
唐長四条烏丸(COCON烏丸1F)
江戸時代からの洗練された文様と鮮やかな色彩で彩られた唐紙のカード。これでちょっと気の利いたお手紙でもいかが?「あぁでもこんな美しい紙、私の汚い字で汚せない!」 なんて本気で思わせる罪なヤツです。
唐紙とはその名の通り中国から渡来した紙で、平安時代には書や詩歌を書き記すために用いられ、料紙とよばれていました。「唐長」は唐紙が発展した江戸中期に千田長右衛門が創業。初代当主は本阿弥光悦が洛北鷹ヶ峯に築いた芸術村の職業集団の一人として、唐紙を作っていたそうです。江戸時代では、唐紙は襖に貼られることが一般的になっていました。当時の京都には13軒の京唐紙屋が存在しましたが、現在では「唐長」だけになってしまいました。名建築といわれる桂離宮をはじめ、修学院離宮、二条城、様々なお寺の襖や壁紙に今でも「唐長」の唐紙が用いられています。
現在のご主人は11代目。工房は修学院にあり、三条両替町に襖や壁紙などの相談を受け付けるインテリアサロン、COCON烏丸内に唐紙小物・ギフトショップとしてお店を展開しています。
COCON烏丸1Fにある唐紙小物・ギフトショップ「唐長 四条烏丸」。足を踏み入れた途端、想像を裏切る色鮮やかなカードたちに感動するはずです。伝統的な和紙というと、どうしても地味な色合いを想像しがち。ですが和紙の地色も文様も色とりどり。文様はシンプルな侘びのデザインから、華やかなものまで。そして文様にはきら雲母とよばれる粉末が使われ、細かな光を放ってきらきら輝きます。江戸時代から変わらず受け継がれてきたものとは思えない、とても新鮮な印象です。美しすぎて文字を書くのをためらいそうですが、額に入れて飾る人も多いようです。
カードには黒谷の和紙を使用。手漉きで一枚ずつカードサイズで漉かれるので、カードの淵はいびつになっていてかえって風合いがあります。和紙にハケで色を塗って地色をつけた後、文様を彫った版木で版画をする要領で文様を型押し。板木は江戸時代から400年もの間代々受け継いできたものがなんと約650枚。新しいデザインの文様は彫らないといいます。公家好み、寺社好み、茶方好み、町家好み、武家好みなど文様は数多くあり、唐紙便箋は自分で文様の色やデザイン、地色を選んでオーダーメイドで作ることも可能。古いテキスタイルでもなお、インテリアや贈り物として、私たちの生活に新鮮な楽しみを与えてくれる。「唐長」の唐紙は、新しさと伝統の両方を兼ね備えた、京都らしい京都名物といえるかもしれません。
[唐長 四条烏丸]Data
- 店名:
- 唐長 四条烏丸
【からちょう しじょうからすま】 - 住所:
- 下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸1F
- 電話番号:
- 075-353-5885
- 定休日:
- 火曜
- 交通:
- 【市バス】「四条烏丸」徒歩すぐ
- 【地下鉄烏丸線】「四条駅」2番出口 四条烏丸西 直結
- 【阪急京都線】「烏丸駅」23番出口 住友信託銀行口 直結、「烏丸駅」25番出口 住友信託銀行四条口 直結
- 営業時間
- 11:00〜19:00
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