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レコード屋のおっちゃんは  
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レコード屋のおっちゃんは

吉田圭さん PROTOTYPE店長、吉田圭さん
古着もお好きな店長さん。年期の入ったキャスケットがベリーグッド☆
わからないことは素直に聞く。だって、音楽が好きだし知りたいもん。

「’80年代、僕らが学生の頃は、中古レコードを買う奴らは、うさんくさかってん(笑)。周りから見たら変わってたやろね。レコード屋に買いに行くようになったのは、いろいろな音楽を知りたかったから。好奇心があったんやね」

「中学の頃、パンクとニューウェーブが好きやってんな。ロックの中に、ファンクだったり、ボッサだったり、レゲエだったりが入ってて、パンクにも、レゲエが入ったりしてるのが新鮮だった。今でこそ、そういうジャンルを特定できるようになったけど、あの頃はジャンル分けなんてしてなかった。好きなミュージシャンが“レゲエみたいなもの”を入れてたら、“これって、どういう音楽なんやろう?”って興味を持って、聞いてみるって感じ。で、“あぁ、これが黒人音楽なんやな”って知って、初めていろいろ聴いていったな。始めに知識があったんじゃなくて、行き当たりばったりでいろいろな音楽を聴いていったね」

「自分から聴かないとどういう音なのかまったくわからなかった。そういう情報なかったしね。買ったレコードが期待してた音じゃなくて、間違ったーって思った時もあったよ。知識を得られる媒体が少なくて事前の下調べができなかったからね。でもそれがまたおもしろかった。今のコらって正しい情報をたくさん得られるから、短期間にすごく深く掘り下げて下調べできると思う。それはもう昔とは比べ物にならないくらい早いよ。その代わりに、僕らは広く広く音楽を聴いていったね」

知識から入ると、“これはこういう音”という先入観を持ってしまう。聴くにいたればいいけど、“僕が好きな感じじゃないな”と線を引いてしまう人もいる。こういった点においては、昔の方がいろいろな音楽を聞けたと言える。

「学校を卒業してからは、某大型レコード店で勤めたよ。映画音楽やJ-POPを担当して、最終的に洋楽を担当するようになった。あの頃はマスに受けるものを仕入れてて、自分の好きなものは、1枚とか2枚しか仕入れられなかったなぁ。だけどポップをちゃっかり書いてこっそり置いてました(笑)。こっそり置かざるを得ないのは仕方なかったよね。企業にいたらそういうもんだよ。今もそうでしょう?だけどね…ある時、将来への不安を持ったんよね。“俺、年取ったらここで事務しなあかんのかな”って。年配の人はリストラの対象になってたし。だから、自分の店を始めたんだ」

「ここでは極力、自分の好きなものを置いているよ。ゆーても、お客を選んでいるんじゃないよ。僕はね、お客さんに1つでもいいからいい音を提供したいと思ってる。何を聴いたらいいかわからないお客さんには、どういうものを探しているのか聞いてみて、“じゃぁこれがいいんじゃない?”って1枚出してあげる。初めての1枚は大切にしてあげたいんよ。だってさ、例えば“レゲエを聴いてみたい!”って思ってレコード屋行って、ほとんど勘で1枚選ぶわけやん?それが僕らから見ても“それはモッサイでー”ってのやったら“レゲエってこんなもんかよ”って思ってしまうでしょ?これはもったいないわ」

 では、音楽に詳しくないお客が来たり、そういうお客にいいレコードを尋ねられてもイヤではないのか?

「イヤなわけないですよ!質問大歓迎です(笑)!それに、僕もお客さんから教えてもらうことってあるんですよ。やっぱ、深く掘り下げて聴いてはる方がいてはりますからね。僕、分からないことは素直に聞いて知りたいんです。それに、音楽を好きな人ってフィーリングが合うから話してて楽しいし。レコード屋って、人とコミュニケーションしたくない人ならやってないと思うよ。ただレコードを売りたいんなら卸業をすればいいしね。レコード屋のおじさんって、こわそうなイメージがあるけど、話せばいい人がいっぱいいるよ。僕らがお客だった頃も、おじさんってこわかったなぁ(笑)」

 「レコード屋のおっちゃんは」をスタートさせた頃を思い出した。私は、レコード屋へ行きたくても無口なおじさんは怖くて行きづらかった。だからこそ、じゃあ“おじさんってどういう人なんだろう?”って、知りたくなってこの企画を始めたんだった。ぼやけていたものがまたはっきりした。新鮮な気持ちになった。



PROTOTYPE
純クラッシック以外のオールジャンルの新品・中古をスタッフのセンスでセレクトしている。中でもヨーロッパ盤の7inchが充実している。ゆったり大きなソファがあったり、ウォーター・ディスペンサーがあったりと、リラックスしてレコードを選べるような心配りがうれしい。聴いてみたい音楽があれば、気軽に店長さんに話しかけてレコードを選んでもらおう。レコード屋さんにあまり行ったことのない人でも楽しめるに違いない。なお、中古盤は全品試聴できるので店長さんに一声かけて。店頭在庫4,500枚。

住所: 中京区富小路四条上ル西大文字町611
松風ビルB1F
T E L : 075-256-0112(Fax兼)
営業時間: 0:00PMから9:00PM
定休日: 無休
E-mail : p-type55@ta2.so-net.ne.jp
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PROTOTYPE店内
広々として明るい店内。ゆったりした空気が流れていて、ほっと一息つける空間。アンティーク物がたくさんあってそちらにも目をひかれます。一番インパクトがあったのは、やはり奥の大きな棚かな。

PROTOTYPE店内
見えるでしょうか?向こうのほうにウォーター・ディスペンサー。

PROTOTYPE試聴コーナー
こちらが粋で渋ーい、でもカワイイ!試聴コーナー。

PROTOTYPE店内
すんごくポップなこのコーナーが店長さんの居場所。キュートな小物がいろいろあって、雑貨屋さんへ来たみたいです。

PROTOTYPE
リラックスして探してもらいたい、と置かれたソファ。今まで訪れたレコード屋さんでソファは初登場です!

PROTOTYPE店内
ポップに書かれたタイトルや価格がかわいいなぁと思ったら、タイプで打ってあるとのことでした。これがそのタイプ。パソコンよりもずっとキーが重たくて、初めのうちは1枚打つのも一苦労だったとか。
 


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