2009年1月30日

京都の銭湯をなんとかせんとう!

あなたはコーヒー牛乳の瓶を見て何を思い浮かべますか?
私は間違いなく「銭湯」です。
首からタオルをぶら下げ「コーヒー牛乳ひとつ!」と番台のおばちゃんに頼む・・・
そんな光景が今、京都から減少しつつあるとか。


京都府の銭湯は50年前のピーク時で約600件。
それが現在では、約200件にまで減少しています。
その背景には、一般家庭風呂が普及したことや、銭湯自体の
老朽化があるのだとか。
ですから若い世代には銭湯に行ったことがないという方もいるかもしれません。
そんな悲しい事態を「なんとかせんとう!」と立ち上がったのが、
京都府庁を西に進んだ位置にある、京都建築専門学校の京都銭湯部です。


P1060480.jpg

銭湯MAPを自分たちで制作した吉田さん(左)と城さん(右)


京都銭湯部のお2人は銭湯好きが高じて、今ではあえて風呂ナシの
下宿で生活をするほど。
彼らをそこまで惹き付ける京都の銭湯の魅力とは一体何なんでしょうか…。


それは「大きな湯船でゆったりリラックスできることはもちろんのこと、
京都の銭湯は目でも楽しめる銭湯が多い」とお2人は口を揃えます。
例えば、壁画。
関東ではペンキ画の富士山が主流ですが、京都ではタイル絵の金閣寺に!
また戦前の銭湯も多いため、昔ながらの脱衣所の雰囲気や、
外観の唐破風(からはふ)なども魅力のひとつだそうです。
また「町家(民家)を大事にするために、建物が傷みやすい
お風呂を作らないことは利にかなっているんです」という
建築を専門とする視点ならではの意見も。
(※唐破風=丸みを帯びた装飾屋根)


京都銭湯部では京都の銭湯をもっと多くの人に知ってもらおうと、
今までに上京区・東山区・南区の3地域の手作り銭湯MAPを制作。
そのMAPのイラストがなんとも味わい深く、「子供も喜ぶ段々風呂(相生湯)」や
「五重塔と京都タワー、タイル絵で夢の共演(旭湯)」
などの楽しい一言コメントが添えられています。
また昨年出場した、京都一の銭湯好きを競うイベントでは、用意していた
銭湯MAPが一瞬にしてなくなり、見事「京都銭湯KING」にも選ばれたそう。
このイベントは生活衛生営業の組合が消費者との交流を図る目的で
開催される「京都SeeLフェア」の一幕で開催されました。


RIMG1198.jpg

グランプリの記念には一ヶ月分の銭湯入浴券が!!


みなさんも銭湯MAPを片手に銭湯にでかけてみませんか。
銭湯は視覚的にも楽しませてくれ、また寒い冬には体の芯まで
温まることができます。ストレスを多く抱える現代人こそ、
銭湯が癒しスポットかもしれません。
そして、これ以上京都の素敵な銭湯が姿を消さぬよう、
今夜は銭湯にでかけましょう!


京都銭湯部(←地図をプリントアウトすることができます)
◆京都銭湯部のオススメ銭湯BEST3!◆
Best1→芋松湯・・・唐破風のあるどっしりした外観にホレボレ
Best2→日の出湯・・・路地奥に広がる湯屋の姿は必見
Best3→九重湯(ここのえゆ)・・・一度は体験したい人間洗濯機が装備




text by 森 愛歩

コメント

Comments [0] | Trackbacks [0]

2009年1月28日

伝統の技を間近に!職人WEEK

雪がちらつく今日この頃。
私は京都在住歴5年ですが、「寒いというより痛い」
京都の底冷えには未だ慣れません。
そんな痛いほどの寒さがとあるものを美味しくしていると聞き
普段は布団の中でもぞもぞしている早朝の時間帯に現場に潜入してきました。

 

090123_3.jpg

招?酒造の酒蔵内の様子



今回伺ったのは伏見区にある招?酒造さん。
1645年に創業した純米酒一筋の酒蔵です。
1月末のこの時期は新酒造り真っ最中で、朝早くから杜氏さんや
スタッフの方が慌しく働いていました。


090123.jpg

添仕込み中の酒を見ながら楽しそうに話すスタッフ
酒造りに携わるスタッフは皆日本酒が大好きなんだそう


090123_2.jpg

仲仕込み中の酒。ぶくぶくと泡が盛り上がっている



より多くの人に日本酒を好きになってもらいたいという意気込みで
酒飲みの人を満足させられるのはもちろん、
日本酒が苦手な人にも飲みやすい間口の広いお酒をつくっていらっしゃいます。


しぼりたての新酒をそのまま瓶に詰めた「純米吟醸 しぼりたて」は
招?酒造はもちろん、JR京都伊勢丹や寺町二条の富屋本店などでも
買うことができるので日本酒が苦手な人も一度飲んでみてくださいね。


2月に、新酒造りを間近で見ることができる外国人観光客限定の
イベントが開催されます。(出来たての新酒を飲むこともできますよ!)

 

Kyoto Shokunin Week
★新酒造り見学(外国人観光客のみ参加可)
日時:2月6日 8:30?10:30
場所:招?酒造株式会社
住所:京都市伏見区舞台町16
集合場所:8:30に京阪「丹波橋」駅北口改札集合
予約・お問い合わせ:sake@onozomi.com

 

text by 鈴木 晴奈

コメント

Comments [0] | Trackbacks [0]

2009年1月26日

オリンパス フォトパス展

デジタルカメラの高品質・低価格化の影響なのか、
最近のカメラブームには目を見張るものがあります。
若い女性が首から一眼レフをぶら提げ、京都を散策…
そんな光景も少なくありません。


写真を撮れば撮るほど、お気に入りの写真が増える中、
みなさんは一体どのように写真を保存しているのでしょうか。


今回は「写真掛軸」という新しい単語を耳にし、五重塔で有名な
東寺へと向かいました。

 

IMG_0467.jpg
東寺境内の食堂(じきどう)では、来月2月1日まで
「オリンパス フォトパス写真展」が行われます。
展示会場の食堂(じきどう)とは、本来僧の修行の場であるとか。
そして、「フォトパス(FotoPus)」とは100万人からなるオリンパスの
会員コミュニティだそうです。
ここで応募のあった15万枚の投稿作品から、人気のあった約50点が
屏風や掛け軸となって展示されています。


IMG_0460.jpg
「和」と「写真」とが融合したこの展示は、京都で初の試みだとか!
写真はアーテファクトリーという企業によって特別な和紙に印刷され、
掛け軸に仕立てられます。
どの作品も和室に飾っていつでも眺めたくなる美しさです。

カメラ好きも、こんな風に自分のお気に入り写真を飾れたら・・・
と胸が膨らむ展示です!
東寺の近くにおでかけの際は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。


「オリンパス フォトパス写真展」
1月17日(土)?2月1日(日) 9:00?16:30
場所:京都 東寺(教王護国寺)境内 食堂(じきどう)
   京都市南区九条町1
問い合わせ:0120?084215(オリンパスカスタマーサポートセンター)
入場:無料


オリンパスHP
http://www.olympus.co.jp/jp/

 

 

text by 森 愛歩

コメント

Comments [0] | Trackbacks [0]

2009年1月19日

10畳1間の診療展

京都はギャラリーが多く点在する街。
最近ではギャラリーとしてだけではなく、カフェや雑貨屋に併設されたり
お寺がギャラリーになることも!

 

なぜ京都には昔からギャラリーが多く見られるのでしょうか。

 

その理由は…京都という土地柄に大きく影響されているのです。
伝統産業や文化が発展している京都は、「良いモノ」へ対する理解が深く、
そんな中ギャラリーに通い、物を見る感性を養ってきた京都人は少なくないはず。

 

そして、そんな京都に新たなギャラリーが生まれます。
それは巷で言うカフェギャラリーではなく、
「喫茶ギャラリー」という新しいジャンルなのです。
というのも木屋町にある「喫茶あんのん」にギャラリーが併設されます。

IMG_2848.jpg

喫茶あんのんの第1回目の展示は男性4名のグループ展。
その名も「10畳1間の診療展」。

shinryoten09161.jpg

4人は京都嵯峨芸術大学生時の同級生だそうで
診療所をテーマに作品が展示されるそう。
今回4名の方にそれぞれ自分の作風について教えていただきました!


精神科・松井朋之さん:パンチの効いた不思議な絵画
眼科・杉江康介さん:アバンギャルドな視力検査
小児科・松本哲寛:どこか懐かしいフレンチポップなイラスト
産婦人科・澤田篤志:ご婦人方も落ち着ける「和」を楽しんでもらえる小物

 

shinryoten09162.jpg

杉江康介さんの作品


shinryoten09164.jpg

松本哲寛さん作品「60's girl」


4名の個性溢れる作品に出会えること間違いナシ!
ちなみに10畳1間というのは、喫茶あんのんのギャラリースペースだとか。
今後10畳1間のあんのんギャラリーでどのような展示が催されるか楽しみですね。
みなさんも芸術センスを磨くためにぜひギャラリーへでかけてみてはいかがでしょうか。


【10畳1間の診療展】
澤田篤志 杉江康介 松井朋之 松本哲寛 
場所:喫茶あんのん
開催期間:1/19(月)?1/25(日) 15?23時頃(自由に入場できます)
住所:京都市中京区木屋町通り三条下がる
電話番号:075-221-2520


shinryoten09165.jpg

 

 

 

 

 

 

 

text by 森 愛歩

コメント

Comments [0] | Trackbacks [0]

2009年1月13日

未来を開く「3R検定」とは!?

【突然ですが、問題です】

Q1.ごみのうち一般的に「家庭系ごみ」中で最も容積比を占めているのは?
?トレイやパック、袋、包装紙などの容器・包装材
?食料品
?文具やおもちゃなどの商品
?ティッシュペーパーや紙おむつなどの使い捨て商品


Q2.「リユース容器」はどれ?
?牛乳パック
?栄養ドリンクのびん
?ビールの中びん
?1.5Lのペットボトル


Q3.家電リサイクル法の対象品目でないものはどれ?
?ブラウン管式テレビ
?洗濯機
?エアコン
?パソコン


みなさん解けましたか?答えは・・・
Q1.?  Q2.?  Q3.? です。

IMG_0448.jpg

京都の試験会場(龍谷大学)と公式テキスト

 

1月11日、環境問題の知識を問う「3R検定」というものに
ONOZOMIスタッフも挑戦してきました。
「京都検定は知っているけれど、3R?何それ?」
という方も多いのではないでしょうか。
それもそのハズ!今回京都をはじめ、東京・大阪で第1回目の試験が
実施されたばかりの、まだできたてホヤホヤの検定なのです。


「3R」とはリデュース(Reduce・廃棄物の発生抑制)・リユース(Reuse・再使用)
・ リサイクル(Recycle・再資源化)の頭文字をとったものです。
中でもごみ減量における優先順位としてはリデュースが一番望ましいとか。
リデュースとは、不要となる物の発生量そのものを減らすことで、外食にマイ箸を
持参することやラップの代わりにタッパーを使用することもリデュースと言えます。
リユースは一度使われた製品や部品が、使用者を替えつつそのままの形で
再び使われることを意味します。なので一般的なリサイクルショップは、
本来「リユースショップ」と呼ばれるべきなんですね。
3つ目の「R」となるリサイクルは、使用された製品に再び手を加え、
別の製品を作り出す手法です。
身近なものではアルミ缶を再溶解して再びアルミ缶を製造することや、
他にもプラスチックを焼却させた時の熱を利用した温水プールなど、
エネルギー自体のリサイクルもあります。

 

昨今は、「CSR(企業の社会的責任)」というフレーズを耳にするためか、
試験会場では30代?50代の男性の姿が多く見受けられました。
地球温暖化防止を目指す国際条約「京都議定書」が結ばれた京都市でも、
5年前から使用済みのてんぷら油を回収し、そこから出来たバイオディーゼル燃料を
市バスに使う取り組みをはじめ、ごみ減量の具体的な推進方策をまとめた
「京のごみ戦略21」や観光地の清掃活動や美化告発活動を行う
「京都市まちの美化事業団」
など、まだまだ課題の多い環境問題に
積極的に取り組んでいます。

ちなみに京都市では家庭ごみ1トンを処理するのに
5万3700円がかかっているとか(2005年度データ)。
3R検定ではそういった具体的な事例や現状を知ることができます。


これからは企業や地方公共団体が取り組むことはもちろん、
家庭や一人一人が3Rに興味を持ち、取り組んでいくことも大事です。
例えば、家庭系ゴミの容積比の6割を占める容器包装はエコバックや
バラ売りされている商品を選ぶなど、ちょっとした努力で削減できます。
一人一人の力が微力でも、私たち消費者が環境に配慮したものを選択することが
やがて大きな流れを生み、世の中を変えることも可能なハズ!
まずは身近なことから3Rを心がけてはいかがでしょうか。



3R検定公式サイト
http://www.3rkentei.jp/

 

text by 森 愛歩

コメント

Comments [0] | Trackbacks [0]

2009年1月 9日

「十日ゑびす」で今年も一年福来たれ?!

新年おめでとうございます。
初詣は不景気なご時世を反映してか、商売繁盛の神様として知られる
伏見稲荷では去年より8万人多い277万人もの参拝客が訪れたそうです。
でも、商売繁盛のお願いと言えば…
毎年1月8日?12日まで京都ゑびす人社で行われる「十日ゑびす」!

初日の昨日、onozomiスタッフもいざ、えべっさんへ神頼み?♪

 

IMG_0432.jpg

最も込み合う10日には、四条通りから本殿前まで大行列ができるのだとか。

 

日本三大えびすのひとつでもある京都のゑびす神社は、
四条通から大和大路通を南に進んだ建仁寺の西側にあります。
十日ゑびすのシンボル「商売繁盛の笹」は京都の飲食店でもよく飾られているので、
一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
笹は「節目正しく真直に伸びる」「弾力があり折れない」「葉が落ちず常に
青々と繁る」といった特徴から家運隆昌、商売繁盛の象徴とされているのだとか。

IMG_0447.jpg

福笹に付ける福俵や鯛の縁起物は1つ800円?1500円。
年々大きさや数を増やして飾るそう。

IMG_0436.jpg

舞いながら福笹を奉納する巫女さん。

 

ゑびす神社の参拝のマナーは、まず本殿の正面からお参し、そのあと本殿の
左へ廻って横の板を軽く叩いてお参りすると願いが叶うと言われています。
これは老齢で耳の遠いえべっさんに願い事が届くようにとドンドンと叩くのです。
なので、これから参拝に行く方は「えべっさん聞いて?!」と
願いを込めて叩かなければなりませんね。
ただ過去に叩きすぎたため格子が壊れてしまい、叩かれる部分を補強して現在に
至っているとか!?あくまでお手柔らかにお願いします。


それでは今年もみなさんに福が来ますように。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

 


text by 森 愛歩

コメント

Comments [0] | Trackbacks [0]

2009年1月 5日

食事を魅力的に演出するノリタケ食器の展覧会

おいしい食事はいい食器から。
おいしいなぁと思うお店は必ずと言っていいほど食器に気を使っているものです。

脇役のようでありながら料理や、時には空間さえもを魅力的に演出してしまう…
そんな素敵な食器を100年以上前から作り続けているある企業をご存知でしょうか。


noritake2.jpg

色絵皿とカップ&ソーサー
(フランク・ロイド・ライトデザイン 帝国ホテル注文品)

 

それはノリタケ。
1904年、日本で初めてディナーウェアを作り、今や世界中で愛されている企業です。
真っ白な陶磁器に絵付けされたテーブルウェアは
料理の雰囲気を壊すことなく食空間を華やかに演出してくれます。
現在では多くのホテルやレストランで使用されており
大切な人との食事のワンシーンにノリタケのテーブルウェアが
使われていた、なんてことは珍しくはありません。

そんなノリタケのテーブルウェアの変遷をみることができる
「ノリタケデザイン100年の歴史―オールドノリタケからディナーウェアまでー」展が
1/6(火)?3/15(日)まで京都文化博物館で開催されます。

noritake.jpg

ノリタケ・アールデコ


noritake3.jpg

キャプション:デザイン画帖・部分(1905年)

 

今回の展覧会では、日本ではじめて制作されたディナー皿をはじめ、
明治末から昭和初期にかけて製作された「オールドノリタケ」と呼ばれる食器類や、
初公開となる画帖、装飾図案などを見ることができます。

この機会に、普段は脇役である食器について考えてみませんか?

 

 

場所:京都文化博物館
住所:京都市中京区三条高倉
電話番号:075-222-0888
開催期間:1/6(火)?3/15(日) 10?18時(金曜は19時30まで)
休館日:月曜(祝日は開館、翌日休館)

 


text by  鈴木 晴奈

コメント

Comments [0] | Trackbacks [0]