おのぞみドットコム
真剣な会話 教授の扉
バカと呼ばれるとさみしい!  
おのぞみドットコム教授の扉>京都教育大学 加用 文男先生(1)
建築物も地域も、すべて有機的なもの。変わっていくものなんです。ウサビ・サコ先生
京都教育大学の加用先生は発達心理学を専門にし、保育をフィールドに「子どもはどんな遊びを楽しんでいるのか」、「何を楽しいと思っているのか」など子どもの遊び心を探究しておられます。大学では幼児教育科に所属され、子どもの遊びを研究の中心にした児童心理学を主に教えられています。なかでも先生の「光る泥団子遊び」*は、メディアなどでも大きく取り上げらており、多くの児童に楽しまれています。

今回はそうした研究についての詳しい内容や取り組んだ契機、そして学生との関わり方などについてお話を伺いました。


*「光る泥団子遊び」:
光る泥団子遊びとは、何度も土をかけて、丸くしては休ませるという方法をとって完全乾燥しても光りを失わず、宝石のように輝く泥団子を作る遊び。「子ども達が空いた時間を使って園庭で遊ぶ方法」としてどんな方法が考えられるかという発想で研究された遊び方で、これに関する著書に『光る泥団子』(ひとなる書房)がある。




Q、先生はどのような研究をされているのですか?

子供の遊びですね。子供のあそびを研究するのは文化人類学、教育社会学、教育学、心理学なんかで、それぞれが違うやり方をとっているけれども、似ているのは教育社会学かな。教育社会学は大規模に調査して、遊び時間は何時間だとか現在のこどもの遊び状況をトータルにとらえるけれど、僕は心理学だから、もう少し微視的に、その遊びの固有の特徴みたいなものを明らかにしようとしていますね。



Q、ある遊びを通して心にどのような影響を及ぼすか、といった研究ですか?

よくそう思われるけど、あまりそんなことは考えないんだよね。遊びの意義を研究するのは昔の発想で、つまり今の研究というのは、「何が面白くて子供は遊んでいるのか」ってことだよね。そうやって一言で言うのも難しいんだけど、例えば、いまだに子供が「ごっこ」のような遊びをして何が面白いのかなんてわかんないんだよね。

「ごっこ」についての僕の研究で少し知られているのは、子供の話す言葉がなぜか急に標準語に変わるということだね。関西の子供も「ごっこ」では標準語で話すんだよ。常識的に言えばちょっと気分を変えたいからそうなるのかもしれないけど、なぜそうなるのかきちんと解明されれば、「ごっこ」の何が面白いのかわかるかもしれないね。そういうように遊ぶ時の微妙な子供の心理を研究するのが専門なんです。

他にも僕は子供だますのが好きですね。小学生に「忍者がいる」って、40人の子供をあの手この手でだましたの。(著書『忍者にであった子どもたち』参照)訳のわからん手紙を書いたり、変なデンワをかけたり、大人約30人を動員して総出でだましたね。



Q、なぜそのようなことをされたのですか?

おもしろそうだったから。これやったら子供はどうなるんだろうって。子供達が6年生くらいの時に騙して、高校2年になったときに種明かししたよ。でも種明かしをするのには、少し早かったかな。他にもうひとつ騙したネタがあるんだけど、種明かしはまだ先だね。10年間は騙したいから、あと3年は待たなきゃ。



1/3 >>

【プロフィール】
加用 文男
(かよう ふみお)


京都教育大学 幼児教育科 教授
著書に『忍者にであった子どもたち[遊びの中間形態論]』、『子ども心と秋の空』、『これがボクらの新・子どもの遊び論だ』がある。



泥団子
 


お問い合わせ会社概要ポリシーサイトマップこのサイトについてスタッフ募集!
Copyright (c) Nozomi,inc All Rights Reserved.