2008年5月20日

春の京都本戦争を勝ち抜いた本とは!?

 

この春も書店を舞台に繰り広げられた「京都本戦争・春の陣!」。

本の形や大きさ、値段も百花繚乱な売場で、実際に売れた本とは!?
東京・名古屋・京都の大型書店の旅行書担当の方へ
突撃リサーチしてみました!

◆ジュンク堂 京都本店のBEST3
コトコト らくたび文庫 カフェランチ 500円
コトコト らくたび文庫 京の仏像 500円
京阪神エルマガジン社 ARTを楽しむ京都地図本 500円 

◆アバンティブックセンター 京都店のBEST3
京阪神エルマガジン社 ARTを楽しむ京都地図本 500円
京阪神エルマガジン社 世界遺産の京都本 880円
成美堂 一度は歩いてみたい 京都さんぽ 1050円

◆三省堂 京都駅前店のBEST3
JTBパブリッシング 地図で歩く京都 500円
京阪神エルマガジン社 世界遺産の京都本 880円
山と渓谷社 京都歩く地図帳’08 500円

◆旭屋書店 名古屋ラシック店のBEST3
ナツメ社 京都ご利益めぐり 1260円
コトコト らくたび文庫 全般 500円
主婦と生活社 こげぱん京都ぶらり旅日記 945円

◆ジュンク堂 名古屋店のBEST3
SAVVY 京都ぷらぷら地図本 580円
Hanako WEST 大人のための京都案内 490円
京阪神エルマガジン社 ARTを楽しむ京都地図本 500円

◆紀伊國屋 新宿本店のBEST3
昭文社 ことりっぷ 京都 840円
BEST2  JTBパブリッシング 地図で歩く京都 500円
山と渓谷社 京都歩く地図帳’08 500円

以上の結果となりました!

今春の売れ筋の傾向をまとめると

1:ワンコインで買える
2:持ち歩きに便利なコンパクトサイズ(A4以下)
3:おしゃれでかわいいデザイン
4:地図がメインの「地図本」
5:若い女性がターゲット

この5つが挙げられそうです。

また、興味深いのは、東京・名古屋・京都それぞれの場所で
売れ方が違うということ!
そこで、書店員さんのコメントを参考にしながら
各都市での売れ方の違いをさらに分析してみます。

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【 派手好き名古屋人は、やっぱり見た目重視!? 】
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まずは旭屋書店。
ラシックという、若い女性ターゲットのファッションビル内に入っているため
本のセレクトもかわいいデザインのものが中心です。
「見た目がかわいければ多少値が張っても売れる」そう。

そしてジュンク堂。
「ビジュアルとテーマが良ければ、バカ売れする雑誌も多い」そうで、
「名古屋は喫茶店の街と言われるほど喫茶店が多いですから、
京都のカフェに反応する人は少数。
それよりも、寺と雑貨が特に熱いんです!」とのこと。
それも、堅く見せるのではなく、
雰囲気重視のビジュアルで見せるものが売れ筋なのだとか。

また、名古屋の方にとって「京都は近い」という実感があり、
結構土地勘のある人も多く、日帰りでふらっと訪れるそうです。
「旅行ガイド的なMOOKよりも、女性誌の京都特集の方が売れます」
というコメントからも、
ちょっとしたお出かけ気分で行ける距離感ということがわかります。
いずれにしても、名古屋ではビジュアルや見た目のかわいらしさが
キーになることがわかりました。

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【 東京人にとって、京都はリゾート的!? 】
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次に新宿の紀伊國屋。
この紀伊國屋自体は中高年のお客が多いそうですが、
京都本に関しては若い女性のお客さんが多いそうです。
そんな彼女達が買っていくのは500円地図本!
「やはり土地勘のない人に地図は必須なんでしょうね」。
そして興味深いのは、他のエリアでは挙がらなかった
「週末に行く小さな贅沢、自分だけの旅」を謳う
昭文社の「ことりっぷ」が挙がった事。

交通が発達し、気持ち的に京都との距離が短くなったこともあり
自分の街を歩く「ちょっと、そこまで」の感覚で
気楽に京都に来ている人が増えていることが伺えますね!

「東京人にとって、京都は癒しのリゾート的な感じがあるのかもしれませんね」
とのことでした。

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【 地元民の買う京都本はマニアック志向! 】 
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最後は京都の本屋群。観光客と地元民の入り混じるこの地では、
どんな本が売れているのでしょうか?

まずはアバンティと三省堂。
この2つは京都駅すぐにあるということで
「若い女性だけでなく幅広い年代の方が買いに来られます」
という共通の客層。
「この本屋に寄ってから旅行スタート!の観光客も数多く見られる」
そうで、新宿紀伊国屋で挙げられた地図本2冊もランクイン!
成美堂の「一度は歩いてみたい 京都さんぽ」も世界遺産特集ということで、
世界遺産特集が3冊挙がってきました。
やはり「世界遺産」という言葉の威力は強いようです。

そしてジュンク堂。
京都一の繁華街に立地している、地元民御用達の本屋です。
ここではらくたび文庫のカフェランチ、
京阪神エルマガジン社のART本が売れたそうですが、
これはある程度京都の土地勘のある人が
楽しめる内容だから売れたと言えます。

京都に住んでいれば、日々のランチには興味があるでしょうし、
京都中にあるたくさんのギャラリーに足を運ぶのもお安い御用。

そんな訳で、京都に住む人にウケる本の傾向は、
「一つの内容に特化し、なおかつ生活に密着した内容のもの」
ということのようです。

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【 売れた京都本を改めてまとめると! 】
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上記をまとめると

1:ワンコインで買える
2:持ち歩きに便利なコンパクトサイズ(A4以下)
3:おしゃれでかわいいデザイン
4:地図がメインの「地図本」
5:若い女性がターゲット

に付け加えて

6:観光客向け→地図をベースにしたり、寺社などの堅いテーマをビジュ
アルでキレイに見せるなど、「入門用にかみくだいた本」
7:地元および関西近郊→1つのテーマに特化しつつ、生活に根ざした本

この7つがヒットする京都本のポイントのようです。
調査にご協力いただいた書店のみなさま、ありがとうございました!

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【 おまけ☆これなら売れる!?京都本ネタ 】
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京阪神エルマガジン社「京都地図本」が売れてから、
いろんな出版社から地図本が出版されていますが、そのブームもひと段落し、
ただ500円の地図本を作れば売れる!というわけではないようです。

「誰に売るのか」、「どこで売るのか」までしっかり考える必要がありそう・・・
ということで、私ならこんな京都本を提案します!

◆地元向けなら「京都医者本」
京都にある内科、歯医者、整体などの医療情報に特化した京都本。
昔から京都に住んでいる人なら、いきつけの医者があると思います。
しかし、京都に住んで間もない人は、いざ行くとなった時にどの医者に
行ったらいいか迷った経験があるはず。
そんな京都に移り住んできた大学生、社会人をターゲットにした京都本です。
「ただ家の近くだから」以外の理由で医者を選べるようになる一冊。

◆観光客向けなら「京都みやげ地図本」
観光客の方が京都駅で漬物を買っている姿をよくみかけますが、
ちょっともったいない気がします。
作り手の見える店に足を運んでお土産を買えば
一緒に店主のものづくりに対する思いもお土産になります。
京都でしか会えない人、京都でしか聞けない事。
ただ買うだけではない、おみやげを歩いて探しにいける地図本です。

どうでしょうか!?


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