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レコード屋のおっちゃんは  
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レコード屋のおっちゃんは

WORKSHOP records店長、苗村聡さん WORKSHOP records店長、苗村聡さん
温かい木のラックにたくさん詰まったCD。
手を掛ける店長さんの一部って感じです。
音に対する真摯な姿勢。人と音をつなぐ、やさ男。

大学卒業後、出版社に勤めたものの、音楽への熱意はくすぶり続けていた。

「当時は自分の中をバンド活動が大きく占めていましたね。仕事をしていると活動時間がなかなか取れませんでした。結局1年半で辞めましたね」

「そこで始めたのが、とある中古レコード屋のアルバイトです。これが性に合っていたんですね。1日の時間の流れが本当に早かった」

少し懐かしそうに当時を振り返った。

「いろいろな音楽を聴くことができたし、音楽の奥深さを知りました。学生時代に大型レコード店でアルバイトをしていたのですが、時間の流れが遅かった。『山下達郎フェア』と称して、1日中彼の音楽がストアにかかっていることがあって。こういうのは疲れましたね。彼の音楽が良い悪いは別にして」

音楽に対する欲求が人一倍強い店長、苗村聡さん。音楽との出会いは小学生の頃。お姉さんの影響で、ビートルズやフィンガー・ファイブといったグループを聞き始める。これ以外にも、ラジオから流れる当時のロック・ミュージックは重要な情報源だった。自分の周りには音楽が溢れている。浸透していった様々な音楽は、中学生になった少年に、音楽活動への衝動をかきたてた。

そして高校生になった’80年代初頭。

「当時の京都の音楽カルチャーに、自分も大きな影響を受けました。もう、パンク、ニュー・ウェーブどっぷりでしたね」

京都にはパンク、ニュー・ウェーブの香りが充満していた。しかし、こんな一つのものが支配的になり、みんなそちらへ向いているような時代気分の中にあったにもかかわらず、音楽への追求は止まらない。

「学生時代はお金の制限もあったし、聞いてみたいと思う音楽もなかなか手にとれなかった」

金銭的な問題。これは音楽好きにとって共通の悩みだ。

「でもレコード屋のアルバイトをきっかけに、本当にいろいろな音楽と出会いました。量を聴くうちに、他ジャンル間でもどこかで共通している部分があることに気づく。それはリズムであったり、フレーズであったり。そうすると、違うジャンルであってもすっと入っていけるんですね」

みるみるうちに広がっていく音楽の幅。店内のレコードの数々は、彼の飽くなき欲求の産物である。しかし、これだけの量を目の前にすると、どれを手にしたらいいか迷ってしまいそう。

「僕は書店でもアルバイトしたことがあるのですが、基本的に書店は、お客さんがすべての商品(本)を立ち読みできます。でも、店員は働きながら本を読むことはできませんよね。でもレコード屋はその逆、お客さんは試聴設備がないと音を聞けない。だけどその代わりに、店員が1枚1枚のレコードを吟味できるから、お客さんに音を伝えてあげることができる。僕は、できるだけそういった発信者でありたいんです」

確かに音選びは非常に難しい。だから僕たちはその場でメディアが欲しくなる。ここでは自分が欲しかった音が難なく手に入りそう。

最後に、どんな時に一番音楽を聞きたくなるかたずねてみた。

「海外へ買いつけに行く時、向こうにはウォークマンを持って行かないんですよ。初めて行った時は、日本で毎日音楽を聴いていたんだから、音楽無しの生活も逆に新鮮だろう、なんて考えてたんですけど、違いましたね。日本に帰って来た時、反動が激しかったです」

“気分や雰囲気でセレクト”、ではなく、生活が音楽のモザイクなのだ。これこそが日常に音楽が根付いている人の言葉である。こんな店長さんが丁寧につなぐ音が、今日も店内に響いている。音に埋め尽くされたい音楽好きを魅了してやまない、音空間がここにある。



WORKSHOP records
店内の白い壁が清潔感に溢れていて、落ち着いてレコード/CDを探すことができる。ロック全般からソウル、ジャズ、現代音楽まで、純クラシック以外のオール・ジャンルを取り揃える。総在庫数が約3万枚。100円から500円の低価格のコーナーもあり、おっ!という感動もしばしば。こんなものを探していると言えば、もちろん店長さんがオススメを提供してくれます。「違うジャンルの音楽も聞いてみたい」「初心者だから何がいいかわからない」という様々な悩みもここで解消。知識を増やすにはもってこいの場所です。

住所: 中京区木屋町三条上ル上大阪町518-2
大久ビル4F
T E L : 075-254-6131( FAX兼)
営業時間: 13:00PMから21:00PM
定休日: 無休(1月1日は休み) 
e-mail: workshop@silk.plala.or.jp
MAP 地図


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WORKSHOP records店内
三条木屋町をずっと上がると、大きな御池通りの手前右側に、下の看板があります。この角を右に曲がって少し歩くと古いビルがあります。WORKSHOP recordsは、ここの4階にあります。

WORKSHOP records看板
WORKSHOP records看板
ビルの階段口には、丹精な造りの掛け看板があります。この看板のおかげで、どのビルかな?なんて迷わずたどり着けます。

WORKSHOP records店内
白熱球の灯りに、やわらかく包まれている店内。高い天井が気持ちよくて、真っ白な壁にはたくさんのLPが掛けられています。それらが白に映えて綺麗でした。入った瞬間からもそうだったのですが、長く居るほど落ち着く空間です。

WORKSHOP records
入ってすぐにある「今月のNew Disc」コーナー。毎月大量に入荷しています。

WORKSHOP records
こちらはジャズコーナー。コアなものまで、いいものが揃っています。好きな人はもちろんですが、ジャズを聴き始めたばかりの人でも、店長さんとお話をしながら自分に合ったものを見つけられそうです。
 


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