京都の銭湯をなんとかせんとう!
あなたはコーヒー牛乳の瓶を見て何を思い浮かべますか?
私は間違いなく「銭湯」です。
首からタオルをぶら下げ「コーヒー牛乳ひとつ!」と番台のおばちゃんに頼む・・・
そんな光景が今、京都から減少しつつあるとか。
京都府の銭湯は50年前のピーク時で約600件。
それが現在では、約200件にまで減少しています。
その背景には、一般家庭風呂が普及したことや、銭湯自体の
老朽化があるのだとか。
ですから若い世代には銭湯に行ったことがないという方もいるかもしれません。
そんな悲しい事態を「なんとかせんとう!」と立ち上がったのが、
京都府庁を西に進んだ位置にある、京都建築専門学校の京都銭湯部です。
銭湯MAPを自分たちで制作した吉田さん(左)と城さん(右)
京都銭湯部のお2人は銭湯好きが高じて、今ではあえて風呂ナシの
下宿で生活をするほど。
彼らをそこまで惹き付ける京都の銭湯の魅力とは一体何なんでしょうか…。
それは「大きな湯船でゆったりリラックスできることはもちろんのこと、
京都の銭湯は目でも楽しめる銭湯が多い」とお2人は口を揃えます。
例えば、壁画。
関東ではペンキ画の富士山が主流ですが、京都ではタイル絵の金閣寺に!
また戦前の銭湯も多いため、昔ながらの脱衣所の雰囲気や、
外観の唐破風(からはふ)なども魅力のひとつだそうです。
また「町家(民家)を大事にするために、建物が傷みやすい
お風呂を作らないことは利にかなっているんです」という
建築を専門とする視点ならではの意見も。
(※唐破風=丸みを帯びた装飾屋根)
京都銭湯部では京都の銭湯をもっと多くの人に知ってもらおうと、
今までに上京区・東山区・南区の3地域の手作り銭湯MAPを制作。
そのMAPのイラストがなんとも味わい深く、「子供も喜ぶ段々風呂(相生湯)」や
「五重塔と京都タワー、タイル絵で夢の共演(旭湯)」
などの楽しい一言コメントが添えられています。
また昨年出場した、京都一の銭湯好きを競うイベントでは、用意していた
銭湯MAPが一瞬にしてなくなり、見事「京都銭湯KING」にも選ばれたそう。
このイベントは生活衛生営業の組合が消費者との交流を図る目的で
開催される「京都SeeLフェア」の一幕で開催されました。
グランプリの記念には一ヶ月分の銭湯入浴券が!!
みなさんも銭湯MAPを片手に銭湯にでかけてみませんか。
銭湯は視覚的にも楽しませてくれ、また寒い冬には体の芯まで
温まることができます。ストレスを多く抱える現代人こそ、
銭湯が癒しスポットかもしれません。
そして、これ以上京都の素敵な銭湯が姿を消さぬよう、
今夜は銭湯にでかけましょう!
京都銭湯部(←地図をプリントアウトすることができます)
◆京都銭湯部のオススメ銭湯BEST3!◆
Best1→芋松湯・・・唐破風のあるどっしりした外観にホレボレ
Best2→日の出湯・・・路地奥に広がる湯屋の姿は必見
Best3→九重湯(ここのえゆ)・・・一度は体験したい人間洗濯機が装備
text by 森 愛歩

