応えて駅まで夜道を歩くとき
「今日はいい夜だったなぁ」といつも思う。

いつも、というのがポイントだ。
「今日はちょっとイマイチだったわ」
なんてことがない店は、本当に本当に貴重だよなぁ。

 

恒屋伝助
http://r.tabelog.com/kyoto/rstdtl/26003771/
075-255-3938
17:00~0:00
水曜日

(Text by Ryoko Horike)
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