2008年3月27日

炭焼創彩鳥家 人見

肉で言えば、鶏、豚、牛の順で好きだ。つくづくお金のかからないヤツだなぁと思う。 ... [ 続きを読む ]

肉で言えば、鶏、豚、牛の順で好きだ。
つくづくお金のかからないヤツだなぁと思う。

京都で鶏といえばよく雑誌の特集にもなることからわかるように
やっぱり親子丼だろう。
確かに京都の親子丼はレベルが高い。
これは一重にダシがおいしいからだろう。

それに「卵でとじる」は京都人の得意とするところだ。
油あげをとじてみたり、カマボコや椎茸をとじてみたり
あげく何も入れずに卵だけをとじてみたりと
感心するくらい「卵でとじた」系の丼が多い。

こういうものを作らせたら、きっと京都の人が
抜群にうまいんだろうなーと思う。

でも、こと焼き鳥に関してはどうだろう。
親子丼と焼き鳥と、鶏はトリなんだけど
卵でとじてばっかりいたから、
鶏の焼き方には気が回らなかったのかもしれない。


「ここの焼き鳥おいしいで!」と紹介された店でも
雑誌を見て行った店でも
「これの何がうまいねん」みたいなことが何度もあった。
(本当はそんな店をあげつらって
「この店はイマイチですよ」としたいところだけど
匿名で書いてるわけでもないので、まぁその辺はネ。)

それでもやっぱりおいしい焼き鳥が食べたいので
諦めずに、おいしい焼き鳥を求めてあちこち食べ歩いたものの、
なかなか気に入った店が見つからず半ば焼き鳥難民みたいになっていた。


そんなわたしの焼き鳥難民な生活にも終止符を打ったのが
川端二条の「人見」だった。

 

あまりのおいしさと、その店の狭さから
最初の訪問時、一緒に行った人に
「このお店のことは、ぜひ内密に」とお願いをしたのを覚えている。

要はみんなに知れて店が混むのが嫌だったのだ。
(どのみちすぐに人気店になったけど)


悪い焼き鳥は
とにかくぱさぱさしている。
身が固く、口のなかでもそもそとして、鶏臭い。

ここのはその真逆。
備長炭でじっくり火を通された鶏は、
まず見た目から違う。
見た目がパン、と張っているのだ。

これは中にジュシィーな汁をたっぷり閉じこめているせいだ。
一口噛むと、文字通りじゅわわぁと肉汁が広がる。
身は固いというのとは違う弾力がしっかりとあり
旨味が他の店のものとはケタ違いだ。

特に、ここのサンカクは抜群で、
ここのを知ってしまったら
他の店のものはちょっと食べられなくなるかもしれない。
(ちょっと行儀が悪いけど、ここのサンカクを白飯にのせて
醤油をたらして食べると昇天するくらいウマイ)

シメに頼む鶏雑炊は焼鳥屋と思えぬ上品さを醸し出している。
水炊きの高級店のシメに食べるような味で、
薄味で、塩辛くなく、鶏の滋味が溢れている。

鶏以外のメニューもハズレなしで
揚げたての厚揚げから、ただのトマトまで何故か全部おいしい。

このクオリティで会計はいつも1人3000円くらい。
本当にここのご主人には頭が下がる。


昨年くらいに、お店を改装して
席数が増えたおかげで少しマシになってきたけど
基本的にいつ行っても満席なので
行くときは事前に1本電話を入れて
空席の確認をしてから向かうのが賢明。

 

炭焼創彩鳥家 人見

http://g.pia.co.jp/shop/926048

 川端二条東入南側
075-771-7818
17:30~24:00(L.O.23:30)
水休


(Text by Ryoko Horike)
------------------------------------------

○京都に関する“取材”や“情報提供”のご依頼は
メール:edit アットマーク onozomi.com
電話:075-254-0789
までお願いします。

○京都のトレンドをお伝えするメールマガジン配信中!
応募はこちらからどうぞ↓
http://onozomi.com/melma.html


http://www.onozomi.com/
Create the new, from Kyoto.
------------------------------------------

2008年3月26日

とにかくパスタ

たしか、子どもの頃はまだスパゲティだったと思う。それがいつのまにか「パスタ」にな... [ 続きを読む ]

たしか、子どもの頃はまだスパゲティだったと思う。

それがいつのまにか「パスタ」になって
イタメシはイタリアンになった。
(バブル引きずってる人ほど「イタメシ」っていうのはなんでだろう)

イタリアンはオシャレをしてレストランで食べるものから
家庭で普通に出てくる料理になって
ヘタしたら1週間のうち、ごはんよりも
パスタ食べてるほうが多かった、
なんてことも珍しくなくなってきている。

だけど、やっぱりまだまだ家で生パスタを・・・
というまでには至っていないから、
おいしいもっちもちの生パスタが食べたくなったら
お店に足を運ぶ。

個人的なお気に入りは
『ボッカ・デル・ヴィーノ』
一時よりもメディアへの露出は減ったけど
やはり料理は頭ひとつ抜きんでていると思う。
前菜からメイン、ドルチェまで外さないという安心感がある。
ここのパスタなら、ジビエを使った濃厚なものが好き。
重めの赤ワインと合わせて、どっしりとした味を楽しみたい。



純粋にパスタだけを食べに行くなら
『フクムラ』
メニューによっては「あれ?」みたいなこともあるけど
トマトソース系はここでしか食べられないような独特の
コクと旨味がある。
麺はとてももっちりとしていて噛むたびに幸せがこみ上げる。

カルボナーラはこってり濃厚パスタの気分の時に最適な一品。
その気持ちを裏切らないまったりしたものがでてくる。
かなり熱狂的なファンのいるメニューなので、是非一度お試しを。



お昼にゆるく食べたいなら
『トラモント』
茹ですぎ?と思うくらいやわらかい麺だが
なぜか食べるとコシが出てくる。
メニューが多く、悩んでいると
横から奥さんらしき人物が
「これおいしいよ」とアシストしてくれる。
実際選んでくれたものはどれもおいしい。
スポーツ新聞、雑誌等も置いてあって
近所のうどん屋に行く気分で立ち寄れるのがうれしい。



思うのはさ、日本人って本当に器用。
ラーメンみたいに、パスタが日本の食文化に
どっぷり組み込まれる日もそう遠くない気がするなぁ。
(すでに和風パスタってジャンルがあるし)

 

(Text by Ryoko Horike)
------------------------------------------

○京都に関する“取材”や“情報提供”のご依頼は
メール:edit アットマーク onozomi.com
電話:075-254-0789
までお願いします。

○京都のトレンドをお伝えするメールマガジン配信中!
応募はこちらからどうぞ↓
<a href="http://onozomi.com/melma.html" target="_blank">http://onozomi.com/melma.html</a>


<a href="http://www.onozomi.com/" target="_blank">http://www.onozomi.com/</a>
Create the new, from Kyoto.
------------------------------------------

2008年3月25日

鮨まつもと

関東の方に言わせれば京都のすしは寿司じゃないという。 確かに、海が近い江戸で新鮮... [ 続きを読む ]

関東の方に言わせれば
京都のすしは寿司じゃないという。

確かに、海が近い江戸で新鮮な魚を
握ったことを起源とする江戸前寿司と
海から遠く、新鮮な魚とは縁遠かった
京都の寿司が同じなほうがおかしいってもんですが。

だけど、そんな京都にもれっきとした
江戸前寿司が食べられる店が登場した!

・・・らしいと聞いて行ってきました。
「鮨まつもと」

あまから手帖始め、各雑誌で絶賛の嵐のお店です。
開店から約1年、ようやく訪れることができました。

ここのお寿司、確かに関東の方がいうように
京都の寿司とは別ものでした。

だって、シャリが全然違うんですもん。
関西でお寿司を食べると、甘酸っぱい感じの味がするでしょ?
そして、ごはんも水分がしっかり残っていて
口に入れるとほわりと崩れる感じがするでしょう?

そういうものだと思って、ここのお寿司を食べてはいけません。

まず、シャリが甘くない。
これ、私的には結構衝撃でした。

塩の味が関西のものよりずっと強い。
というか、ほぼ塩の味。
それに赤酢の酸味がほのかに加わります。
そして、ごはんの水分が京都のお寿司と比べると
やや少なめで、かたい印象です。

最初の1貫はびっくりしてしまったけど
食べ進めるうちにシャリにばかりいってしまっていた気が
ネタに移行していきました。

ネタはどれもちゃんと丁寧に仕事がしてあります。
この当たりも江戸前らしく、ことでしょうか。

こちらではあまり見かけない
ぐじの握りは皮目をサッと炙ってあり、
ご主人が上にのせた塩で食べます。
弾力のある身と、炙った皮の香ばしさが非常にいい。
塩がぐじの甘味を引き出して、良い感じです。
たしかにこのネタなら、このシャリじゃないと合わないかも・・・。

特に、真っ赤に熱した網の上でサッと炙ったほたて(これも塩)と
甘いタレをつけた煮はまぐりは
甘味のないここのシャリに合います。


握りは全体的に小ぶりで、丸みがあるように
握られており、女性でも食べやすいつくりです。。


そして、寿司の締めに出てきた
かんぴょう巻きは海苔の香りが段違い。
歯切れもよく、わさびも爽やかで本当においしかったです。
これだけ食べにまた行きたいくらい。

シャリの味に慣れてさえしまえば
ネタもよく、仕事も丁寧ですから
満足して店を出られると思います。

ただ、京都ではお寿司屋さんは
つまみを食べて、お酒をちびちび。
締めにちょっと握ってもらって・・・というのが
主なスタイルなので、握り中心の
江戸前スタイルが合うかどうかも
このお店がツボにはまるかどうかの
重要なポイントかもしれません。

かくいう私は結構好きでした。
江戸前寿司を食べたいと思ったときには
迷わずここに行くと思います。

ただ、席数がカウンター8席、テーブル席4席の計12席。

テーブル席は、ほぼ荷物置きにしか
使っておられないようだったので実質8名で満席。

人気店ということもあって、
なかなか思いついたときにちゃっちゃと行くというのは
難しいかもれませんね。

夜はなかなか若造が行ける値段ではないようですが
お昼なら10貫5000円のおまかせがありますので
興味のある方はまずはそちらへドウゾ。

予約もお昼のほうが取りやすいようですよ。

 

uni.jpg

 

 

 

 

 

 

 うに・・・甘い!軍艦にせず、こちらの形で正解かと。

 

kohada.jpg

 

 

 

 

 

 

コハダ(たぶん)・・・臭みも少なく、きりっと締められた身がおいしい

鮨まつもと
京都市東山区祇園町南側570-123
075-531-2031
不定休


(Text by Ryoko Horike)
------------------------------------------

○京都に関する“取材”や“情報提供”のご依頼は
メール:edit アットマーク onozomi.com
電話:075-254-0789
までお願いします。

○京都のトレンドをお伝えするメールマガジン配信中!
応募はこちらからどうぞ↓
http://onozomi.com/melma.html


http://www.onozomi.com/
Create the new, from Kyoto.
------------------------------------------

2008年3月21日

じき宮ざわのおみや

人にあげるものというのは非常に頭を悩ませるものです。 特に、「小金を持っているグ... [ 続きを読む ]

人にあげるものというのは
非常に頭を悩ませるものです。

特に、
「小金を持っているグルメな人」
というジャンルの人への手土産なると
頭を悩ませるどころか知恵熱がでるかもしれない。

だけど、最近
「これと日本酒のセットなら大抵の人は喜ぶ上、
センスの良さをアピールできるんじゃ・・・」(したいのか!?)
と思うおみやを発見。

じき宮ざわの「焼胡麻豆腐」

じき宮ざわといえば
某有名グルメライターの
ブログで紹介されたこともあって
昨年の12月にオープンしたばかりだというのに
既に予約が取りづらくなっている和食のお店。

店内はスッキリとしながらも
調度品や器から主人のセンスの良さを感じる設え。
絶対どこかイイトコで修行してたハズだーと思って
後でググってみたら、なんと高台寺和久傳。
“イイトコ”どころか超がつく一流でした。

素材をしっかりと活かした料理は
「旬のものを、いい仕事で、シンプルに味わえるように」
作られていて、心地のいい料理という表現がぴったりとくるもの。

最後のごはんは釜で炊かれ、
茶懐石のごはんのように水分をたっぷりと残したものが用意されます。

しっとり、というよりももはやねっとり。
ツヤツヤと水の光をまとったお米一粒一粒は
ピンと立っていて本当においしい!
上品な味のお漬物が添えられるけど(これもめちゃくちゃ美味)
最初の一膳はこのまま味わわなきゃむしろ損!

そんな非の打ち所がないような
このお店の名物が
「焼胡麻豆腐」です。


名前のまんま、胡麻豆腐を焼いているんですが
表面は水分が飛んで、サクッとした歯触り。
焼き目も香ばしい。
そして、中はアツアツのトロトロ。
上にたっぷりとかけられた胡麻のソースは、
口の中にまとわりつくような魅惑的な食感。
これまた「こんなに?」となる量を
かけた白胡麻がトロトロと柔らかな食感の中に
プチプチというアクセント的な要素をプラス。

これがねぇ、日本酒に合うんですよ。
胡麻の香ばしさが、ほわわんと口の中にまだ残るうちに
くぴっと日本酒を一口。
口の中で胡麻と日本酒のふくよかな香りが出合って
至福すぎるひと時。

で、この至福の時を家でも・・・と
ご主人が考えたかどうかは知らないが
ちゃぁんとこの名物の持ち帰りを準備してくれているところがニクイ。

しかも、こんな

 

th_P1100741.jpg

 

 

 

 

 

 

こんなかわいい箱に入れてくれるなんてっ!
ちなみにこの箱は京都の紙屋さんに
つくってもらっているオリジナルなんだそう。
色・柄違いの5種類の中から選べるのがまたうれしい。


th_P1100745.jpg

 

 

 

 

 

 

中はちゃんとお店で焼き目をつけてくれた
ものが6つと、ソース、ゴマが入ります。
これで2980円。


 
食べるときは袋から出し、ラップをかけずに
1分ほど暖めるといいらしいです。


これとちょっとイイ日本酒のセットを持っていって
喜ばない人ような人は私の周りでは見当たりません。

ただ、一つ問題はそんな「至福セット」(勝手に命名)は
人にあげるのが惜しくなってしょうがないってこと。

かわいい箱も
アツアツの胡麻豆腐も
それに合わせる日本酒も

できることなら一人占めしたい!
したいったらしたい!

誰にもあげたくなーい!!


・・・と、こんな性格だからなかなか結婚相手も
見つからないのかもナァ。。

じき宮ざわ
中京区堺町四条上ル東側八百屋町533-1
075-213-1326 
木曜休日
12時~13時30分(入店)
17時30分~20時(入店)

 

(Text by Ryoko Horike)
------------------------------------------

○京都に関する“取材”や“情報提供”のご依頼は
メール:edit アットマーク onozomi.com
電話:075-254-0789
までお願いします。

○京都のトレンドをお伝えするメールマガジン配信中!
応募はこちらからどうぞ↓
http://onozomi.com/melma.html


http://www.onozomi.com/

Create the new, from Kyoto.
------------------------------------------

2008年3月17日

とんかつ一番

最近妙に洋食が恋しい。 ハンバーグについて書いた日からだ。きっとあのとき、今まで... [ 続きを読む ]

最近妙に洋食が恋しい。

ハンバーグについて書いた日からだ。
きっとあのとき、今まで食べた
おいしい目玉焼きのせハンバーグが舌に蘇って」きて
あぁ、もうしんぼうたまらん、となってしまったのだろうと思う。

それきりどうにも体と舌が洋食を求めてやまず
週末に遊びに行った東京・築地でも、寿司を食べずに
エビとカキのフライを食べてきてしまった。(バカバカ!)
しかも最高においしかった。


京都で洋食と言えばどこだろう。

下鴨ののらくろ
二条城近くのキッチン・ゴン
寺町のスマート・コーヒーのランチ
白梅町のいただきSecond
丸太町河原町の金平
岡崎のグリル小宝

などなど、数え切れないくらいにある。

どこもそれぞれ良さがあって、
洋食関しては浮気し放題だ。

そんな浮気ものワタシでも、通い続けるお店がある。
七条大宮の南東の細い通りにある
「とんかつ一番」。

大学が近かったせいもあって、
学生時代はかなりお世話になった店だ。
とんかつ一番という名からわかる通り
トンカツがメインのお店なのだけど、
クリームコロッケやカツライス(ごはん+トンカツ+デミグラス)
ハンバーグなんかもおいしい。

しかも、安い。
しかも、かなり。

カツライスなんか550円だ。
どうかしてるとしか思えない。
これで商売やっていけてるのか、本当に心配になる。

ハンバーグは目玉焼きが上にのるのではなくて
ドーナツ上に真ん中に穴を空けて、
その中に卵が落とされ、蒸し焼きにされている。

個人的には目玉焼きのちょっと端が焦げたところが
デミグラスとよく合うと思っているので
やや残念だが、それでも十分ウマイ。

昭和の香りが残る店内は、いつも
どこか湿っぽい懐かしさに溢れていて妙に落ち着く。

大学卒業とともに、やや足は遠のいたが
それでも数ヶ月に一度は思い出したように足が向く。
きっと、京都に住む限り通い続ける店なんだろうなぁと
なんとなく思う。

 

とんかつ一番

下京区七条大宮南ヘ二筋目東一筋目北上ル
11:00~14:00 17:00~20:30
075-371-0722
第2,4,5日曜休

 

(Text by Ryoko Horike)
------------------------------------------

○京都に関する“取材”や“情報提供”のご依頼は
メール:edit アットマーク onozomi.com
電話:075-254-0789
までお願いします。

○京都のトレンドをお伝えするメールマガジン配信中!
応募はこちらからどうぞ↓
http://onozomi.com/melma.html


http://www.onozomi.com/
Create the new, from Kyoto.
------------------------------------------

2008年3月14日

恒屋伝助@堺町二条

財布事情が許すなら、週に3回くらいは通いたい店がある。 二条堺町にある「恒屋伝助... [ 続きを読む ]

財布事情が許すなら、週に3回くらいは
通いたい店がある。

二条堺町にある「恒屋伝助」。
居酒屋と和食屋の間のような小料理屋さんだ。

例の「いい店の法則」にしたがって見つけた店で
いつ行っても背広姿の、小ぎれいなおっちゃんで賑わっている。

京都の魚は高くてよくないというのが通説だけど
ここの魚は、かなりCPがいい。
そこそこの値段で、そこそこおいしいものがちゃんと出てくる。
これは京都では結構すごいことだと思う。

けれど、この店の真骨頂は
旬の素材を活かした肴たちだ。

今の時期なら若竹煮や春の山菜の天ぷらだろうか。
他に、小松菜と揚げの煮浸し
シンプルなものほどおいしい。
おから嫌いもここで克服した。

初めてこの店を訪れたとき
付きだしにだされた里芋と蛸を炊いたものを見て
すぐに「あ、ここはちゃんとしたものを出している」と思った。

色が淡く、里芋の角がしっかりと立っている。
色が淡いのは出汁に自信があるからだろう。
角がしっかりとしているのは丁寧に面取りをして
煮くずれないように小さな炎でじっくり火を通したのだろう。

一口食べたら、さくっとした歯ごたえのあと
すっと歯が入った。
いい店は付きだしからおいしい。

天ぷらは野菜が特にいい。
ここでとうもろこしの天ぷらを食べたとき
すぐ次の日に家でも試したほどだ。
(まるで比べ物にならなかったけれど)


メニューはすべて手書きで値段の表記がない。
けれど、どんなものを食べても
(ウニや松茸を頼んでも)
2人で15000円を越えたことはないので
ヒヤヒヤせずにオーダーできる気軽さがある。

そして、何よりここは人がいい。

食事を終えて店をでるとき、
大将と女将さんはどんなに店が混んでいても
外まで見送ってくれるのだ。

「ありがとうございました」の声に
軽く会釈で応えて駅まで夜道を歩くとき
「今日はいい夜だったなぁ」といつも思う。

いつも、というのがポイントだ。
「今日はちょっとイマイチだったわ」
なんてことがない店は、本当に本当に貴重だよなぁ。

 

恒屋伝助
http://r.tabelog.com/kyoto/rstdtl/26003771/
075-255-3938
17:00~0:00
水曜日

(Text by Ryoko Horike)
------------------------------------------

○京都に関する“取材”や“情報提供”のご依頼は
メール:edit アットマーク onozomi.com
電話:075-254-0789
までお願いします。

○京都のトレンドをお伝えするメールマガジン配信中!
応募はこちらからどうぞ↓
http://onozomi.com/melma.html


http://www.onozomi.com/
Create the new, from Kyoto.
------------------------------------------

2008年3月13日

タイ料理 KATI

           ... [ 続きを読む ]

 

KATI1.jpg

 

 

 

 

 

 

 ※画像はすべて「KATI」HPから

 

たまに、猛烈にタイ料理が食べたくなることがある。

ナンプラーや、甘みと酸味の利いた味付けに
香菜(パクチー)がたっぷり入っているそれらの料理は、
春から夏にかけて、気温が上がれば上がるほど
食べたくなる。


余談な上、死ぬほど勝手な見解だけれど
こういう多国籍料理を食べに行くことに
積極的なのはだいたい女の子だと思う。
男の子っていうのは食に関して保守的な傾向がある。

経験上、多くの男子は香菜と聞いただけで
「俺そういうの苦手なんだよネ。
和食かイタリアンにしない?」
となるし、
そもそも、お気に入りの店が見つかると
こっちが飽き飽きするくらい、そこにばかり行きたがる。

「タイ料理?大好き!香菜とか最高だよね。
そうそう、青パパイヤのサラダも大好物。
トムヤンクンはあの酸味がたまらないよね。
ところで今日はどこ行くの?え?またそこ?
この前ちょっと気になるお店を雑誌で見つけたんだけど
そこはどう?電話番号は控えてあるし、
今からいけるかどうか電話してみてもいい?」

とかいう男の子がいたら、是非結婚を前提に
おつき合いしてみたいものである。


KATI2.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 話を元に戻して、京都のタイ料理。

お気に入りだった白川の「ディポサワディー」が閉まって
次に矛先がむいたのが夷川麩屋町にある「KATI」。

河原町のビルの2階にあったころに
2度ほど行ったことがあるのだけれど
場所が中途半端すぎて、それきり足が向かなかった。

だけど去年会社の近所に引っ越してから
月に1度は行くように。

カフェを名乗っているが、
タイ人シェフがキッチンを守るだけあって味は確か。

バリバリ本格派のタイ料理、とまではいかないけれど
日本人にも食べやすく、十分満足のいく料理が食べられる。
価格も2人で言って1万円以内に収まることが多いので
CPのいい店だと思う。

だけど、一番オススメなのは
デザートに食べるココナッツプリン。
ガラスの器にたっぷり入ったプリンは
ぷりんぷりんのもっちもっち。
口の中では、ねっとりまとわりつくような食感で
ココナッツミルクのコクと香りがふわわわ~んと広がる。
暑い国のデザートらしく、甘さもしっかりとあって
食べ応えは十分すぎるほど。

これために、あまり調子に乗って
料理を頼みすぎないようにセーブするくらい
ワタシの中では「KATI=ココナッツプリン」なのである。

 

KATI3.jpgTHAI CAFE KATI

http://www.thaicafe-kati.com/

075-211-1282
中京区夷川通麩屋町西入ル木屋町488-1
【火~金】12:00~14:00 17:30~22:00
【土・日・祝】12:00~22:00
月休

 

(Text by Ryoko Horike)
------------------------------------------

○京都に関する“取材”や“情報提供”のご依頼は
メール:edit アットマーク onozomi.com
電話:075-254-0789
までお願いします。

○京都のトレンドをお伝えするメールマガジン配信中!
応募はこちらからどうぞ↓
http://onozomi.com/melma.html


http://www.onozomi.com/

Create the new, from Kyoto.
------------------------------------------

2008年3月11日

ちりとり鍋ってご存じですか?

          &nbs... [ 続きを読む ]

sujinabe.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

※画像はHPから拝借

 

くつくつくつと煮えていくうちに
てんこ盛りだった野菜がみるみる
赤いスープの中に溺れていく。

今か今かと急く気持ちを
ゆで豚やナムルでなんとか抑え
食べ頃になるまで待つ、待つ、待つ・・・。

「もういいですよ」の店長の声は
徒競走のピストル代わり。
もう待てるものかと鍋を見つめていた
全員が一斉に箸と取り皿を手に飛びかかる。

 

そんな緊迫感溢れるシーンが店の
そこここで展開される「ちりとり鍋 伊山」は
白梅町の駅から徒歩数分のところにある。

ちりとり鍋とは、「韓国風のすき焼き」として
大阪のコリアンタウンで生まれた食べ物らしい。
大阪のほうでは割と食べられる店も多いのだろうが
京都ではまだまだ珍しいのではないだろうか。
牛肉はもちろん、ホソやホルモンが入るという。

 

店のオリジナルの赤いスープは
ピリッと辛い味噌ダレベース。
ニンニクの香りが食欲をかき立てる。

中に入ったたっぷりの野菜と牛すじから出たダシで
時間が経つほどコクを増していくそのスープは
箸を止めるのを忘れさせるほどウマイ。

肝心の牛すじも雑味のないキレイな味だ。
聞けば、木屋町の行列必至の焼肉店アジェの姉妹店とのこと。
なるほど、すじがおいしいワケだ。
追加でいれたホソも、ふるふるとした食感で
口の中でとろんととろけた。


鍋をつついて汗をかきかき、ビールを煽る。
ナムルで一旦箸を休めて、また鍋に戻る。


「こんな幸せでいいのかなー。」


と、

店に行ったら絶対1度は言ってしまう
週末にしか会えないニクいヤツ。
(ニンニク抜きとか無理なのかしらん)

わかりにくい場所にありますが
どうぞ足をのばしてみてください。

ちりとり鍋 伊山
http://www.faja.jp/

 
075-757-6548
上京区一条通御前西入西町59-2ハイツ北野1F
18:00~23:30(22:30LO)
日・祝17:00~23:00(22:00LO)
不定休

(Text by Ryoko Horike)
------------------------------------------

○京都に関する“取材”や“情報提供”のご依頼は
メール:edit アットマーク onozomi.com
電話:075-254-0789
までお願いします。

○京都のトレンドをお伝えするメールマガジン配信中!
応募はこちらからどうぞ↓
http://onozomi.com/melma.html


http://www.onozomi.com/

Create the new, from Kyoto.
------------------------------------------

2008年2月13日

見惚れるタン塩

※画像は「神戸焼肉りょう」HPよりたいへん個人的な趣味で申し訳ないが、私は焼肉... [ 続きを読む ]




画像は「神戸焼肉りょう」HPより


たいへん個人的な趣味で申し訳ないが、
私は焼肉屋では生肉とタン塩が美味しければそれでいい。

特にタン塩。

薄切りのタンを片側だけ焼いて、真ん中にねぎをこそっと落として巻く。
中に溜まった肉汁をこぼさないようにそっとレモン汁につけてパクり!
二枚目も同じように焼いて、今度はすかさず白いご飯を・・・。

(・・・・・・幸せ!想像しただけで幸せ!!)

だけど、なかなかこの幸すぎる妄想を
実現させてくれるタン塩を出してくれる店は少ない。

その数少ない店が白川の「牛おおた」と
白梅町付近の「焼肉 りょう」だ。
おおたさんの方は超がつく程の有名店のため
ご存じの方がほとんどだと思うので割愛。

焼肉りょうは、洛星高校のすぐ近くにあるお店。
閑静な住宅街の中にあり、京都ではなかなか見かけない
神戸牛を食べさせてくれる。

まず、ここのタン塩は色が他店とはまるで違う。
タンというと赤にサシの白が入っているのが一般的だが、
ここのはピンクに白。
初めて見た方は、その佇まいの美しさに見惚れるはず。
(少なくとも私は見惚れました!)

網に乗せるとすぐに表面に汗をかきはじめるのだが、
この”汗“がきれいなのである。
ほぼ透明に近いピンク。
他店だと汗が妙に赤くて一度ひっくり返さないと
食べる気にならず、この時点で「片側だけ焼く」の妄想が泡と散ることになる。

まだ片側にピンクが残るうちに網からあげ、口に入れると
ぷるんとした食感の後、歯でプツッと切れる。

これである。

今までこのタン塩を食べるためだけにこの店に行き
売り切れだったことが何度もある。
そんな時、私がどれだけ憤ったことか。

あまりの落ち込みように、一緒に行った人も
たいそう気の毒がってくれた記憶がある。

それほどのタンなのだ。


これまで友人に「おすすめの焼肉屋さんは?」と問われても
あまりこの店が混むと嫌で、カモフラージュに違う店の名を教えていたくらい
おすすめの店です。

みなさん、行かれるときは早めの時間帯、
そしてタンは何が何でも「特上塩タン」を頼むことをおすすめします。
(だけど私の分は残しておいてください)


神戸焼肉 りょう
京都府京都市北区小松原北町133-1
(洛星高校の西の馬代通りを北に上がって行くと左手にあります)
075-463-9200
http://krs-beef.jp/shop-ryo


牛おおた
京都市左京区浄土寺真如町164-9
075-751-7888
http://r.tabelog.com/kyoto/rstdtl/26001797/