2008年4月24日

京都オリジナルマーケットの現在

 

京都には、ギャラリーや雑貨屋が多く、街を歩けば容易に見つけることができる。

カフェに併設していることも珍しくない。

お茶をしながら、展示を見る。そんな事が当たり前にできる街だ。

 

ギャラリーや雑貨屋が多いわけは、京都には美大が多く、作品を発表したり売ったりする場所が必要だからだ。自分で作ったものを、自分で売る。昔では当たり前だったこの売り方も、今では難しいことなのかもしれない。百貨店で売った方がたくさん売れるだろうし、インターネットなら全国、いや世界中の人に商品を売ることができる。それでも京都では、未だ作り手が売り手となって、誇らしげに買い手に商品を手渡す光景が見られる。その分、買い手と売り手の距離が近いのだ。売り手はどんな気持ちでこの商品を作ったのか、どれくらい愛着があるのか…買い手は、売り手の商品に対する誇りを感じながら家路に着く。それこそ、百貨店やインターネットでは絶対に味わうことができない、“京都らしい”売り方であり、買い方だと思う。

 

そんな京都的マーケットを求め、美大を卒業しても京都の地で活動を続けるクリエイターの卵や、遠方からはるばるやってくる若手アーティストも多い。全国から集まったクリエイター達は、お互い切磋琢磨しながら、競うように新しいものを生み出してゆく。それは昔から、そしてこれからも変わらない。京都の「ものづくり」の血は、若いクリエイターやアーティスト達にも刻まれてゆくのだろう。

 

このGW期間中も、市内2ヵ所で京都的マーケットが開かれる。ギャラリー モーネンスコンピス「箱市」も、恵文社一乗寺店に東京からはるばるやってくる「移動式本屋」も、それぞれ趣向は異なるが、売り手と買い手が近い京都的マーケット。あなたもそこで京都らしい買い物をしてみてはどうだろうか?

 

●箱市

箱に入って届いたクラフト、雑貨、ジャム、野菜などが並ぶモーネの「箱」マーケット。

会期:5月2日(金)? 5月5日(月)
時間:12:00 ? 18:00
場所:ギャラリー モーネンス コンピス
      京都市上京区西堀川通丸太町下ル下堀川町154?1
   http://www.maane-moon.com/galleri/schedule/index.html#
電話:075-821-3477


箱.jpg

 

<出展予定…約50箱>
○写真を使ったキャンドルとスクリーンbox(椿の羽根/アカミネチトセ)
○Tシャツ(droppunch/ロロン・イシダケイコ)
○カルトナージュの箱(今井さゆり)
○天然酵母パン(天然酵母パン『ペチカ』/上杉佐衣子)
○藍染め小物(梅崎由起子)
○ブランケット(サトウサチコ)
○+hikari[タス*ヒカリ](はしぐちなつき)
○豆本・ポストカード(くさはらかな)
○夢のこばこ・紅茶の手紙(ハートのおくりもの/東野紀子)
○手描きブックカバー(干場しずゑ)
○『NONNNA(おばあちゃん)のお針箱』(Eisen:アイゼン/宮嶋洋子)
○ペーパークラフト(asa*sa cafe/伊村久美子)
○ひみつの巾着(巾着の人たち/伊藤綾乃・佐田友瞳)
○モチーフあみのこもの(annieri)
○てまり(井上秋野・稲森弘子)
○木の家(想造工房/オクダチズ)
○カリグラフィーの活版印刷カード(窪園英子)
○いろいろストラップ(ne*mo×3)
○樹脂粘土及び羊毛フェルトの小鳥、刺しゅうのカード(小森美和)
○アクセサリー(ウームデザイン/ウエダマリコ)
○ぬいぐるみ(FUJICCO)
○ワイヤーワーク(奥田由味子)
○りんごジュース(善積農園)
○国産小麦・天然酵母のラスクほか(コトノハ/下条まゆみ・大熊智子)
○ことばで包む紙(米谷明香)
○紙ぐるみ(野知里真理)
○石のはんこ(手仕事屋suiten/林寺マヤ)
○空のBOX(アトリエミント/篠原奈穂子)
○高知のトマトとか
○ジャム(かえる食堂)
○ねこもらってください(小島ヒサ子・大川静恵)
○クッキー、フィナンシェ(桐山恵)
○再使用紙ステーショナリー(La Libertad)
○信州の野菜ほか(安曇野ばら園)
○プチ花市(pensee/徳市容子)
○コーヒ屋台(オオヤコーヒ)ほか

 


●TRAVELING COW BOOKS/PAPIER LABO KIOSK 
会期:5月4日(日)? 5月5日(月)
時間:12:00?20:00  
場所:恵文社一乗寺店
   京都市左京区一乗寺払殿町10
   http://www.keibunsha-books.com/ 
電話: 075-711-5919

移動式の本屋が恵文社向かいガレージ内にて営業する。
昨年も大好評で、大勢の皆様にお越しいただいたこのイベントの第二弾。
昨年同様、下鴨のカフェ”yugue(ユーゲ)”さんにも焼き菓子などを販売していただく予定だ。


cow.jpg
 
今回初めての試みとなるのがSUB LETTER PRESSでお馴染みの「PAPIER LABO」さんによる活版印刷の実演。
COW BOOKSさんの屋台の隣で、小さい屋台を設営して、実演、及びオリジナルグッズの販売も行うそうだ。


                   (Text by 鈴木 晴奈)


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