
分銅屋足袋店
今や若者のメインストリートな三条通。かわいいカフェや服屋さんが立ち並ぶこの通りに、それらができるう〜〜んと前から店を構える「分銅屋足袋店」。いかにも老舗!な佇まいは入るのにちょっと勇気がいるけれど、引き戸を開ければそこに足袋とは思えないカラフルな足袋があるんです!
三条堺町の北東角に140年間足袋だけを売り続けている店があることを知っていますか?ザ・町屋の風貌に白地で「足袋」と書かれた看板が美しい「分銅屋足袋店」は創業時、漢方薬を売っていたのだけれど、薬の調合ができる長男が急逝したことを機に、足袋屋へ。時代の移り変わりとともに着物を着る人の数が減ったこともあり、今は完全なあつらえはやめ、男女ともに既製のものをその人に合わせる半あつらえにしたそう。半あつらえといえ、やはりそんじょそこらで売っている足袋とは履いた時の美しさと、履き心地がまるで違うんです。
足の指の長さ、甲の幅や厚み、足首の太さなど、ひとりずつの足サイズにあわせて採寸してくれるから、足を入れたときに「そうそう、コレコレ」と思わずニンマリのフィット感。「着物の時、一番目立つんは実は足下。足に合ってへんぶかぶかの足袋のかっこ悪いこと」と言う女将さんのいう通り、ぴたりと足に沿う足袋は着物を着たときの足さばきをさらに美しく演出してくれます。また、本当に足に合う足袋は見た目だけでなく、心も引き締めてくれます。
分銅屋さんの入り口の引き戸をあけると、左手前方のショーケースがぱっと目に飛び込んできます。そこには、赤、青、黄など足袋としては斬新な色たちが。京友禅の職人さんに頼んで色つけをしてもらっているというだけあって、その色は鮮やかであってもどこか上質を感じさせる品があります。柄も小花、縦縞、トンボなどさまざま。
この足袋が登場したのは今からもう50年くらい前のことだというから、老舗でありながらこんな冒険をしてしまう分銅屋さんに感服です。でもこの遊び心が粋なのは、確固たる技術という土台があってこそ。色つけも「できない」と言う職人さんがいるほど難しいもので、発注してからできあがるまで3ヶ月ほどもかかるんだとか。
でも、着物に合わせるのは難しいんじゃないの?と思った方、イヤイヤ、そりゃ発想が貧困ってもん。女将さんによると、着物に合わせるのはそれなりに高いセンスが必要だけど、ジーンズに雪駄履きなどの普段着に合わせるといいとのこと。自由な発想で身につけるのが成功のポイントってことですね。でもいつかこれをバチっと着物に合わせて履きこなしたいもの。
[分銅屋足袋]Data
- 店名:
- 分銅屋足袋
【ぶんどうやたび】 - 住所:
- 京都市中京区三条通堺町角
- 電話番号:
- 075-221-2389
- 定休日:
- 日曜日・祝日
- 交通:
- 烏丸御池駅より徒歩3分
- 営業時間
- 9:30〜16:30
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