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2004年の春先。四条烏丸の北西にある名もない通りが注目を集めた。歩いてしか通れないほどの細い路地に、続々と飲食店が並んだからだ。その新店ラッシュレースでも、先頭集団の一員として突如現れたのが水槽。それがここ[YIKEY]のことである。玄関という言葉がしっくりくる入り口の引き戸は、初めてでも友達の家を訪ねたような気分で開けることが出来る。
中に入ると迎えてくれるのは大北愛子さん。この店のバーテンドレスであり、モテない女子客(記者を含む)の良き理解者でもある。大北さん前にあるわずか3席のカウンターに陣取れば、会話を“おかず”に「おかわり」のエンドレス。そのうますぎる話の味に、「ご馳走様」を忘れてしまうほどだ。懐具合は、というとそこは無問題。ビールやカクテル、焼酎、ウイスキーなど何を頼んでも1ショット全てが500円という破格の値段。さらにフードメニューまでもオール500円なのである。
酒好き(記者を含む)にとってこれほど魅力的なことはない。それでも、このリーズナブルな価格に劣らない魅力は他にもある。それが、「多様性のある場所にしたい」というオーナーの思いで作られた空間だ。羽があしらわれた白のスペースと水槽に加えて大きな魚の絵画が飾られる黒のスペースに分けられる。自らハケを持って壁を塗ったり、カナヅチを持ってチェアーやカウンターを作ったり。オーナーはじめ、スタッフの「こうしたい」がいたるところに現れ、それらが居心地の良い空気を放つのだ。
「願いを1つ1つクリアにしていったら、このスタイルになった」。そんな[YIKEY]を、大北さんは“元気球”と例える。それには店の人だけでなく、お客も頷く。若者集う河原町にくらべ、大人しい夜の烏丸。そんな街のナイトライフに元気をくれる1軒なのだ。「近所だったら週2回は必ず来る」と初来店のお客が言い放った言葉にも、納得である。
「ダイアナミルク」 500円
「マッカラン」 500円
「スモークオイスター」 500円
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京都市中京区四条通り新町上ル
一筋目東入ル
075-212-9349
6:00PM〜1:00AM
日・祝休
駐車場:なし
カード:不可
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