2009年8月 5日

- 西院の車窓から -

 

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ざっくり京都の芸術エリアを言うと、
国立近代美術館や図書館のある文化スポットの岡崎、
京都造形大学や精華大学などの芸大がある北の方など、
大体が地図でみて右側の「左京区」に寄ってしまいます。

そんな左京区のパン屋、カフェ、本屋などは
それだけでオシャレな空気をまとっているようにすら感じます。

それに対する右京区。
不動の人気観光スポット嵐山、太秦映画村などを保持していますが、
観光地以外の街の様子は、住宅街で「生活しやすそう」というイメージ。

去る8月1・2日、右京区を代表するターミナル「西院」で
「西院ミュージックフェスティバル09」(以下:西院フェス)が行われました。

西院といえば、
阪急電車が乗り入れて、朝・昼はたくさんの人を大阪や四条に送り出し、
夜はサラリーマン、OL、学生などが立ち並ぶ大衆居酒屋に吸い込まれていく。
と、毎日慌しく人々が動いているイメージがあります。

しかし!
今回8回目を迎える西院フェスに初参加して
今までいかに視野が狭かったかを実感しました。

このフェスのすごい所は、西院一帯を会場としてしまう地域の深い理解と
プロアマ問わず、世代の枠も超えたアーティストのラインナップ。

学生バンド?フジロックに出演しているアーティストまでさまざまなバンドが
ツタヤ西院店、ボクシングジム、銭湯などを会場として演奏します。
メイン会場の春日神社にはビールのブースも出ており、
境内に鳴りひびくセミの鳴き声と演奏を聞きながら、真昼間から一杯!
という遊び好きな大人に嬉しいサービスも。

その西院フェスでも人気のイベントが、嵐電(らんでん)電車内ライブです。

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嵐電といえば、京都の西に住まう人々の生活を支え、
観光地・嵐山に多くの旅行客を運ぶ大切な交通機関。
ちょっとレトロな見ためが愛嬌たっぷりのローカル電車です。

フェスの2日間、西院から嵐山を各駅停車で走る臨時列車が運行され、
通常運賃の200円のみでアーティストのライブが行われる列車に乗車できます。

アコースティックギターやアコーディオンの音に
電車のガタンゴトンという音や、街の音が自然に重なり、
まるで映画の中にいるような非日常的でピースフルな空気が生まれていました。

今回初めて参加してみて
左京区とはまた違った文化シーンが根付く西院の新たな顔を大発見。

音楽のパワーを信じ、地域で一丸となって土壌を育む西院に、
これからの大きな可能性をヒシヒシと感じたのでした。

Text by 衣川くるみ



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