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六角vol.3-万物流転、青いトンボと冬のゲタ-
既存のシーンとは、共存できない。冒険者、ならぬ、大成者となる日もそう遠くはない。
クラブイベントとは少し違う緊張感を持って、METROへ向かう。クラブシーン、オルタナティブシーンへ、新たな枝道を作り始めたアーティストが登場するから。坪口昌恭と菊池成孔(fromDATE COACE PENTAGON ROYAL GARDEN)からなる東京サヴィヌルバッハも登場したわけだが、今回はFLUIDとOORUTAICHIをレポートする。

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はじめにお断りをしておく。FRUIDは、静かな音楽、ではない。 スピーカーから溢れ出す音の洪水は凄まじいものがある。彼らは、ジャガジャガ何でもいいからべらぼーに鳴らしまくっているわけじゃないのにだ。よくよく聴いてみると、最小限のコードに押さえているのだった。

エフェクターを効果的に使い倍音を増やす。そうして音の幅を作り出す。倍音による幅だから、どれだけデカイ音でもとても軽い。そして、耳にやさしい。弦を切断してしまいそうな勢いでピックを切っているというのに。アンビエント、なんて言ったら“違うだろう!”って声が聞こえてきそうだけれど、自分にとってはアンビエントだ。

そしてお次は、ごく普通の青年といった風貌のOORUTAICHI。
ターンテーブルの前に立つと、会場が何故か、しん、となった。得体の知れない物体が近づいてくる時に流れる効果音ありますよね?電磁波みたいにキーンとする音。あれが頭にジンときた。それが途切れると、フル・エイジアン・トラックが流れ出した。カンフー映画を早送りした感じのそれは、何だかよくわからないけれど、とにかくむちゃくちゃ乗りたくなってくる。この後、オールタイチの“やり方”に度肝を抜くことになる。空間創りの妙味、を体験するのだった。

その見事な構築過程はざっとこんなもの↓
カンフー映画早送り → ウィル・スミスも踊りますよ!なMIB顔負けの金属音ミキシング→ 民族音楽から総合的にアプローチ → ショパンの「幻想交響曲」(たぶん)と電子音の融合(よって、躍動感溢れるサイケデリックな空間を創る) → 重低音の利いたディスコ → “Shall We Dance?”な舞踏会へ…!(!←あと10個くらい付けられる)すばやい回転で空間を塗り替えていく才能に、あっけに取られた。それだけじゃない。オールタイチは、DJとはいえ、歌ってもしまうのだ。ビビデバビデブーみたいに、何言ってんだかわからないコトバなのだけれど、とりあえず、かっこいいことは間違いない。気の赴くままに歌い切る志はリッキー・マーチンなみ。オールタイチに目が離せなかった。



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