

時間が止まり、ケーキは廻る。
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木づくりで、「和」の印象が強い店。前を通りすぎたときから、アメリカンデザートの店だとは半信半疑だった。洋酒がしみ渡ってしっとりしたフルーツやクルミ入りのケーキを堪能し、店の外に出てからは、お店の中で過ごした時間が現実だったのか分からなくなるような狐につままれた気がしていた。
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今から30年前、とある米国詩人夫妻と夫人の弟3人が中央図書館のすぐそばに立ち上げた店がここ。3人の想いは1つ。「アメリカンデザートを食べたい」というなんとも明快なものだった。現在では夫人の妹さんがお店を切り盛りしている。「弟が一生懸命がんばってね、色んな種類のケーキとか考えたんですわ」と言って、おかあさんは店を見渡す。開店当初はアメリカの家族や知人などからレシピを集め、ジャンボシュークリームをはじめ、他では見られないケーキやアイスクリームを揃えた。アメリカの普通の家庭で食べられていたアメリカンデザートを京都で紹介したのは、この店が最初だろう。
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| 親子3代で通う人もいれば、店にやって来ては「時間が止まっている」と涙を流す人もいる。酒樽の底を4分の1に切って作ったテーブル、近所を走っていたちんちん電車の敷石が埋まる床、回り続ける木造回転のショーケース。お店の中は30年前と何ひとつ変わっていないのだ。おまけにメニューも味も変えず、値段さえも変えていない。今でこそケーキ600円というのは普通だが、昔はかなり高価なもの。それでも多くの人がこの店を、デザートを愛したのは「やっぱりおいしいからですわね」だ。 |
見た目も味も、とってもシンプルで素朴なケーキたち。手作りのデザートからは作り手の温度が感じられ、飽きることがない。だから、何度でも通いたくなるのだ。日曜日の昼間には、図書館で借りてきた本を読みふける若者や、近所に住む夫婦など、みんながゆっくりと時間を過ごしていた。かくいう私も、ケーキを食べた後1冊の本を片手にゆるりと過ごしたわけだけれど。
[メニュー]
・フルーツケーキ 600円
・コーヒー 350円
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CC’S
京都市中京区丸太町七本松東入ル北側
075-801-4790
火休
10:00AM〜8:00PM
カード:不可
駐車場:なし
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