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先輩はいらない、かな。
わからないことは自分でまず解決したい。
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RAGにはゼロから入りました。もともとバンドをしていて、リハーサルでここのスタジオを使っていたんです。京都で本格的にレコーディングできるとこっていうたら数件で、その中でも一番いいと思ったのがRAGだったので、ここで働こうと思いました。
バンドは続けなかったんですね。
そうですねえ。たいていのバンドに一人は録音機材をいじって音を録る人がいるんです。それが僕やったんです。自分で演奏するよりも、バンドが演奏した音をレコーディングする方がだんだん楽しくなってきて、バンドをやめてこっちにきました。
レコーディングエンジニアは、具体的にどういう仕事をするのですか。
CDになるまでにはいろいろな過程があります。録る、音の調整、何曲かをまとめてマスターを起こすなど、たくさんありますよ。またCDジャケットのデザインや作曲、アレンジなんかも依頼される事もあります。

どういうところが好きなのですか。
作品が生まれる瞬間に立ち会えるところです。インディーズ制作の場合、ある程度現場監督的な携わり方をさせて頂くことも少なくないんです。どんなアルバムにしたいのか、その方向性をバンドと一緒に話し合ったり、時にバンドの意向とは違う意見を言ってみたりします。意見を挟むことによってその結果、音がもっといい風に大きく変わることもありますから。そういう意味で、バンド側から期待されてることもありますね。時間をかけて1枚のアルバムを作っていくから、完成する瞬間に立ち会えることに、ものすごく感動します。
でも、ただ技術や知識や感覚を基にして作っていくだけでもダメなんですよ。まずはプレイヤーさんに気持ちよう演奏してもらうことが僕の仕事やと思っています。例えば誰もしゃべらへん、気まずい雰囲気が流れてるところでは、やっぱり気持ちよう演奏できないじゃないですか。そんな時、場を和ませることも大事な仕事になってきますよね。て言うても、僕があんまり気持ちええ雰囲気出せない人なんで(笑)。まあ、そこら辺は適材適所で。どこの現場にもたいていムードメーカー的な人いるじゃないですか。その人に任せたりして(笑)。
そうなんですか(笑)。でも何か、三浦さんってミュージシャンにとっては欠かせない人なんですね。
あ〜とんでもないです(笑)。でも、レコーディングエンジニアって世間的に認知度は低いですよ。PAとは違う職業なんですけど、レコーディングしてる時に「ちょっとPAさん」って呼ばれることもありますしね。僕、家族にも理解されてないですよ(笑)。「29歳にもなって」て、言われてますし。

ああ、私も同じ。母親しかわかってくれてないし。父親とか祖父とか全然ですよ(笑)。認めてはもらいたいですけどね。三浦さんは、「ゼロから始めた」っておっしゃいましたが、早く上手にレコーディングができるようになるために、師匠みたいな人はいはったのですか。
いやあ、師匠はいませんでしたね。ニガテなんです(苦笑)。自分から調べもせずに誰かにうまくなる方法を教えてもらうのは、僕は好きじゃないんです。わからないことは自分で解決していかないとね。でも、尊敬するエンジニアと一緒に仕事をさせてもらった時には今まで悩んでいたことが解決したり、間違いに気づいたりして、すごく勉強させてもらいました。そうゆう方たちから意味ある何かを学ぶ為にはまだまだ自分自身磨いていかなければならないと思いますし、そういう意味でも単純に教えを乞う、というような師弟関係には意味がないと思ってしまうんです。

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僕ねえ、すごく遠回りをしてると思いますよ(苦笑)。自分で考えなくても、誰かの下でいろいろ学んだ方が、簡単にたくさんの技術を知ることができますよね。でも、僕は自分でやっていきたいんですよ。僕は結構、仕事にまっすぐのめりこむタイプなんでね、自分のペースでできるようになった方が、自分の個性が出せる気がします。…最近、後輩できたんですよね。いろいろ教えてくださいって言われるんですけど、ほとんど何も教えません(笑)。自分で調べて解決した方が絶対身につきますから。でも、おもろい質問してきたら、一緒になって考えたい方です(笑)。
まっすぐになるんですね。これからもずっとレコーディングエンジニアをしていくんですか。
そうですね。それしか考えてないです。どんどんスタジオを大きくして、いい機材をそろえて、バンドがやりやすい環境を作っていきたいです。でも、それをするにはどうやってお金を作ればよいのか自分ではわからなくてね。RAGっていう一つの会社に入っているから、ある程度利益のことも考えながら仕事をしていかないといけないんですけど。僕は不器用だから、レコーディング作業しかできないんですよ。できない部分は、うちの代表や上司が助けてくれてるので、たくさん感謝の気持ちを持っています。だから僕は、自分の技術や気持ちを磨いて、今まで通りもっと多くのバンドの方に来てもらったり、メジャーアーティストの方にも来てもらえる様なスタジオにしていくことに力を入れていきます。
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