明日話したくなる「京都みやげ」

先日、東京の編集者の方と雑談をしていたときのこと。
「そういえば私“東京ばなな”って食べたことないんです…。」 と驚くべき発言!
関西から東京出張した帰りには私をはじめ他のスタッフも毎度のように
“東京ばなな”や“金のたまご”を購入して帰ってくるお菓子なので、
かれこれ何度食べたことか数えきれないほどのド定番。
ド定番と思っていたものが、実は地元・東京人は食べる機会がないとは
なかなか皮肉なものです。 「京都という八ツ橋みたいなもので、 京都人で
“私あそこの八ツ橋好きやねん”と話すことはないんですよ。
実際のところ、京都人(特に若い世代)ってそんなに八ツ橋食べてないんですよ」
と話は展開しました。
事実、日本中の定番土産とされているものの多くが
列車や飛行機の売店で飛ぶように売れており、
賞味期限や保存方法、持ち運びの便利さなど現在の形に至るまでの
緻密な戦略があってこそヒットしたものなのでしょう。
しかしながら、時代は便利に発展していき
今や東京駅をはじめ全国の主要百貨店で京都のような地方の名店も出店し、
また、店舗直営のネット通販もさかんに行われるようになりました。
こうした便利な時代だからこそ、
「土産(=贈り物)」自体にストーリーが求められているのではないでしょうか。
例えば、
○3日限定の元祖どら焼き
その昔、東寺の銅鑼で焼いたことに起源を発する「笹屋伊織」のどら焼きは
○一年を無事に過ごすための大福茶
今から1000年以上も昔、都に疫病が蔓延した時に空也上人が大ぶりの茶碗に
梅干を入れたお茶をふるまったところ疫病が下火になったことに由来する大福茶。
今でも京都では 正月に同じお茶を服して一年の無病息災を祈る文化があるのです。
○アロハシャツは京都発祥!
アロハシャツといえばハワイアンリゾートでハワイ発祥だと思いがちだけど、
実は戦前にハワイに移民した日本人たちが、持っていた着物を仕立て直して
など、
ちょっと「へー」と思えるストーリーを知ると一見どこでも手に入りそうなものでも
何だかありがたいような気持ちになるものです。
八ツ橋や東京ばななに全くストーリーがないというわけではないですが、
土産と一緒に、地域ならではの文化や歴史にふれる“土産話”があると
ちょっといいと思いませんか。
(Text by Mariko OKU)
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