2009年8月 7日

現代に生きるヒーロー!!龍馬

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突然ですが、「龍馬」と聞いて何を思い浮かべますか?

小さい頃は泣き虫で落ちこぼれ。
成長するとともに、体も大きくなり剣も強くなって向かうところ敵ナシ。
長髪でマゲを結わずブーツを履いて、豪快に笑う。
男気があって女性にモテる。
早くから先見の明があって、その行動力で世の中を動かす。
「わしはフリーじゃ。世界はこじゃっんと広いぜよ!」

ほとんどの人々が思い描くであろう、
この龍馬像は果たして本物の「龍馬」でしょうか?
実はこのイメージは、司馬遼太郎が小説『竜馬がゆく』で作りあげたものなんです。
作品中において彼を「竜馬」と表記し、「龍馬」と書かなかったのは、
司馬遼太郎自身がフィクションとして龍馬を描いたためとも言われています。


この司馬版竜馬ではない、オリジナルの「龍馬」を描こうとしているのが
来年1月より放送されるNHK大河ドラマ『龍馬伝』です。
先日このドラマのプロデューサー・鈴木圭氏が、
一体どんな龍馬像を作ろうとしているのか講演会でアツく語っておられました。

鈴木氏いわく、
「『竜馬がゆく』が発表された当時は高度経済成長期で、
人々が上を向いている時代だった。
しかし時代が変わり、不景気や政権交代などがささやかれている今、
人々が求める龍馬像も変わるはずだ」とのこと。
そんな中、現代につながるヒーローとして
龍馬を描くことができないかと考えたそうです。

ではどうやって、新しい龍馬像を作り上げていくのか。
『龍馬伝』では、龍馬が実際に残した手紙などをもとに
新たな龍馬像を研究しています。
つまり、今までの龍馬像をうのみにせず、実際に研究することで分かってきた
等身大の龍馬を描くことを目標にしているのです。

龍馬が生きた幕末は、幕府派と天皇派に分かれて
みんなが殺気立っている時代でしたが、
彼はそんな人々とは温度が違ったと言います。
人の話を謙虚に聞き、おもしろいものは受け入れる。
そういったコミュニケーションの達人だったからこそ、果てしない伸びしろを持った
「昇り龍」になれたのです。

また彼は土佐藩を脱藩し、何にも属さず何にも背負っていませんでした。
「何かに属するのを好まない若者が増えている今、そんな若者たちの心に届くような
現代のヒーローとして龍馬を描いていきたい」と鈴木氏はおっしゃっていました。

そして、鈴木氏が考える「進化し続ける」龍馬像にぴったりだったのが、
福山雅治さんでした。
福山さんについては、会うまでは細身で
女性っぽいイメージを持たれていたそうですが、
実際に会うと、男らしく年齢よりも落ち着いていて風格があったのだとか。
また、とてもいろんなことを考える人で、「本当に僕でいいんですか」と
鈴木氏の話を謙虚に聞く姿も、鈴木氏の思い描く龍馬像そのもの。
より一層、「この人しかいない!」と口説き落としたんだそうです。

ちなみに坂本家は女系家族で、家の中は女の人ばかり。
その中で育った末っ子の龍馬は、女の人にも壁を作らず
話をよく聞いたのでモテたはず。
鈴木氏は福山さんなら、そんな龍馬のモテっぷりも嫌味なく演じてくれるだろうと、
期待しているそうです。


「福山雅治が龍馬!?」と、今までの龍馬像からは考えつかないような
キャスティングに早くも注目を集める2010年の大河ドラマ『龍馬伝』。
鈴木氏のお話を伺っていると、そんな龍馬もアリだと納得です。
もちろん京都も舞台のひとつとなるので、京都に住む者としては
ますます、目が離せなくなりそうです!
龍馬の常宿だった近江屋や寺田屋はもちろんのこと、
京都の風情ある水路や水のせせらぎ、
細い路地などもドラマに登場予定。
新選組と剣を交えながら、龍馬が京の街を駆け抜ける場面も
見られるかもしれませんね。


Text by 喜田智子


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