おのぞみドットコム
昭和・平成、音故知新 音楽を生かす
レコード屋のおっちゃんは
おのぞみドットコム昭和・平成、音故知新>TRIANGLEvol.5
体を割やがれ!@磔磔
真っ白な雪の日。ひとつのバンドが、拾得を去った。
12月20日、クリスマスに先駆けて、京都は朝から吹雪いていた。夜には大きなカケラになって、いっぱいいっぱい落ちてきた。滑らないよう、駆け足で拾得へ向かった。酒蔵造りのここの屋根には、雪がしっかりと積もっていた。

20分も遅れてしまい、入り口で演奏が終わるまで待っていると、何とその演奏がカンガルーノートの最終曲だったみたいだ。

古い木のドアからは、ホーンやバンジョーなど、いろいろな楽器が暖かく響いてきて、見なくても中の雰囲気は想像できた。のんびりと、和やかなライブだったんだろうなって。…残念、そしてごめんなさい。

―――――――――――

薄暗いオレンジ色の会場には大勢の人がいた。みんな一様に、鍋とかチャーハンとか、グラタンとかを、酒のつまみに食べている。やたらテンションが高いので温まった。

その中、永江孝志バンドが登場。早速だけれど、正直、聞き始めはつまらないと思った。彼の声が出ていなかったからかもしれないけれど…。3曲くらいぼんやり聞いていた。すると、ふと、ほんとにふと感じてきた。上手い下手は別にして、“おもしろいな”って。

大瀧詠一さんのように、不正解も正解に変えてしまうノリ。「あつさのせい」「A面で恋をして」「ROCK'N'ROLL退屈男」ほか沢山の、語感がおもしろい大瀧さんの曲。聞き始めは、引いてしまうノリでも、いつの間にか“好きかも”って心地よく聴いている自分がいる。永江孝志もそんな感じ。京都の“ブライアン・ウィルソン”と呼ばれているけれど、私には別に、そんな感じもしたのだった。

ははの気まぐれのボーカルとしても活動する松尾知生を筆頭にした4人組みポップスバンド、ロビンズ。彼らが今夜を締めくくるバンドだ。松尾と彼の弟との美しいコーラスが、真っ暗なステージに響いた。少しずつライトが灯り始める。類稀なる“いい感じ”…だったのに。

“あ、間違えた”

松尾が言った!会場からは類稀なるブーイング!酒のつまみには贅沢すぎたコーラスだったからね(笑)。

それにしても、キャッチーなリフはさすがポップスバンドだ。気取らず、小気味良いリフで始めからきっちり乗らせる。でも、'04年2月21日のライブをもって、彼らは活動を休止する。松尾のひとことが印象的だった。

“僕、日曜日の曲をたくさん書きたかった”

彼らの日曜日の曲は「サンデードライブ」と「グッバイサンデー」の2曲しかない。どちらも、(詞じゃなく)雰囲気から日曜日を感じられる。彼らは、日曜日が特別だった幼い頃の気持ちを、忘れていない気がした。日曜日に限らず、くだらない事にもワクワクしたり、はしゃいだりする、少しお茶目な気持ちがいっぱい詰まった曲の数々。油断して聞ける、ラフなバンドだった。



次のイベント

イベントレビューに戻る
木村氏率いるロッキン・ロール・バンドDESTINY

木村氏率いるロッキン・ロール・バンドDESTINY

木村氏率いるロッキン・ロール・バンドDESTINY



木村氏率いるロッキン・ロール・バンドDESTINY

木村氏率いるロッキン・ロール・バンドDESTINY

木村氏率いるロッキン・ロール・バンドDESTINY

 


お問い合わせ会社概要ポリシーサイトマップこのサイトについてスタッフ募集!
Copyright (c) Nozomi,inc All Rights Reserved.