

ラテンノリ全開。夜の留学生会館。
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エル・ラティーノの店長川端さんは19歳の時、’60年’70年代の安保の風潮に嫌気がさし日本を飛び出した。ヨーロッパでスキーのインストラクターを目指したり、ヒッピーとして世界各地を回ったりしたそうだ。チェコスロバキアの首都プラハを訪れた時、「道にいっぱい戦車が止まってるなぁ」と呑気に歩いていたら、「プラハの春」と言われるソ連の軍事介入の直後だったこともあったとか。その後、外資系の企業に勤めたりしたが、さらに放浪は続く。
仕事の途中で立ち寄ったメキシコで運命的な出会いをする。メキシコの独創的な形をした雑貨に目を奪われたのだ。他の国と違い外貨規制が緩く、商売がしやすかったのも魅力だった。そして、ためらうことなく退職。妻と小さな子供を連れて、コネも知り合いもいないメキシコへと渡ったのだ。メキシコの公用語であるスペイン語などは話せなかったというから、チャレンジというより無謀という言葉が似合うかもしれない。
メキシコでは、本場のプロレス「ルチャ・リブレ」へ修業に来ていた後の初代タイガーマスク・佐山聡と親しくなり、自らの作った草ソフトボールチームに引き入れるという、すごいのかすごくないのか、よくわからない活躍をしている。ちなみに、佐山聡はもちろん、多くのプロレスラーがエル・ラティーノへはよく訪れる。
大阪花博でメキシコ館のプロデュースをしたのを機に、再び日本へ定着。最初はメキシコ雑貨屋をやっていたが、隣のスペースが空いていたので何も考えずにそこを借りたとか。その時、困ったのが、何をするのか決めないで借りたこと。借りた部屋にあった厨房を見て、メキシコ料理でもやるかと勢いで決めて、現在に至る。かなり省略して、この人生というからスゴイ人だ。 |
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ここに集う人達は、川端さん目当てのお客や、故郷の中南米の雰囲気に浸りたい留学生が多い。旅に出たいという学生がいれば、「シベリア鉄道で、途中下車してモンゴル経由で中国に渡って……」という無茶なプランを川端さんは提案する。しかし、聞いてる学生も、「このプランやと、もう1回留年せなあかんしな・・・」とか言いつつ真剣に迷っているから、どんな客層かは想像がつくだろう。
料理の方も本場仕込みだ。メキシコにいたのにメキシコ料理など一切作れなかったという川端さんだったが、メキシコ人留学生の奥さんから習い、本格的なメキシコ家庭料理をふるまうようになった。
1000円のエル・ラティーノセットは、スープにタコス2種類、ハーフケサディージャ、ミニピラフと満腹間違いなしの内容。サルサ・メキシカーナといって、トマト、タマネギ、緑の唐辛子を刻み、メキシコの国旗の色でもある赤、白、緑に配色されたピリ辛ソースで絡めて食べる。
タコスをぱくつきながら、川端さんの行き当たりばったりの人生を聞いていると、なぜか自分もヒッピーになって放浪したくなってくる。
[メニュー]
・エル・ラティーノセット 1000円
・コロナビール 600円
・カクテル 450円
・タコス 200円
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エル・ラティーノ
京都市左京区聖護院山王町43-2 パレステート日生熊野ビルB1
075-751-0647
6:00PMから翌1:00AM
無休
駐車場:なし
カード:不可 |
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