
前慎介が高校時代から抱いていた夢。それは広告代理店でバリバリ働くこと!第1志望ではないものの関西大手広告代理店の内定を獲得。夢を叶えた彼は前途洋々、頑張れば食いっぱぐれもない!・・・ハズだった。
「入社した会社、アダルトの仕事ばっかやったんすよ(苦笑)。毎日アダルト広告の営業ばっか。逃げ出したかったです。3年は続けようと頑張ったんですけど・・・」
夢をほんとうに夢だと思いたくなったある日・・・。
彼は、京都の老舗レコード屋[スローター・ハウス]がスタッフを募集していることを聞くこととなった。レコードなら昔から興味がある。「今しかない」という一心で、即応募。そして何と即採用してもらったのだ!入社して8ヶ月、陰鬱な生活からオサラバしたのだった。
「スローター・ハウスで、まる2年頑張りました。ここでもいろいろありましたよ。でも、レコード屋をいずれやりたいと思ったので簡単にやめる気はなかったですね。ノウハウを盗んでやろうと必至でした」
彼の口調が少しきつくなった。・・・そして、2年後。前回紹介した[KIKUYA RECORDS]を店長・応治さんと開業した。それからまた2年後、姉妹店として[SUPER MILK]をオープンさせたのだった。
では、前さんの音楽歴ってどのようなものですか?
「音楽を好きになったきっかけは、フィンガー5と西城秀樹(笑)。で、中学3年生にはYMOにはまりました。高校3年間はメタル一色! YMOからメタルかよ!でしょ?あの頃はメタル界の神、マイケル・シェンカーに身も心も捧げてましたね。彼はギターの神様でもあるんだけど、僕はギター弾けませんでした(笑)」
・・・この遷移、あなたには理解できるか?
「大学に入るとね、メタル好きやと女性にモテへんってことに気づいて、急遽メロディアスなUKものを聴くようにしました(笑)。デュラン・デュランやエルビス・コステロの12インチをレンタルしてはテープに吹き込みました」
でも、[SUPER MILK]はソウル系を中心に揃えるショップ。コステロからヒップホップへ、またどういう遷移だろう?
「スローターのオーナーが経営してたヒップホップ系のセレクトショップ[シュガー・ヒル]の店長になったことがあったんです。その時からですね。でも、服屋でしょう?僕のやりたかったことじゃない。それに、ヒップホップなんて全く知らなかった頃だったんです。本気で腹が立ちました。でも、とりあえず聞かないと、と思い、まずL.L.・クール・Jを聞いてみました。悪くなかった。それからいろいろ聴いていって、Pファンクが好きになりました。ジョージ・クリントンやジェイムス・ブラウンはそりゃもうカッコよかった。三都めぐりでレコードを買いあさりました」
少しはにかみながら、24歳の頃を振り返った。
今後はどの音を聴いていきたいかと聞くと、メジャー、インディーズに関係なく、ブラックの魂の叫びを聴き続けていきたいですね、とのこと。前さんの穏やかな表情を見ていてふと感じた。まるで血液のように、当たり前に自分の内に流れる音を持っていること。これ、実は幸せなことなのかも。性に合う音、流行廃りの次元じゃなく大事にしていきたくなった。
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ソウル、レゲエ、クラブ系を中心に、ブラックミュージック全般を扱う。京都の中古レコード屋にしては比較的広いお店。アナログがほとんどで、店頭在庫数は約3万点にのぼる。ブラック系独特の入りにくさ(?)はほとんど感じなかった。それに、ほとんどのレコードが視聴可能。音楽の幅を広げやすい環境だ。’60年代から’70年代ものがかなりお好きな前さん。もちろん他のジャンルでも「こんなのが聴きたいんです」と言えば、いつでも話を聞いてくれるから安心だ。遠慮せず教えてもらって、かたっぱしから視聴してみようぜ。
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B系のお兄さんが視聴中。その向こうには、ゆるゆるのお姉さんも。2人とも、居心地よさそうにしているのが印象的だった。天上にはびっしりと奇抜なポスターが貼りめぐらされている。たとえばこんなの↓
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↑見つめられるとダルクなる。こわそー。
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三条河原町上ルの東側。 吉野家の2軒北にあるコゲ茶色のビルの5Fに あります。ビルの角を右に曲がるとこの看板が↓
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持ち帰りたい!ほどこれがまたカワイイ。
これなら見逃さないね。ここにエレベーターが
あるので、それで5Fまであがりましょ。
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