
助川さんのお仕事は?
学生です(笑)。京都工芸繊維大学(以下、工繊大)の大学院生です。あっVJってののがいいのかな。VJもするグラフィックデザイナーです。
VJって、何か知らない人たくさんいると思うんです。VJはどんな仕事をするんですか?
あ、やっぱり? DJがディスクジョッキーなのに対して、VJはビデオジョッキーだのヴィジュアルジョッキーなど言われるんですけど。スペースシャワーTVなどのTV番組の司会者も今はVJって言われてます。昔はMCって言われてたんですけど。
ジョッキーってね何なんかな?っていっつも思うんですけど(笑)。
知りません(笑)!
「ジョッキーは何ですか?」「わかりません」なんかも書くんですか(笑)?
気分で書きます(笑)。
さっき、VJもするグラフィックデザイナーとおっしゃいましたが、どっちが本業?グラフィックがメイン?
メインは学生です(笑)。目指すトコロはグラフィックデザイナーです。学校でグラフィックデザインを専攻してるんです。学部の時に映像もかじったことあって、それと先輩がVJやってたこともあって、VJに憧れてたりもして。
VJってどんなことをするんですか?
VJは、クラブイベントなんかでDJの後ろにスクリーンをはって、映像を流しています。SYNCSの場合、2台のマックからの映像をミキサーで選んだり混ぜたりします。
流す素材とか順番は決まってるんですか?マック2台あるから、映像流すタイミングとか合わせないといけないと思うんですけど?
1秒から3分程度の短い映像をあらかじめたくさん作っておくんです。流すタイミングは決まってないよ。お互いアイコンタクトで(笑)。DJが流す音の感じからその時々で合う素材を引っ張り出して流してます。たまにかぶっちゃうけど(笑)。
DJによって素材も作り分けてるんですよね?
そうそう。すごく大まかに分けて言うと、VJには2種類あると思ってて。一つは、自分の作ったものをすごく見てもらいたいと思う人。自分のカラーを出す人ね。もう一つは、サンプリングした映像を流す人。僕が活動してるVJユニット、SYNCSは、自分の作ったものを音のイメージ合わせてスイッチしていく感じかな。たとえば、SECOND
ROYALの小山内さんなら、エレクトロクラッシュとかディスコパンクとか言われてるのをかけるから怖い感じのグラフィックにしたり。高橋さん(HALFBY)の場合はかわいい感じになったりします。もちろんDJによると言うよりもかける曲によって違うけど。
うん、かわいいし、SYNCSさんの作品はすごくポップやと思うんですね。どうしてああいうデザインになったのですか?
昔からの好みでそうなったんかもしれないです。先輩達もポップな映像でVJしてましたけど、先輩達がやってたからポップにするのが当たり前、みたいなことは思ってなかったです。逆に、昔からポップなモノが好きだったから先輩達の作品も好きだったことはあるかな。カートゥーンネットワークとかすごく大好きで。アメリカとか海外の古いアニメから今のアニメまでを流しっぱなしにする、スカパー(スカイパーフェクTV)とかケーブルTVのチャンネル名なんですけど。知らない?バックスバニーとかケンケンとかっていうようなアニメが常に流れてる番組。それに、学部でグラフィックを専攻してたってこともあったし、グラフィックが動く感覚が好きなんです。ポスターとかでも静止しているものと、動きを感じるものありますよね。
あと、今デザインって言ったね?映像素材のタッチをデザインというわけではなく、最近は僕らのVJ自身がデザインの1つかもなって思ってます。イベントのカラーをデザインするって感覚。そうそう、他のVJさんらに比べ、僕ら営業あんまししないんです。何でもいいからイベントでどんどん使ってもらうってのじゃなく、少なくていいから固定のイベントでそのイベントの色をつくっていきたい。今、セカンドロイヤルを担当し始めて1年くらいになるんだけど、けっこう僕らがVJ参戦してからセカンドロイヤルの色がはっきりしてきた感がある、ようなことを昔からのイベント客が言ってくれます。だし、セカンドロイヤルが地方へ遠征の時は、全部ではないですけど僕らも一緒に行ったりします。

もともとデザインがしたくて大学に入ったのですか?
いや違います(笑)。理系でデザインができるから入りました。高校から浪人時代に、思いっきり理系の勉強をしてきて。だけど、理系のいく学科を見てた時に、一番興味を持ったのがデザインとか建築とかだって。うちの大学は入ってからいろいろ決めれるカリキュラムになってて。その選択を繰返してたらグラフィックデザインの方向が見えてきた。
最近、どこかのデザインとかしてるんですか?
先月に岡山の[サプリ(sapuri)]というカフェのロゴとかフライヤーとか担当させて頂きました。近所の[ザズー(ZAZOU)]という美容室のアートディレクションも担当し始めました。今ちょうどデザインしてるのが、[ART
ROCK NO.1](レコード屋さん)の移転後の、お店のロゴとか袋です。
え!まじですか!?私、店長さんにインタビューしましたよ。「レコード屋のおっちゃんは」を見てください(笑)。このインタビュー終わった後もお店に行きますよー。
そうなんだ(笑)。移転が8月29日なんで、すごい急ピッチでやってますよ。事情があって袋の印刷が移転日には間に合わない計画です(笑)。
デザインが好きだからVJするようになったのかな。普通に絵描いてるだけでもよかったのに。
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学校の課題で映像作品を作ってたんだよね。だから技術はちょっとあった状態だったんだけど。ある時、うちの相方から「友達のイベントでVJをやる」って聞いたんだよね。ちょうど僕も興味あったし俺もやる!ってことになったんだよ。別件なんだけど、ちょうどその頃、相方は[JET SET](レコード屋)でアルバイトをしようとしてたんだよね。面接であいつ「VJやってます!」みたいに言ったみたいで(笑)。そしたら「じゃあ今度、うちのイベントでやってよ」って店長さんに言われちゃって。それがFPMの田中さんを錦湯に呼んでやるイベントでさ。2年くらい前かな。一応それをデビュー戦として、VJの仕事が始まったって感じですね。
名前はその頃に決まったのですか?
そう。フライヤーに載せるからって。でも結局間に合わなくて載らなかったんだけどね。SYNCSっていう名前は、シンクロナイズから。映像と音楽のシンクロ。シンク(SYNC)だけでもシンクロの意味があるみたいなんだけど、2人だから“ス”付けてみました、みたいな(笑)。
デザインは、何から影響を受けてますか?
うーん、好きなのはグルーヴィジョンズとか先輩のパット(PAT detective)とかライトブロスとか。デザインきっちりしてるし、イラストのタッチも好きだし。
いろいろなデザイナーの作品を見てきたのでしょうね。
や、そうでもないよ。結構、物知らない人だから(笑)。映画とか全然知らないよ。みんな当たり前のように見てる映画観てないし、本もあんまり読まないし。常識なかったりもするし(笑)。
常識ないんや、それきついですね(笑)。
えっと、物知らないってことですが、たとえば、作家だったらいろいろなものを見て歩いて、そういう経験が小説のネタになったりすると思うんですね。助川さんはあまりそういうことをされてないですが、自分のやれる範囲に限りが出てくると思いますけども。
限界はしょっちゅう感じるよ。…でも、、なんとかする。人に押し付けることもあるけど(笑)。うん…でも、限界を感じる時と、別に何も感じない時もあって。限界を感じても好きだから続けるかな。あっ、だから限界を感じるとは言わないのかな。…最近人に言われて気づき始めたんですけど、文字を扱うものに強いっぽいですよ。

確かに!SINLINっていう劇団さんのTシャツのロゴ、あれすごくよかった。
ありがとうございます(笑)!ロゴっていうよりTシャツ用のデザインなんですけどね。
フライヤーも作ってはるんですよね。フライヤーでも文字がすごく印象的。
ありがとう。最近よく思うんだけど、目をひくものって少なくない?一定期間しか並ばないものだし、ビックネームDJの名前さえ目立てば人は来るからね。格好いいフライヤーなんて求められてないのかも。まあ、僕は好きなんできちんとしたものを作ってるつもりです。
VJやグラフィックデザイナーをしていてよかったなあと思うことは、いろいろな人と知り合えたことかな。それにともなって、デザインをする場も増えたし。…ずっと残るものを作りたいんだよね。だから店のロゴとか作るの好きだよ。
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