鮨まつもと
関東の方に言わせれば
京都のすしは寿司じゃないという。
確かに、海が近い江戸で新鮮な魚を
握ったことを起源とする江戸前寿司と
海から遠く、新鮮な魚とは縁遠かった
京都の寿司が同じなほうがおかしいってもんですが。
だけど、そんな京都にもれっきとした
江戸前寿司が食べられる店が登場した!
・・・らしいと聞いて行ってきました。
「鮨まつもと」
あまから手帖始め、各雑誌で絶賛の嵐のお店です。
開店から約1年、ようやく訪れることができました。
ここのお寿司、確かに関東の方がいうように
京都の寿司とは別ものでした。
だって、シャリが全然違うんですもん。
関西でお寿司を食べると、甘酸っぱい感じの味がするでしょ?
そして、ごはんも水分がしっかり残っていて
口に入れるとほわりと崩れる感じがするでしょう?
そういうものだと思って、ここのお寿司を食べてはいけません。
まず、シャリが甘くない。
これ、私的には結構衝撃でした。
塩の味が関西のものよりずっと強い。
というか、ほぼ塩の味。
それに赤酢の酸味がほのかに加わります。
そして、ごはんの水分が京都のお寿司と比べると
やや少なめで、かたい印象です。
最初の1貫はびっくりしてしまったけど
食べ進めるうちにシャリにばかりいってしまっていた気が
ネタに移行していきました。
ネタはどれもちゃんと丁寧に仕事がしてあります。
この当たりも江戸前らしく、ことでしょうか。
こちらではあまり見かけない
ぐじの握りは皮目をサッと炙ってあり、
ご主人が上にのせた塩で食べます。
弾力のある身と、炙った皮の香ばしさが非常にいい。
塩がぐじの甘味を引き出して、良い感じです。
たしかにこのネタなら、このシャリじゃないと合わないかも・・・。
特に、真っ赤に熱した網の上でサッと炙ったほたて(これも塩)と
甘いタレをつけた煮はまぐりは
甘味のないここのシャリに合います。
握りは全体的に小ぶりで、丸みがあるように
握られており、女性でも食べやすいつくりです。。
そして、寿司の締めに出てきた
かんぴょう巻きは海苔の香りが段違い。
歯切れもよく、わさびも爽やかで本当においしかったです。
これだけ食べにまた行きたいくらい。
シャリの味に慣れてさえしまえば
ネタもよく、仕事も丁寧ですから
満足して店を出られると思います。
ただ、京都ではお寿司屋さんは
つまみを食べて、お酒をちびちび。
締めにちょっと握ってもらって・・・というのが
主なスタイルなので、握り中心の
江戸前スタイルが合うかどうかも
このお店がツボにはまるかどうかの
重要なポイントかもしれません。
かくいう私は結構好きでした。
江戸前寿司を食べたいと思ったときには
迷わずここに行くと思います。
ただ、席数がカウンター8席、テーブル席4席の計12席。
テーブル席は、ほぼ荷物置きにしか
使っておられないようだったので実質8名で満席。
人気店ということもあって、
なかなか思いついたときにちゃっちゃと行くというのは
難しいかもれませんね。
夜はなかなか若造が行ける値段ではないようですが
お昼なら10貫5000円のおまかせがありますので
興味のある方はまずはそちらへドウゾ。
予約もお昼のほうが取りやすいようですよ。

うに・・・甘い!軍艦にせず、こちらの形で正解かと。
コハダ(たぶん)・・・臭みも少なく、きりっと締められた身がおいしい
鮨まつもと
京都市東山区祇園町南側570-123
075-531-2031
不定休
(Text by Ryoko Horike)
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