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有名人だから見に行くってのは嫌いだ。アーティストを正当に評価してみたら?
あミニマル狂でちょいとおもろい人が会社に入ってきた。その人が言った「“イベントがおもしろいから行く”と“あのDJが好きだからそのイベントに行く”では趣が違うやん?」。その時は何となく理解しておいた。でもその違いについてやっぱりちょっと考えてみることにした。Imusicだから。

DJが好きだから行くってほうは、アーティスト性に惹かれてCDを買う感覚と同じで、イベント自体の良し悪しはほとんど関係ない。DJが有名人であるほどそれは言えることで、カリスマ性に惹かれている感じかな。そういうの、アーティストを正当に評価していない気がするからあまり好きじゃない。もちろんお祭り騒ぎで盛り上がっているのはOKトニーで私も騒ぐんだけど「その人だから間違いない」と安易な図式がありありと感じられるとげんなりする。

じゃあ、イベントがおもしろいから行くってほうはどうだろう。何かわからないけどフェアな感じがする。 no music is no lifeを掲げておられる方なんだろうって思う。Wemusicだ!(くっさ〜)

今夜のイベントはどうだったのだろう?曽我部恵一がゲストだから集まったって人が多かっただろう。「曽我部ならいい音を鳴らしてくれる」という一見安易な確信を持って来たわけだ。やっぱりそれって、冒頭に書いた“あのDJが好きだからそのイベントに行く”ということになるのだろうか。

いや、今夜の場合は、曽我部の音楽が好きで集まったということになるだろう。曽我部のファンは、彼がつくる音楽を心底好きでいる。それは、メディアにもレコード会社にも左右されない自由な生き方や、時には戦争反対の強いメッセージを込めた詩を書くなど平和に対して意見があることが、曽我部の生き方が、ストレートに音楽となっているからだ。生き方=音楽性=アーティスト性なのだ。

イベントは彼の愛する'60年代‐'70年代UK/USロックがフードプロセッサーにかけられたみたい。つなぎもひねりもあっぱれ滑らか、喉ごしよろしく身体よろこぶ栄養素だった。もう最高!ヘイヘ〜イ!メトロの天上がもう少し高ければダイブ必至だったに違いない。

__はじめまして、よろしくお願いします。

「あぁ、これはどうも。こちらこそよろしくお願いします」

__曽我部さんは、京都へはよく来はるんですか?

「よく来ますねー」

__行き付けの場所とかあるんですか?

「ん…」

__あ、あまり言いたくないですか?

「いや、そんなことないですよ(笑)。僕ね、今まで20回くらい来たけど道を覚えられないんよね」

__あぁ、だから言えないんですよね(笑)京都はほんと、住まないと覚えられません。プライベートでもよく来はるんですか?

「滅多に来ないね、ほとんどが仕事。年に、2回くらいかなー…ん、やっぱり1.5回かな(笑)」

__(笑)、1.5回ですか、微妙なとこきますね。

「そうそう(笑)。そうだ、インディアンカレーってお店ある?大阪のとはまた違うやつ(目がキラキラ)!そこのオヤジがまたうるさくってねぇ、ほんっとに(笑)。でもおいしかった!また行きたい!サラサラのカレーなんだけど。」

__ でも、道がわからないから行けないと(笑)

「そうそうそう(笑)」

__DJってどんなところが楽しいですか?

「DJは一体感があるんですよ。僕とお客さんが一つになるっていうすごく単純な空間ができあがりますね」

__ライブへお邪魔したことあるんですけど、ライブでも一体感生まれますよね?

「なんだけど、、ライブは個人の世界に入っちゃうんだよね。だからクラブの方が一体になってるよ。学生の時、ミュージシャンよりDJの方がカッコイイと思ってたの。ちょうどハウスが始まっていた頃かな。クラブとかしょっちゅう通ってたよ」

__クラブの中でどこが好きですか?まわしてるほう?それともフロアですか?

「断然、DJだね。世界が違うよ、自分がまとめてるって感じね」

__ところで、すごく私的なことなんですけど、私、音楽雑誌が最近つまらないんです。どの雑誌もインタビューしてそれを載せて。もちろん、話の進め方によっては独自のものが出来ると思うんですけど。って、ここでも同じことしてるんですけど(笑)。…インタビュー受けるときにどの雑誌でも同じこと聞かれませんか?

「あぁ、聞かれますね」

__そういう音楽雑誌のことどう思いますか?

「うんどうなんだろう。僕、音楽雑誌読まないんだよね(笑)」

__え?そうなんですか!? ミュージシャンはめちゃくちゃ読んでいるのかと思ってました。

「そう思うよね。中学の時にロッキンオン読んでたくらい。あの洋楽のやつね」

__はいはい、そうなんですかぁ。

「毎月すんげー送ってもらうんだけどみんな売っちゃうの(笑)。自分が書いてるところだけ読んで“ふんふん、今月もいいこと書いてるな”って確認して売るの(笑)」

__ははは(スタッフも爆笑)。編集者の人泣きますねぇ(笑)

「うん、申し訳ないなーと思いながらも。だって、東京の住宅事情考えてもらいたいよ(笑)」

__今、好きなことしてはりますか?

「好きなことしてますね」

__レコード会社からいろいろと注文くると思うんですけど、注文には応えるんですか?

「ききませんね(笑)。って言うかね、みんな何も言ってこないの。ビビッちゃって。オレのやることに文句言わないんだもん」

__レコード会社の人も曽我部さんのファンだからじゃないですかね。こんなこと言うたら失礼かもしれないですけど、曽我部さんをあがめてるというか。悪い意味じゃなくて、すんごい尊敬してるんだと思います。だから何も言えないんじゃないですか?

「はいはい…うん。そうかもしれないね。僕ね、何月までに何曲つくってくださいっていうのがないの。自分のほうで全部してるのね、レコーディングもジャケットも。んで、こんなのできましたって見せて、売るのがメーカーさん。何でそんなの聞くの?」

__レコード会社の戦略に乗って言いなりでつくってる人いますよね。そして使い捨てにされる人。曽我部さんはそういうのじゃないな、どうしてかな?って思ってたんです。

「うん、ほとんどの人が売れるものつくってるんじゃない?僕も売れてほしいよ」

__そうなんですか?

「そりゃ売れてほしいよ」

__それは、自分の好きなものを聴いてもらいたいって感じですよね?

「そう。いい作品を聴いてもらいたい。僕が好き勝手にしてるのって、いい作品が売れることを証明したいからなんだよね。だからつくり続けてるの。だけど、今まで大満足のものはできていないんだよ。これからつくっていくんだろうね」

__わかりました。今度またライブもイベントも行かせてください!今回は、ほんと、どうもありがとうございました!



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