2008年8月 8日

オープンキャンパスの新しい形。

電車に乗っていると、ついつい読んでしまうのが中吊り広告。

雑誌の最新号の案内からクイズを載せたものまで種類も趣向も様々。

この時期は受験生が志望校を決定する大切な時期とあり、

大学や私立高校をPRした中吊り広告が目につきます。

そんな中、私の目に飛び込んできたのが「京都造形芸術大学」の

オープンキャンパスの告知広告。

ズバ抜けてカラフルで目立つ中吊り広告には、

「夢のかなえ方、教えます。」というキャッチコピー。

希望を抱いてしまうそのフレーズが気になって仕方ない私は、

オープンキャンパスにお邪魔することにしました。

銀杏並木が建ち並ぶ、白川通りの斜面に建つ京都造形芸術大学。

 

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キャンパスの中に入ると驚きの連続で、まず「ここは学校?」

というのが私の正直な感想です。

全く違う分野の大学を卒業した私からすれば、学校といえば机と黒板が

並ぶ教室を頭に描きますが、京都造形芸術大学のキャンパス内は至るところに

作品が展示され、建物自体も天井が高く、建築の様子も少し変わっています。

教室らしい教室も見当たらず、学生の制作室はまるで隠れ家のよう。

そこは学生一人一人が毎日ものづくりに打ち込める“芸術の楽園”なのです。

 

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当日は学校中があらゆる学科のお披露目スペースになっていて、

作品製作に関わった学生さんとも気軽に会話ができてとても和やか。

写真の奥に写るのは現代美術家ヤノベケンジさんの「ジャイアント・トらやん」。

大物アーティストの作品が何気なく展示されていることにも衝撃です。

 

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展示物を作っている真っ只中の学生さんたちを発見。

この自由な雰囲気もまた芸大ならでは。

押し付けられるのではなく、好きなことを好きなだけ思いっきりさせてくれる

環境の成せる業ではないでしょうか。

 

そのほか「学科別コマーシャル大会」という企画も見学したのですが、

ここでも芸大生らしいアプローチを垣間見ることができました。

10学科、それぞれ与えられた3分という短い時間の中で、

学生が制作したとは思えない完成度の高いコマーシャル映像をバックに、

寸劇やバンド演奏(歌詞が学科紹介になっていました!)など、

あらゆる「魅せ方」を使って学生が披露。

学生も一丸になってオープンキャンパスを作り上げられているのが伝わってきました。

 

現地に着いて分かったのですが、中吊り広告の「夢のかなえ方、教えます。」は、

オープンキャンパスのお楽しみイベントであるトークショーのお題でした。

しかもそのトークショーのゲストがなんとも豪華!

初日のトークショーは「東京タワー」や「おでんくん」で知られる、

イラストレーターのリリー・フランキーさんと、ルイ・ヴィトンとコラボ商品を

生んだ事で注目を集める現代美術家の村上隆さん。

そして数あるブームを生み出してきた放送作家でもあり、

副学長の秋元康さんの司会によって進められました。

この豪華ゲストが集ったからには、もちろん普通のトークショー

では終わりません。

「夢って何だっけ?」「芸大は落ちこぼれの受け皿」と驚きの発言

を繰り広げつつも、会場中の人をすっかり引き込んでいきます。

 

3人の共通見解から出てきたのは、

“芸大で学んだことが必ずしも将来の職業に繋がるとは限らない。

でも、芸大だからこそ学べる着眼点の違いや、豊かな感性、発想力を

身につけて欲しい。それが将来の自分を大きく変え、

人とは違う魅力的な人を育む。”ということでした。

その言葉は、オープンキャンパスの学生さんを見ていると自然と納得することができました。

 

オープンキャンパスは受験生に向けられたイベントかもしれませんが、

「日本の学生もまだまだ捨てたもんじゃない!」

と世の中にアピールできる機会でもあると実感しました。

芸大生だけでなく、京都は学生の街とだけあって学生主催のイベントも盛沢山!

この秋も「京都学生祭典」や「京都国際学生映画祭」、

また各大学の学園祭などが待っています。

その様子も追ってレポートするのでお楽しみに!

 

京都造形芸術大学

京都市左京区北白川瓜生山2-116

http://www.kyoto-art.ac.jp/

 

 

 

text by 森 愛歩