2008年4月28日

★☆カタログ通販のキーワードは「ニッチだけどマス」

アスクルが「工場向けの消耗品販売」という市場に参入することが発表されまし
た。アスクルはみなさんご存知の通り、「明日来る=明日届ける」という革新的
なサービスを基に急成長した事務用品のカタログ通販会社です。
https://www.askul.co.jp/kaisya/press/press/080416.html

事務用品の次は工場用消費財、ということで、ドリルや軍手など工場でよく使わ
れる物資を翌日配送する事業を開始したというニュースですが、実はこの市場に
は「株式会社MonotaRO(モノタロウ)」という先駆者がいます。
http://www.monotaro.com/

この会社は、事業者向けに工場用間接資材の販売をしており、取り扱い点数はな
んと80万点。「世の中の中小企業を助ける」を合言葉に、ほとんどの商品が1点
から注文できます。さらには値段の定価からディスカウントされたものも豊富に
揃っています。

鋭い人ならピンと来るかもしれませんが、このような「ニッチ」な商材を扱うビ
ジネスの場合は、通信販売ととても相性がいいことがわかります。

なぜなら、工場の多くは郊外に建設されています。間接資材がなくなったから、
自転車ですぐそこまで買出し・・・というわけにもなかなかいきません。また近く
に資材店があったとしても、スペースの都合上、豊富に品揃えをすることもなか
なか難しい部分があります。車で20分かけて行って探したものの、結局取り寄せ
になった、では時間と手間の無駄になってしまいます。ならばなくなり次第、カ
タログやネットで注文できるこれらのサービスは、不便を解消する非常に便利な
サービスだとと言えます。

今後、競争が激しくなる中では、工場内の間接資材の消費状況をモニターするシ
ステムと発注システムを各社が開発するはずです。たとえばネジが工場内に今何
本あるか、1日平均何本消費しているかを自動モニターして、なくなりそうにな
ったらメールなどで発注の必要性が通知されるような仕組みです。アスクルの新
規参入によって間接資材供給の競争が生まれ、結果として日本の工場のコストダ
ウンや生産性アップが加速していくといいですね。

カタログ通販というとついつい衣料品や食材などの一般人向けのビジネスだと考
えてしまいがちですが、上記の「工場用間接資材」など、一般人が知らないよう
な市場を対象とするビジネスのほうが競争も少なく、利益を生む可能性があるこ
とには要注目です。

横浜にある「フィード」という会社が展開しているのは、医療機関向けのカタロ
グ通販。医療器具などもカタログに掲載されていますが、さらにユニークなのは、
「イタリア製の白衣」や「名工が作ったメス」など、「医者にとってのこだわり
の品」を豊富に揃えていること。確かにお医者さんは技術職的ですから、道具に
こだわりたいと考えている人も多いですよね。忙しいお医者さんでも、カタログ
通販なら手の空いた時に気軽に見ることができます。そして一番大きいのは、多
くのお医者さんが購買力のある「お金持ち」である可能性が高いということです。
実に上手な商売の方法だと感じます。
http://www.feedcorp.co.jp/

インターネット通販など、消費者向けの通販ビジネスが激化している現状では、
上記2例のように微妙に軸をずらす工夫が求められそうです。

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