寺社イベントの裏事情
「倖田來未が大覚寺でライブ」-去年、そのニュースに耳を疑った。寺社といえば、神様仏様のいる聖域。「そんな場所でエロかっこいいライブが見れる!?」と考えると、すごい時代になってきた、と思いませんか?
この数年、イベントやライブなどさまざまな舞台となる寺社仏閣。「どうして許可が下りたんだろ?」って疑問を感じて当然ですよね!?そんな裏事情を探ってみました。
平安神宮 「音楽ライブ」
紅しだれコンサート、京都文化祭典の平安神宮幻夜コンサート、京都学生祭典をはじめ、ここではクラシックやJポップなどさまざまなアーティストのライブやイベントが開かれている。ここで開かれるライブやイベントは「神前奉納」とされる。つまりイベントを神様へのささげものとして奉納する形をとっているのだ。そんな(ファンのみなさん、すいません)ものがはたしてささげものになるのか?その答えは「古事記」に隠されている。「岩戸隠れ」伝説をご存知でしょうか?
天岩戸に隠れた太陽神・アマテラスを外に出すために、岩戸の前でアメノウズメが裸踊りをする。それを見た神々の笑い声にさそわれ、戸を少し開けた瞬間にアマテラスはひっぱり出され、世界に光が戻る…この古事が示すように、踊りや歌は神様への立派なささげものとなるのだ。
イベント開催には、文化庁への申請に加えて、近隣住民への理解・協力を求めなければならない。しかし、京都ならではの雰囲気を求める主催者たちにとって、魅力にあふれた舞台。多少の苦労は「なんのその」のようだ。もちろん、神社という場所が好きだからというアーティストもいるそう。
観光のメッカとはいえ、やはり厳かな雰囲気のある平安神宮。そこで神様と一緒にはっちゃけられるイベントの数々。一度は参加してみたいものだ。
平安神宮
住所:京都市左京区岡崎西天王町
TEL: 075-761-0221
各イベントの詳細は、各主催者まで
上賀茂神社「上賀茂手作り市」


2年ほど前から始まった、毎月第4日曜日に開催される上賀茂手づくり市。上賀茂神社に手づくり市開催の打診をしたのは、知恩寺の手づくり市の開催に
関わっていた有限会社クラフトの工藤さん。新たなる試みとして場所を探していたときに、小さな頃の遊び場だった上賀茂神社に行きついたのだそう。
国宝級の文化財である建物が並ぶこの上賀茂神社。恐れ多い聖域にもかかわらず、ライオンズクラブ主催のフリーマーケットが開催されていたこともあるらしい。だからか、手づくり市の提案がもちかけられたときも、開催への抵抗はなかったそう。
また、参拝客も増えればという期待もあり、「火気厳禁」、「節度は守る」という2点のルールのもと、手づくり市は始まった。実際、手づくり市が始まるようになって「出店したい」という問い合わせが多くなり、出店数も毎回増えてきているらしい。
「手づくり」をコンセプトに並ぶ店は、染色品、アクセサリー、陶芸品といった手工芸品を売っていたり。パンやクッキー、漬物、野菜などと食べ物を売っている店 とそのラインナップはなかなかのもの。また、明らかに接客に手馴れた人や半本職の人もいれば、調理師免許まで取って、越境してまで、という気合の入った人 もいるこの手づくり市。日曜にもかかわらず、朝も早くから多くの客でにぎわう。
上賀茂神社
住所: 京都市北区上賀茂本山339
TEL: 075-781-0011
※手づくり市への問い合わせは、有限会社クラフトまで
(Tel:075-864-6511、FAX:075-864-6514)
開催日時: 毎月第4日曜日(小雨決行)9時ごろから
出店資格: 18歳以上の学生、主婦等一般の方を中心に、等市の規約を順守して頂ける方
出展料: 2.5×2.5m 3000円
出店品目: 手作り品限定(家庭のリサイクル品・現場調理品・火気の使用は不可)
申込方法: 有限会社クラフトへ電話申込
禅居庵(建仁寺塔頭) 「京都現世美術館」



G.W期間中に開催された「京都現世美術館2007」。建仁寺の塔頭寺院である禅居庵に、主催者の3人がセレクトしたイラストや立体制作物といった作品が並ぶアートエキシビジョン。さらに、その作品を実際に手に取って(…かぶれたり、)遊ぶこともできる。
また期間中、開催されるワークショップは実際に身体を動かす参加形式のモノも。(開催初日に行った私は、ヨーロッパ企画さんの体を動かすワークショップに参 加。齢2X歳の身には少々ハードなものの、お子さんも参加できる楽しいもので、ワークショップの新しい可能性を感じました!)
どうしてお寺で現代アートが楽しめるのか?それは主催者三人の絶妙な出逢いに関係している。
主催者のギャラリーアンテナの奥さん、写真家石川さんたちは常々「意欲的な作家さんの作品(=芸術)に親しみをもってもらえる機会を作りたい」、「ものづくりは特別なことではないということを知ってほしい」という思いを抱いていた。
そして、主催者のもう一人、「京都現世美術館」の舞台である禅居庵の僧侶でもあるマクシロモーショングラフィックの上松さん。現在は、観光地やお葬式の場といった特別な場所というイメージの強いお寺。
「昔のように開かれた場所に、もっと親しみを感じてもらえるような場所に」という寺側の人間としての思いを抱いていた。三者の考えが出逢ったとき、「お寺で現代アート」という発想が生まれたのだ。
試行錯誤しながらも今回で4回目を迎えた「京都現世美術館」。現在の目標は、よりたくさんの方々に楽しんでもらえる内容を増やし、丁寧に続けて行くことだそう。
今回、見逃した方もチャンスはまた訪れます!今後も「京都現世美術館」は毎年G.Wに、ワークショップは不定期に開催されるそうですよ!
禅居庵(建仁寺塔頭)
住所: 京都市東山区大和大路四条下ル
「京都現世美術館」への問い合わせは、京都現世美術館プロジェクト事務局まで
TEL: 075-353-6788
URL: http://www.tooma.info/
(岡本 亜美)
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